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第2章 亜麻色の光
39 魔法の披露
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「それじゃあ、早速始めるからまずは良く見ていてね。まずはこの子達から」
精霊達には遊ぶだけで良いよと事前に伝えてある。普通に遊んでいるだけでも魔法を披露しているのに変わりはないからね。指示を出すより好きに遊ばせた方が楽しんでいるように見えるでしょー。
まず動き出したのはルーとリー、そしてラン。水魔法と風魔法を組み合わせたものらしい。
ルーとリーで教卓の前に大きな氷の薔薇を作る。それをランが風で砕き、同時にその砕けたものを二人が小さな氷の花びらに作り替え、ランがもう一度風魔法を使って教室内に舞い散らして見せた。見ている側からすると、氷の薔薇が突然砕けてその花びらが散ったようにしか見えない。
これらの工程の中で砕けた氷をバラの花びらにするとか、色々と作り変えたりもしていたみたいけど、それは精霊にしか分からなかっただろうね。流れるような一瞬の出来事だった。ついでに窓から差し込む太陽の光で氷がキラキラ光り、それが美しさを倍増させている。みんな見惚れているみたいだねぇ。
しっかり一礼した三人は遊びというより、ちゃんとした演技のつもりでやっていたんだろうね。あー、俺の精霊達が自慢気な顔で可愛い……
「今度はわたし達にしよっ!」
「そうだね」
次に動き出したのはメルとルナ。二人は下位精霊だけど夫婦で大人の姿を取れるから、魔法講義の時は大人の姿を取っている。
「さっきの三人に比べると地味だけれど……」
「炎の花だよ!」
地属性であるルナが花を生み出し、それに火属性のメルが様々な色の炎を纏わせる。赤、オレンジ、黄色だけでなく青、紫、白や透明まで。
全然地味じゃないし、色を付けた炎を花に纏わせるっていう発想は中々ないよねー。大前提として花を燃やさないようにしているし。多分二人が思っている以上に見てた皆は感動しているんじゃないかな? それはそうと、あの子達花が好きだねー?
「なななな、な……ナギサ様……こんな感じの杖って、創れる……?」
ノームが言ってきたのは魔法使いが持っていそうな感じの杖。無系統魔法で創造して手渡すと満足そうで、珍しく微笑んでくれた。ノームの笑顔は本当に珍しいんだよね。すっごく貴重。
思わぬところで……こんな風に喜んでもらえるのならもっと凝ったやつにした方が良かったかな。
「なにするの?」
「見ていてくれ!」
うん、まあ見てるよ? 戦闘向きの二人がやることだからめちゃくちゃ派手そう……でも楽しみだねぇ。
「い、いくよ……?」
合図と同時にまず、俺がノームに渡した杖が蔓や花などの植物で覆われていく。一瞬で終わったけど、その完成形はまるで最初から植物だけで作られていたかのような杖。それを今度はサラマンダーが持ち、教室の床はノームの魔法によって土に変化した。杖を持ったサラマンダーは地面に炎の魔法陣を描き始めた。普通は土が燃えることなんてないんだけど、そこはまあ魔法だからね。魔法は元々非現実的なものだよ。
精霊達には遊ぶだけで良いよと事前に伝えてある。普通に遊んでいるだけでも魔法を披露しているのに変わりはないからね。指示を出すより好きに遊ばせた方が楽しんでいるように見えるでしょー。
まず動き出したのはルーとリー、そしてラン。水魔法と風魔法を組み合わせたものらしい。
ルーとリーで教卓の前に大きな氷の薔薇を作る。それをランが風で砕き、同時にその砕けたものを二人が小さな氷の花びらに作り替え、ランがもう一度風魔法を使って教室内に舞い散らして見せた。見ている側からすると、氷の薔薇が突然砕けてその花びらが散ったようにしか見えない。
これらの工程の中で砕けた氷をバラの花びらにするとか、色々と作り変えたりもしていたみたいけど、それは精霊にしか分からなかっただろうね。流れるような一瞬の出来事だった。ついでに窓から差し込む太陽の光で氷がキラキラ光り、それが美しさを倍増させている。みんな見惚れているみたいだねぇ。
しっかり一礼した三人は遊びというより、ちゃんとした演技のつもりでやっていたんだろうね。あー、俺の精霊達が自慢気な顔で可愛い……
「今度はわたし達にしよっ!」
「そうだね」
次に動き出したのはメルとルナ。二人は下位精霊だけど夫婦で大人の姿を取れるから、魔法講義の時は大人の姿を取っている。
「さっきの三人に比べると地味だけれど……」
「炎の花だよ!」
地属性であるルナが花を生み出し、それに火属性のメルが様々な色の炎を纏わせる。赤、オレンジ、黄色だけでなく青、紫、白や透明まで。
全然地味じゃないし、色を付けた炎を花に纏わせるっていう発想は中々ないよねー。大前提として花を燃やさないようにしているし。多分二人が思っている以上に見てた皆は感動しているんじゃないかな? それはそうと、あの子達花が好きだねー?
「なななな、な……ナギサ様……こんな感じの杖って、創れる……?」
ノームが言ってきたのは魔法使いが持っていそうな感じの杖。無系統魔法で創造して手渡すと満足そうで、珍しく微笑んでくれた。ノームの笑顔は本当に珍しいんだよね。すっごく貴重。
思わぬところで……こんな風に喜んでもらえるのならもっと凝ったやつにした方が良かったかな。
「なにするの?」
「見ていてくれ!」
うん、まあ見てるよ? 戦闘向きの二人がやることだからめちゃくちゃ派手そう……でも楽しみだねぇ。
「い、いくよ……?」
合図と同時にまず、俺がノームに渡した杖が蔓や花などの植物で覆われていく。一瞬で終わったけど、その完成形はまるで最初から植物だけで作られていたかのような杖。それを今度はサラマンダーが持ち、教室の床はノームの魔法によって土に変化した。杖を持ったサラマンダーは地面に炎の魔法陣を描き始めた。普通は土が燃えることなんてないんだけど、そこはまあ魔法だからね。魔法は元々非現実的なものだよ。
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