転生して使い魔から人になったはずなのですが

紫水晶猫

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転生しました

侯爵家の人たち

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「ここがリチェルの部屋だよ」

 お兄様たちに手を引かれて部屋にはいった私は、驚きに目を見開いた。

 うわあ! すごい!

 落ち着いた内装ながら可愛らしい家具が置かれている。

 信じられない!

 ものすごく私の好みど真ん中の素敵な部屋だった。

 水色とピンク色で配色がまとめられているのも素晴らしく好みだった。

 どうやって私の好みを調べたのかはわからないけれど、お兄様たちの心遣いが嬉しくて、顔が緩んでしまう。

「レオンお兄さま、アンディお兄さま、素敵なお部屋をありがとうございます」

 自ずと笑顔になった。

 目を輝かせて、私にしては珍しく年相応の……

 お兄様たちは、突然、胸を押さえて蹲ると、「リチェル天使……」「私の妹が愛らしすぎる……」ブツブツと呟きながら苦しみだした。

 え? え? え?

 お兄様たち、体の具合がわるくなってしまったの? 

「お兄さま! 大丈夫ですか?」

 心配になって二人の顔を覗き込んだ。

 お兄様たちは、そんな私にハッ!としたように顔を上げた。

「「リチェル、ごめんね。大丈夫だよ」」

 お兄様たちの言葉がハモる。

「部屋を気に入ってくれたようで嬉しいよ」

 レオンお兄様が、私の頭を優しく撫でた。

「足りないものや、欲しいものがあったら直ぐに教えてね」

 アンディお兄様がニッコリ微笑んでくれる。

 ……こんなに、優しくしてもらっていいのかな?

 異母兄妹の関わり方ってどんな風なのだろう? そもそも、普通の兄妹がどんななのかも知らない。お兄様たちから優しくされると心が温かくなってソワソワしてしまう。

 それに、戸惑うばかりで、私は、どうしたら良いのかさっぱり分からなかった。





 ここに滞在するのは7日だけなのに、私に、私専属のメイドがついた。

「エマとマリだ」

 レオンお兄様が教えてくれる。

「リチェル専属のメイドだよ。エマ、マリ。リチェルは私たちの大事な妹だからね。よろしく頼むよ」

「「はい。誠心誠意お仕えいたします」」

 エマさんとマリさんが朗らかにこたえた。

 エマさんとマリさん二人とも快活そうな笑顔の素敵な女性だった。とても感じが良さそうだ。

「「リチェルお嬢さま、よろしくお願いいたします」」

 息もピッタリだった。

 専属のメイドなんて初めてで……私には分不相応な気がするけれど、侯爵家での分からないことを助けて貰えるのは有り難いと思った。ここは、初めての場所だし不慣れだから。




 こうして、短い間ではあるけれど、侯爵家での生活が始まった。



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