14 / 17
転生しました
侯爵家の人たち
しおりを挟む
「ここがリチェルの部屋だよ」
お兄様たちに手を引かれて部屋にはいった私は、驚きに目を見開いた。
うわあ! すごい!
落ち着いた内装ながら可愛らしい家具が置かれている。
信じられない!
ものすごく私の好みど真ん中の素敵な部屋だった。
水色とピンク色で配色がまとめられているのも素晴らしく好みだった。
どうやって私の好みを調べたのかはわからないけれど、お兄様たちの心遣いが嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「レオンお兄さま、アンディお兄さま、素敵なお部屋をありがとうございます」
自ずと笑顔になった。
目を輝かせて、私にしては珍しく年相応の……
お兄様たちは、突然、胸を押さえて蹲ると、「リチェル天使……」「私の妹が愛らしすぎる……」ブツブツと呟きながら苦しみだした。
え? え? え?
お兄様たち、体の具合がわるくなってしまったの?
「お兄さま! 大丈夫ですか?」
心配になって二人の顔を覗き込んだ。
お兄様たちは、そんな私にハッ!としたように顔を上げた。
「「リチェル、ごめんね。大丈夫だよ」」
お兄様たちの言葉がハモる。
「部屋を気に入ってくれたようで嬉しいよ」
レオンお兄様が、私の頭を優しく撫でた。
「足りないものや、欲しいものがあったら直ぐに教えてね」
アンディお兄様がニッコリ微笑んでくれる。
……こんなに、優しくしてもらっていいのかな?
異母兄妹の関わり方ってどんな風なのだろう? そもそも、普通の兄妹がどんななのかも知らない。お兄様たちから優しくされると心が温かくなってソワソワしてしまう。
それに、戸惑うばかりで、私は、どうしたら良いのかさっぱり分からなかった。
ここに滞在するのは7日だけなのに、私に、私専属のメイドがついた。
「エマとマリだ」
レオンお兄様が教えてくれる。
「リチェル専属のメイドだよ。エマ、マリ。リチェルは私たちの大事な妹だからね。よろしく頼むよ」
「「はい。誠心誠意お仕えいたします」」
エマさんとマリさんが朗らかにこたえた。
エマさんとマリさん二人とも快活そうな笑顔の素敵な女性だった。とても感じが良さそうだ。
「「リチェルお嬢さま、よろしくお願いいたします」」
息もピッタリだった。
専属のメイドなんて初めてで……私には分不相応な気がするけれど、侯爵家での分からないことを助けて貰えるのは有り難いと思った。ここは、初めての場所だし不慣れだから。
こうして、短い間ではあるけれど、侯爵家での生活が始まった。
お兄様たちに手を引かれて部屋にはいった私は、驚きに目を見開いた。
うわあ! すごい!
落ち着いた内装ながら可愛らしい家具が置かれている。
信じられない!
ものすごく私の好みど真ん中の素敵な部屋だった。
水色とピンク色で配色がまとめられているのも素晴らしく好みだった。
どうやって私の好みを調べたのかはわからないけれど、お兄様たちの心遣いが嬉しくて、顔が緩んでしまう。
「レオンお兄さま、アンディお兄さま、素敵なお部屋をありがとうございます」
自ずと笑顔になった。
目を輝かせて、私にしては珍しく年相応の……
お兄様たちは、突然、胸を押さえて蹲ると、「リチェル天使……」「私の妹が愛らしすぎる……」ブツブツと呟きながら苦しみだした。
え? え? え?
お兄様たち、体の具合がわるくなってしまったの?
「お兄さま! 大丈夫ですか?」
心配になって二人の顔を覗き込んだ。
お兄様たちは、そんな私にハッ!としたように顔を上げた。
「「リチェル、ごめんね。大丈夫だよ」」
お兄様たちの言葉がハモる。
「部屋を気に入ってくれたようで嬉しいよ」
レオンお兄様が、私の頭を優しく撫でた。
「足りないものや、欲しいものがあったら直ぐに教えてね」
アンディお兄様がニッコリ微笑んでくれる。
……こんなに、優しくしてもらっていいのかな?
