誰得☆ラリクエ! 俺を攻略するんじゃねぇ!? ~攻略!高天原学園編~

たねありけ

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第4章 解明! 時空の迷路

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 ・・・

 意識が戻ったとき、寝ていたせいで身体がろくに動かせなかった。
 眩しくてすぐに目が閉じてしまった。
 なんとか薄めで周りを見た。

 隣に彼女がいた。
 陰鬱な顔をしてうとうとと眠そうにしている。
 見舞いに来たところで相手が寝てれば退屈だろう。

 俺は少しだけ身じろぎした。
 動けないけど、彼女に起きたんだとアピールする。
 すると、はっと気付いた彼女は驚いた様子で俺に顔を近付けて来た。

 彼女は俺を見つめている。
 俺が好きになったあの慈愛に満ちた宝石のように輝く瞳で。
 目を少し開いて俺の覚醒を知らせる。
 目を潤ませ顔を歪めたその表情は、嬉しいときに見せるものだと俺は知っていた。

 寝ていて良いよ。
 その柔らかな視線だけで、無理をしないでと俺を気遣っているのがわかった。
 眠気に誘われてそのまま寝た。

 ・・・

 また目が覚める。
 何度か彼女から名前を呼ばれた。
 耳をくすぐる甘い声が、寝たままで良いのかという俺の不安を拭い去る。
 呼びかけに応えようと声を出すが掠れて音にならない。
 仕方がないので腕を挙げて彼女の頬を触った。

 彼女は俺が反応したことに驚く。
 そのまま愛おしそうに俺の手に自分の手を添えて。
 その瞳から幾つも温かな雫を零した。

 ・・・

 何度目の目覚めだったか。
 彼女からお粥を食べさせてもらっていた。
 俺は熱いものも平気なのに、自分が猫舌だからとふうふうと何度も冷ます。
 俺の口に入るころには生暖かくなったものばかり。
 文句を言おうとしても、やっぱり声が掠れていて。
 彼女の過剰な気遣いに苦笑するばかりだった。

 ・・・

 身体を起こせるようになった。
 ベッドに傾斜をつけず枕やクッションを挟んで壁に寄り掛かる。
 視界が開け、空ばかりだった窓の外を見た。
 どんよりとした雲がかかっていたけれど、雲の下の木々が赤や黄に色付いていた。
 そよそよと風に揺られるその姿を美しいと思った。
 まるで隣で支えてくれている彼女のように。

 ・・・

 壮年期、筋力の衰えが始まっている40代。
 そこにこの寝たきりだ。
 老人並みに身体が弱っていた。
 彼女は献身的に俺の全身をマッサージしてくれる。
 はぁはぁと息を切らせながら、丁寧に何時間もかけて。
 そこまで頑張らなくても良い、と言いたかったけど、やっぱり声が出ない。

 そんな俺が彼女に視線を送ると、彼女は優しい笑みを浮かべる。
 あなたが居てくれたならなんだって頑張れる!
 そう目で答え、疲れてもぐにぐにと俺の脚を押し続けた。
 悲鳴もあげられないのでくすぐったくて仕方なかった。

 ・・・

 壁際の手すりで一歩一歩、足を進める。
 すぐに力が抜けて倒れた。
 歩けた筈の、老人でもない年代の俺が歩けない。
 その事実が改めて何度も突きつけられる。
 それが俺の自尊心を傷つける。
 
 でも。

 倒れるたびに彼女は俺の視界が塞がるよう抱きしめてくれる。
 誰も居ない廊下なのに、世界の誰からも守ってくれるかのように。
 俺が俺自身を傷つけないように守ってくれていた。
 その暖かな抱擁に涙が出た。

 ・・・

 とうとう手すりを離して一歩、歩くことができた。
 彼女は飛び跳ねるように喜んでくれた。
 それが恥ずかしかったけれど、それ以上に心地よかった。
 ああ、彼女が傍に居てくれてよかった。
 心からそう思った。

 ・・・

 次に目が覚めたとき、また彼女は暗い顔をしていた。
 少し長く眠っていた気がする。
 ベッドの横でうつらうつらとしている。
 見舞いに来たのに待たせすぎちまったかな?

 俺は身体を起こそうと思ったがまた身体が重く動かせなかった。
 もちろん声も出ない。
 おかしいな。
 仕方がないのでまた腕だけを挙げて彼女の頬に添えた。
 はっと気付いた彼女は涙を浮かべて俺を見ていた。
 最初のときとは違うよう、悲しげな表情を浮かべて。

 また、意識が薄くなってきた。
 彼女がなんども俺に声をかける。
 応えることができない自分がもどかしい。

 ・・・。
 このまま寝てしまうともう彼女に会えないような気がした。
 だから必死に意識を保つ。
 涙を浮かべて叫ぶ彼女。
 なんだよ、また少し眠るだけじゃねえか。
 そう思って安心させようと思って。
 なんとか声を絞り出した。

――すぐ起きる。そんな泣くなよ、雪子

 ・・・・・・
 ・・・


 ◇


 目が覚める。
 背中が痛い。どうやら硬い場所で眠っていたようだ。
 薄暗い部屋・・・いや、テントだった。
 屋外のテント。
 簡易ベッドに横になっていた。

 どうしてこんな場所に寝ている?
 ここはどこだ?
 身体を起こすとばきばきと全身の筋肉が悲鳴をあげた。

 点滴が打たれていた。
 水分と栄養剤。
 どうやら長いこと眠っていたようだった。
 抜いても良いんだけど倒れたりしたら怖い。
 ベッドに腰掛けて記憶を辿った。

 そうだ、俺はアトランティスに来たはず。
 どうしてこんなテントで寝ているんだ?
 頭を強打でもしたのか?
 ぼんやりとして何も思い出せない。
 『えちご』でこの大陸へ到着したあたりまでしか記憶になかった。
 どうしたものかと思っていたところで誰かがテントに入ってきた。


「おやぁ、お目覚めになりましたか~」


 ナース服かと思うくらいの真っ白な服に身を包んだ金髪の女性。
 聖堂の法衣だ。
 ああ、そう。デイジーさんだ。
 こののんびりな口調で名前もすぐに出てきた。


「あらぁ、泣いてしまわれて! 痛いところがありますか~?」

「!? あ、ああ、いや、大丈夫」


 え?
 なんで泣いてんだ? 俺?
 慌てて袖で目元を拭う。
 恥ずかしいじゃんかよ、ひとり寂しい子供か。


「ほぅら、もう大丈夫ですよぉ」


 ふわり・・・というよりもぽよんと。
 彼女の豊満な胸に顔を埋められた。


「!?!? ぶは!? だだだ大丈夫だから!!」

「あん」


 性的にウレシイではなく、子供のようで恥ずかしい感覚が先に来た。
 一気に顔が紅潮するのを自覚する。
 母性が悩ましい身体から離れようと手で突っ張った先が彼女の胸。
 余計に慌てて飛び退いた。
 点滴ががしゃんと倒れた。


「ごご、ごめん!?」

「うふふ、お元気ですね~。良いんですよ~、お気分はどうですか~? 外傷はないと思いますが~」

「あ、ああ、うん。平気。気分悪いとかもねぇ」

「念のためお休みの間に身体再生ヒーリングもかけました~。なかなかお目覚めにならないので困っていました~」

「え? 怪我してた? そもそも俺、どのくらい寝てた?」

「3日くらいですね~。ここに着く前に急に~倒れてしまいまして~」

「3日!?」


 急に倒れた?
 この世界に来てから風邪もひかず健常なことだけは俺の特性だと思ってたのに。
 おいおい怖ぇな、脳溢血とかじゃねえだろな?

 ああでも身体再生ヒーリングしてくれたんならそういうのは治ったんだろう。
 うえ、原因ってなんだよ。怖ぇ。

 とにかく状況を把握しようと立ち上がる。
 少しだけふらついたけれど問題なく平衡感覚が仕事をしていた。


「点滴は外しても良いか?」

「はい~」


 ◇


 眼前には巨大な山。
 山頂に雲を被っているくらいの、富士山みたいな均整のとれた大きな山だ。
 たぶん『えちご』から見たあの山。
 日本人なら「アトランティスの富士」とか適当な名前をつけそうだ。

 その麓に大きな神殿のような建物が造られていた。
 見た目は古代ギリシャにありそうな建築様式だ。
 アトランティス迷宮への入り口。
 柱が石造りで欠けたり倒れたりしている箇所はない。
 その容姿は俺が記憶していたラリクエのそれと同じだった。


「アレクサンドラ会長はこちらです~」

「ありがと」


 デイジーさんの案内で俺は遠征部隊本部となるテントを訪ねた。
 幾つかあるテントの中で、ここだけサイズの大きめなテントだった。


「京極 武! 良かった、目覚めたか」


 本部らしく通信機器やらに囲まれた席に座っていた会長。
 俺の顔を見ると嬉しそうな表情をして立ち上がった。


「すまねぇ、3日も寝ちまって」

「良いのだ。問題はないのか? 持病などはないのだろう? 身体に違和感はないか?」

「ああ、それは大丈夫そう。何だったんだろうな?」

「今からでも計画を変更するか? 君がこの先で倒れてしまっては本末転倒だ」

「いや行く。絶対に見つけなきゃならねぇし」


 俺だって会長の立場なら3日も原因不明で寝てた奴を、こんな危険な迷宮探索に駆り出すのは反対だ。
 でも、こと俺の命、世界の命運がかかってる話なんだ。
 ちょっとの不安でおいそれと辞退するなんて選択肢はない。


「・・・途中で倒れられては楊 凛花と言えど救出は難しいぞ?」

「わかってるよ。寝すぎて身体が鈍ってるくらいだからさ、今は動きたいんだ」


 会長の目の前で前屈したり伸びをしたり。
 動きたいアピールをして準備万端を主張する。


「それによ、連中・・が動く前に見つけねぇとさ」

「そうか。デイジー殿も楊 凛花もいつでも出られる準備をしている。君の準備が整い次第、発ってくれ」

「ああ、遅くなってすまねぇ。101部隊、3日遅れで出発だ」


 ◇


 ファンタジー小説でダンジョン探索ものを読んだことがあるだろうか。
 無尽蔵に沸いてくる魔物を倒して経験値を得たり素材を集めたりできる空間。
 夢の永久機関、ダンジョン。

 冒険者や探索者と呼ばれる者たちがダンジョンに潜る。
 経験値を稼いで能力を上げたり、素材やお宝でお金を稼いだり。
 ゴールドラッシュのような夢と希望に満ち溢れた世界観を構成する物語。
 それがダンジョン探索ものの物語だ。

 ラリクエにおけるアトランティスの位置付けはそれに近い。
 魔物は復活するので幾らでも戦える。
 落ちているお宝アーティファクトもランダムで幾らでも出現ポップする。
 潜れば何度でも益を得られるわけだ。

 魔物との戦いに有用な戦闘経験やアーティファクト。
 それらを得るために未熟な新人類フューリーが挑むダンジョン。
 それがこの世界におけるアトランティスの迷宮の位置付けである。


 ◇


 無機質な石廊が続く。
 ぼんやりと床や壁が光っている仕組みは不明。
 壁や床を削り取るとその場で光らなくなってしまう謎仕様。
 たまに迷路の構造が変わることからも、アトランティスの迷宮は生きていると言われる。
 実際、壁が動くのを目の当たりにすると信じてしまうほどだ。


『101部隊、こちら本部。聞こえるか、京極 武』

『ああ、感度良好だ』

『よろしい、1200の定時連絡だ。状況は問題ないか?』

『予定どおりだ。自動地図作成オートマッピングが便利すぎる』

『僥倖だ。次の定時連絡後に予定どおり休む場所を確保せよ』

『了解』

『引き続き健闘を祈る。通話終了オーバー


 地上との定時連絡が終わりPEで開かれた画面を閉じた。
 迷宮内は地上からの通常の電波は届かない。
 だからPEの基本通話機能は使えない。
 地下深いため地上基地に設置された超低周波通信機だけが通信ができる。
 『しらせ』のときにもあった、あの低速通信装置だ。
 電話・・・というかトランシーバー的な会話なら可能な装置。
 PEのID別に発信ができるよう専用のアプリを入れて地上と交信するわけだ。
 
 PEにてスタンドアロンで動作するこのアトランティス専用アプリは便利すぎる。
 ゲームのごとく自動地図作成オートマッピングがある。
 既知マップ、自分が行動した範囲、時間経過。
 既知罠の位置や内容、発動有無、PEの自発電波による近傍の他探索者の位置情報。
 それらがすべて搭載された超便利アプリだ。
 メモの必要もなくこれらの情報が確認できるなんて楽すぎる。


亲爱的武ダーリン、どっちだ?」

「真っ直ぐ行って、突き当り丁字を右だ。罠は次の角までねえな」

「よし、先に掃討してくるぞ」

「あ、ちょっ・・・」


 俺が止める間もなく凛花先輩が疾風のごとく駆け出した。
 そして見えなくなったかと思うと、どかん、ばこんと轟音を響かせている。
 たぶん会敵して即戦闘しているからだろう。
 子供が虫を捕まえるくらいの感覚だな、ありゃ。


「あらぁ、ほんとうにお強いツアーコンダクターですね~」

「その角の先、曲がった先に罠があんだけどな」

「よっと・・・うぉっ!? うひゃあぁぁぁ、やめろぉぉぉ!!」

「っ! 言わんこっちゃない!」


 曲がった角の先には落とし穴と鉄砲水の罠があるとの表示。
 ざああ、と水が流れる音がしたのできっと発動している。

 悲鳴に驚いた俺たちは駆け出した。
 地面にはゴブリンやスケルトンといった弱めの魔物たちが倒れている。
 すでに身体が霧散していく途中だった。
 凛花先輩が一撃で倒したのだろう。

 その先。
 水が流れたようで床面が濡れておりぴちゃぴちゃと足音が響く。
 角を曲がったところに通路幅の落とし穴があった。
 深さは約5メートル。下はきっと針とかある。
 壁は少しでこぼこしているので捕まることはできそう。
 仮に落とし穴を避けても鉄砲水が後ろから来る。
 その水に押されて穴に落ち、穴の中で溺れるという仕様らしい。


「うぉ、がぼ、がはっ!? 亲爱的武ダーリン、助けてくれ!」

「今行く!」


 穴を覗くと3メートルくらい下に水面があり凛花先輩がもがいていた。
 開いた落とし穴を華麗に避けたら水で流されたんだろうな。


「デイジーさん、頼む! これ! 打ち付けてくれ!」

「はぁい、お任せくださいな」


 荷物からロープと引っ掛けるためのハーケン、それを打ち付ける金槌を取り出す。
 それらをデイジーさんに乱暴に渡すと、俺はロープの片側を自分の身体に巻き付けた。
 そしてそのまま勢いづけるための掛け声とともに水面までダイブする。


「ひゅう!」


 ばしゃんと大きな水しぶきをあがる。
 飛び込みの反動で沈みすぎないように気をつけながら水面へ顔を出す。
 寒すぎない程度の水温が全身を包む。
 飛沫が収まると傍に凛花先輩がもがいていた。


「がぼっ、がは! ダ、亲爱的武ダーリン!!」

「ほら、掴まれ!」

「た、たすけ!!」

「うぉ!? 落ち着けって!!」


 溺れる者は藁をも掴む。
 彼女の怪力でしがみつかれた俺は、胴体と左腕を固定されてしまった。
 うわヤバいって! こんな場所で溺れ死ぬとか勘弁!!


「馬鹿、腕を離せ! 泳げねえだろ!」

「だ、駄目、なんだ!! アタイ、怖くて!!」

「くそっ! デイジーさん!」

「はぁい。いつでも」

「引っ張って!」


 コアラみたいに俺に抱きついた凛花先輩を右腕で抱える。
 バタ足だけでなんとか姿勢を整える。
 凛花先輩の顔を水面に上げる変わりに俺が水中へ潜り。
 腰に結ばれたロープだけで壁際へ引っ張られる。
 そのまま30秒。壁際に到着すると、そのまま腰から釣り上げられていく。


「がはっ・・・はっ、はっ、はっ・・・こわ、怖かった!!」

「痛い痛い痛い!」


 力を入れてしがみつくなっての!
 凛花先輩が必死に抱きついてくるもんだから肋骨が悲鳴をあげている。
 こういうの、ラッキースケベとか役得シーンじゃねぇのかよ。

 なんと床まで吊り上げてもらい凛花先輩から解放された。
 うへ、本気で絞められたから左腕も身体も痣ができてるよ。
 水を飲んじまったってハプニングよりも、絞められたほうがダメージでかいってどういうこと?


「あぅぅ、怖かったぁぁ・・・」

「大丈夫か?」

亲爱的武ダーリン、怖かったよぉぉ」


 涙目で床に伏せていた凛花先輩が再度、抱きついてくる。
 やめて! これ以上、絞めないで!
 そう身構えたが今度は身体を預ける程度だった。

 凛花先輩の身体は震えていた。
 本気で怖かったんだな、これ。
 濡れて気持ち悪いのも忘れ、俺の胸に顔をうずめてひくひくとしてる彼女の頭に手を置いてぽんぽんする。
 ・・・こんな慰め方で良いのか?


「お熱いですね~」

「濡れて寒ぃんだけど」

「うふふ、仲睦まじくワタシも混ぜていただきたいです」

「あんたの人肌じゃなくて焚き火でもなんでも良いから温まるようにしてくれ」

「あらぁ、また嫌われてしまいましたわぁ」


 ・・・どうなのよ、この聖職者。
 言葉はともあれ、デイジーさんはタオルと暖を取るためのミニヒーターを出してくれた。
 そいや携帯グッズの中にあったな。何に使うのかと思ったらこれか。
 俺は凛花先輩とともにその場で乾くまで待機することとなった。

 初のトラブルが軽いもので良かった。
 今後もこの程度でなんとかなる。
 そう自分に言い聞かせ、俺はイレギュラーを想像して浮かび上がる不安をひたすら鎮めていた。






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