異母兄妹の関わり方ってどんな風なのだろう? そもそも、普通の兄妹がどんななのかも知らない。お兄様たちから優しくされると心が温かくなってソワソワしてしまう。
それに、戸惑うばかりで、私は、どうしたら良いのかさっぱり分からなかった。
ここに滞在するのは7日だけなのに、私に、私専属のメイドがついた。
「エマとマリだ」
レオンお兄様が教えてくれる。
「リチェル専属のメイドだよ。エマ、マリ。リチェルは私たちの大事な妹だからね。よろしく頼むよ」
「「はい。誠心誠意お仕えいたします」」
エマさんとマリさんが朗らかにこたえた。
エマさんとマリさん二人とも快活そうな笑顔の素敵な女性だった。とても感じが良さそうだ。
「「リチェルお嬢さま、よろしくお願いいたします」」
息もピッタリだった。
専属のメイドなんて初めてで……私には分不相応な気がするけれど、侯爵家での分からないことを助けて貰えるのは有り難いと思った。ここは、初めての場所だし不慣れだから。
こうして、短い間ではあるけれど、侯爵家での生活が始まった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
【完結】冷徹執事は、つれない侍女を溺愛し続ける。
たまこ
恋愛
公爵の専属執事ハロルドは、美しい容姿に関わらず氷のように冷徹であり、多くの女性に思いを寄せられる。しかし、公爵の娘の侍女ソフィアだけは、ハロルドに見向きもしない。
ある日、ハロルドはソフィアの真っ直ぐすぎる内面に気付き、恋に落ちる。それからハロルドは、毎日ソフィアを口説き続けるが、ソフィアは靡いてくれないまま、五年の月日が経っていた。
※『王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく。』のスピンオフ作品ですが、こちらだけでも楽しめるようになっております。
崖っぷち令嬢の生き残り術
甘寧
恋愛
「婚約破棄ですか…構いませんよ?子種だけ頂けたらね」
主人公であるリディアは両親亡き後、子爵家当主としてある日、いわく付きの土地を引き継いだ。
その土地に住まう精霊、レウルェに契約という名の呪いをかけられ、三年の内に子供を成さねばならなくなった。
ある満月の夜、契約印の力で発情状態のリディアの前に、不審な男が飛び込んできた。背に腹はかえられないと、リディアは目の前の男に縋りついた。
知らぬ男と一夜を共にしたが、反省はしても後悔はない。
清々しい気持ちで朝を迎えたリディアだったが……契約印が消えてない!?
困惑するリディア。更に困惑する事態が訪れて……
キズモノ令嬢絶賛発情中♡~乙女ゲームのモブ、ヒロイン・悪役令嬢を押しのけ主役になりあがる
青の雀
恋愛
侯爵令嬢ミッシェル・アインシュタインには、れっきとした婚約者がいるにもかかわらず、ある日、突然、婚約破棄されてしまう
そのショックで、発熱の上、寝込んでしまったのだが、その間に夢の中でこの世界は前世遊んでいた乙女ゲームの世界だときづいてしまう
ただ、残念ながら、乙女ゲームのヒロインでもなく、悪役令嬢でもないセリフもなければ、端役でもない記憶の片隅にもとどめ置かれない完全なるモブとして転生したことに気づいてしまう
婚約者だった相手は、ヒロインに恋をし、それも攻略対象者でもないのに、勝手にヒロインに恋をして、そのためにミッシェルが邪魔になり、捨てたのだ
悲しみのあまり、ミッシェルは神に祈る「どうか、神様、モブでも女の幸せを下さい」
ミッシェルのカラダが一瞬、光に包まれ、以来、いつでもどこでも発情しっぱなしになり攻略対象者はミッシェルのフェロモンにイチコロになるという話になる予定
番外編は、前世記憶持ちの悪役令嬢とコラボしました
盲目王子の策略から逃げ切るのは、至難の業かもしれない
当麻月菜
恋愛
生まれた時から雪花の紋章を持つノアは、王族と結婚しなければいけない運命だった。
だがしかし、攫われるようにお城の一室で向き合った王太子は、ノアに向けてこう言った。
「はっ、誰がこんな醜女を妻にするか」
こっちだって、初対面でいきなり自分を醜女呼ばわりする男なんて願い下げだ!!
───ということで、この茶番は終わりにな……らなかった。
「ならば、私がこのお嬢さんと結婚したいです」
そう言ってノアを求めたのは、盲目の為に王位継承権を剥奪されたもう一人の王子様だった。
ただ、この王子の見た目の美しさと薄幸さと善人キャラに騙されてはいけない。
彼は相当な策士で、ノアに無自覚ながらぞっこん惚れていた。
一目惚れした少女を絶対に逃さないと決めた盲目王子と、キノコをこよなく愛する魔力ゼロ少女の恋の攻防戦。
※但し、他人から見たら無自覚にイチャイチャしているだけ。
妻は従業員に含みません
夏菜しの
恋愛
フリードリヒは貿易から金貸しまで様々な商売を手掛ける名うての商人だ。
ある時、彼はザカリアス子爵に金を貸した。
彼の見込みでは無事に借金を回収するはずだったが、子爵が病に倒れて帰らぬ人となりその目論見は見事に外れた。
だが返せる額を厳しく見極めたため、貸付金の被害は軽微。
取りっぱぐれは気に入らないが、こんなことに気を取られているよりは、他の商売に精を出して負債を補う方が建設的だと、フリードリヒは子爵の資産分配にも行かなかった。
しばらくして彼の元に届いたのは、ほんの少しの財と元子爵令嬢。
鮮やかな緑の瞳以外、まるで凡庸な元令嬢のリューディア。彼女は使用人でも従業員でも何でもするから、ここに置いて欲しいと懇願してきた。
置いているだけでも金を喰うからと一度は突っぱねたフリードリヒだが、昨今流行の厄介な風習を思い出して、彼女に一つの提案をした。
「俺の妻にならないか」
「は?」
金を貸した商人と、借金の形に身を売った元令嬢のお話。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる