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第4章 解明! 時空の迷路
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■■玄鉄 結弦’s View■■
21世紀ごろから少子高齢化による人口減少に拍車のかかった日本。
西暦2100年ごろには疎密な漁村や山岳部村落の大半は無人化していった。
かつて奥出雲と呼ばれていたこの地域も例外ではない。
ここは大惨事や第三次世界大戦よりも前から見捨てられた場所だ。
出雲大社を出発してちょうど1週間。
崩落した道路を乗り越えた先にある廃墟。
かつての村落だった場所へオレたちはようやく辿り着いた。
「諸行無常という言葉はこんな廃墟を見るだけでも思い浮かぶものね」
「うん、そう思う。ここでのかつての暮らしを想像してしまうよ」
木造住宅のほとんどは屋根壁が落ち柱も朽ち、基礎部分だけ残っている。
廃墟ではなく遺跡だと言われたほうが納得いくような光景だ。
その中で目を引くのは少し高い建物。
かつて村役場だったであろう鉄筋コンクリートの四角い建造物だ。
それでさえ一部は崩れ、繁茂した蔦や木々に囲まれ姿がはっきりしない。
それだけの間、人が立ち入っていないことを物語っていた。
ここは温暖化で水没した『遠州のアトリット・ヤム』より古い。
それでも考古学の世界の遺跡よりも十分に近代だから人間の暮らしを想像しやすかった。
そのぶん時代から取り溢された寂寥感を抱かずにはいられない。
「『限界集落』なんて言葉があったそうね」
「聞いたことがある。地域コミュニティが崩壊する寸前の状態、だっけ」
「ええ。ここもそういう曲折のうえで放棄されたのでしょう」
廃村に似つかわしくない大きな図体のLクルーザーZ。
澪先輩はザックに必要な物資を詰めていた。
オレもそれに倣って食糧やエネルギーといった生活物資を詰めていく。
「1週間もかからないと思うから、1週間ぶんで良い」
「わかった。それまでにはここに戻って来るってことだな」
「うん。そうそう、その刀も持って行ってね」
「ああ、千子刀があってもこいつは持ち歩いてるよ。御守りなんだ」
銀嶺を帯刀し、ぱしりと軽く叩く。
あの安綱に対抗できる不思議な刀。
白木の鞘が未だ宝刀であることを主張していた。
「ところで今更なんだけどさ、ここの魔力溜まりへ来た理由は近いってだけ? 青森の恐山だったらここよりもっと整備された道もあるから楽だったろう」
「結弦。貴方は魔力溜まりについてどのくらい知っている?」
「学校で習った以上のことは知らないぞ」
「――『地形などが原因で魔力濃度が高くなることによって、それを求めて魔物が集まってくるところ』、ね」
「うん、そうそう」
「これは学説でもそうなっている。でも一部の魔力溜まりから魔物が発生することは広くは知られていない」
「え? 『集まってくる』から魔物がいるんじゃないのか?」
「一般的にはね。でもそうではない場所もある」
「それって迷宮化ってやつか? 闘神祭であったような・・・」
「そう。そしてそういう場所は必ず龍脈の上にある」
「もしかしてここの魔力溜まりって、龍脈の上に?」
「ええ、これから私たちが見に行くのは龍脈そのものよ」
準備を終えた澪先輩が歩き始める。
俺もそれに続いた。
「さて、ここからは1日と少しの距離。頑張りましょう」
わかりやすいよう、村役場の前に車を停めていた。
いざとなればこの建物を目印に戻ればよい。
オレたちはさらに山奥を目指した。
廃村を抜けて道路もない山道へ足を踏み入れる。
藪が生い茂って行く手を阻んでいた。
「方角は指示するから、足場を確保する程度にお願い」
「わかった。――風刃!」
もはや草刈り機と化した風魔法。
魔法を土木工事に使うなんて新人類の無駄遣いだ。
それでもオレたちは効率を重視して止めない。
澪先輩の目的はよくわからないけれど、急いでいるのは間違いないのだろうから。
「こっちよ。これならしばらくは獣道みたいに歩けそうね」
草を踏み倒し、低木を乗り越え、谷間になっている道を歩いていく。
古代史に出てくるという蹈鞴の里がこの先にあるのか。
先程の廃村と比べて、この先はほんとうに人間がいたとは思えない。
単なる雑木林が続いているからだ。
澪先輩を信じて歩き続けるしかなかった。
◇
寒い山の中で野宿をした翌日。
尾根を越えた先がいきなり開けていた。
「これは・・・」
「かつての窯ね。古代人らしく斜面を使った登窯というやつよ」
特殊な土なのだろうか。
窯跡はとても頑丈なようで、ぼろぼろながらも姿形がはっきりと見えた。
そしてその上は植物が生えることができないのか露出している。
まるで火を起こせばまだ使える場所だといわんばかりに。
「ここよ、ここが蹈鞴の里」
「まさかほんとうに存在するなんて・・・」
「神話は何もないところから生まれない、ということよ」
この蹈鞴の里が実在したからこそ、大和政権が鉄器を使い倭の国に覇を唱えた。
日本神話はここから始まったということだ。
幾つもの窯があり、きっと鍛冶場がたくさんあった。
刀を扱う者としてこの場に神聖な何かを感じずにはいられない。
「さ、のんびり観光できるような状況でもないわね」
「え?」
「お仕事よ。そこに魔物がいる」
「!!」
澪先輩が指す方向に蠢く黒い影があった。
狼の魔物が数匹、こちらに狙いを定めていた。
「――千子刀」
オレが具現化で構えると同時にそいつらが飛びかかってくる。
ハウンドウルフと呼ばれる3匹の魔物たち。
鋭い爪と牙が、一歩前に出たオレに向けられていた。
「しっ! はっ! ふっ!」
型も作らぬ3閃。
ハウンドウルフの、それぞれ首、銅、頭を斬り裂いた。
悲鳴もあげぬまま地面に落ちた彼らはすぐに粒子と化して宙に霧散していく。
「さすがね。安心感が違うわ」
「守るだけなら得意だよ。護衛は任せてくれ」
ようやく草刈り機から護衛に格上げだ。
本来の役割を果たせる。
さらに進んでいくとこの鍛冶場跡の外れたところに洞穴のようなものがあった。
石垣のようなもので補強されているところから人工的なものだとわかる。
「澪先輩、あそこ」
「あったわ。あれがかつての鉱山の入り口よ。あそこへ行くわ」
「・・・崩落しないかな?」
「さあ? 千年以上、埋まらなかったわけだし、魔物と対峙するよりは怖くないと思う」
一抹の不安を抱くオレ。
だが、もはや引き返す選択肢もないので大人しく進むことにした。
なるようになれ、という心境だった。
◇
次々と現れる魔物を斬り捨てながら奥へと進む。
鉱山らしくあちこち分岐があった。
澪先輩がPEでマッピングをする。
何度も行き止まりに遭遇しながら奥へ奥へと進んでいった。
カンテラを澪先輩が持ち、魔物が出現すればオレが倒す。
幸い白魔法の魔力探索で敵の位置は把握しやすい。
危なげなく進行できている。
「ところで、ここは鉄の鉱山だったのか?」
「そうよ、主に鉄が採れた鉱山。蹈鞴の一族が独占した鉱脈よ」
「主にっていうことは、ほかに何か採れた?」
澪先輩は博識だな。
オレも色々と勉強したけれど、学業から外れる雑学のような知識は多くない。
どこでこんな情報を仕入れているんだろう。
「・・・そうね、目的を話しておこうかしら。ここでは日緋色金という金属も採れたの。結弦、貴方は日緋色金をご存知?」
「ええと、名前だけは。オリハルコンみたいな伝説の金属だっけ?」
「そう、ゲームでもよく出て来るわね。その日緋色金が実在したということは?」
「え? そうなんだ? 空想の金属だと思ってたよ」
「日緋色金は現実に使われていた。未熟な精錬技術でも相当な業物になり、最初に作られた剣は神器となった」
「神器って・・・三種の神器の雨叢雲剣のこと?」
「そう、雨叢雲剣。八岐大蛇に飲まれたという伝説があるその剣のこと」
「ええと・・・歴史の教科書で写真を見たやつかな? 熱田神社に祀られてる錆びた剣」
「本体とされるのはそれ。相槌の形代は平氏とともに壇ノ浦へ沈んだと言われている」
「うん、それも聞いたことがある」
雨叢雲剣。
別名、草薙剣。
日本神話で出て来て、大和政権の王族、いわゆる天皇の神器として扱われる剣だ。
「雨叢雲剣は日緋色金を使って打たれた。だからこそ永い年月の間、あの形を保っていられた」
「え? あの時代は鉄器があるだけで強いから、鉄器だとばかり思ってた。保存できているのも手入れされているからだとばかり・・・」
「日緋色金は錆びない。ダイヤモンドよりも硬く、どんな合金よりも靭性が大きい。まさに武器として理想の素材なの」
「そんな凄まじい物質が、どうしてこれまで公にされてなかったんだ?」
「理由は簡単。人類が魔力に理解がなかったからよ。一見、鉄のような物質にしか見えないそうだから」
魔力への理解。
それは大惨事により人類がようやく掴んだ進化ともいえる事象。
これまでは単なる「伝説」としてしか理解されなかったということだ。
「この鉱山から産出されたもののほとんどは鉄。でもこの鉱脈からは僅かながら日緋色金が採れた。なぜだかわかる?」
「・・・龍脈があったから?」
「御名答」
先を歩いていた澪先輩が振り返り足を止めた。
そこは小部屋のように広がっている空間だった。
壁ばかりで何もない。
手が届くくらいの低い天井には、雫のように岩が突き出している箇所がいくつもあった。
「これがその龍脈よ」
「え?」
足元を見た。
何もない。真っ暗だ。
だけれども違和感がある場所があった。
壁際の地面にざわざわと蠢いている黒い何かがある。
「・・・あれか?」
「あれは黒の魔力の流れ、あの下におそらく龍脈があるの。そしてあそこから魔物が出てきている」
その沼のような黒い何かを見ているとやたらと不快感が湧いてくる。
きっと人間にとって何か悪いものの塊なんだろう。
警戒してしばらく見ていると表面が盛り上がりハウンドウルフらしきものが湧いて出てきた。
高天原学園が迷宮化したあのときと同じ光景だ。
無言でその傍まで行く。
そいつが動き出す前にオレは首を斬り捨てた。
魔物になろうとしていたソレはすぐに粒子となり霧散していく。
「・・・魔物が出てくる頻度は高くない。高いならもっと居たはずだから」
その黒い沼はざわざわと表面を揺らしながらそこにあった。
さらに様子を見ていても特に変化はない。
言葉どおり、湧いて出る頻度は低いのかもしれない。
オレは警戒を解いた。
すると澪先輩は灯りを地面に置いてオレに向き合った。
「・・・続きよ。私が聖堂で調べた限り、世界中の聖剣と呼ばれる武器は決まってここのような龍脈近くの鉱山から産出された金属で作られていた。それも今は失われた特殊な製法で」
「日本ではその金属を日緋色金と呼んでいた?」
「そのとおり。欧州ではオリハルコンとも呼ばれていたみたいね」
「オリハルコン・・・空想の産物じゃなかったのか」
「言ったはずよ、何もないところに神話は生まれない。北欧神話の『グラム』や『レーヴァテイン』、ローランの歌に登場する『デュランダル』もそう。すべて日緋色金を用いて作られている」
「ちょっと待って? 日緋色金って、もしかして魔力を帯びた金属のこと?」
「ええ、魔力混じりの鉱物よ。金属そのものが白魔力の形質を帯びている。そして魔力の導通を許さず遮断する性質を持つ」
「う~ん? 魔力を消費しないけれど具現化と同等の力のある金属ってこと?」
「満額回答、素晴らしいわ」
澪先輩はぱちぱちと拍手をした。
理解が早くて助かるとでも言いたげに。
「・・・あ! もしかして八岐大蛇も実在した?」
「ええ、おそらくはこの魔力溜まりから生まれた魔物。ヒュドラの一種ね。それがなにかの拍子に地上へ出たのよ」
「えええ、なんだか世界観が変わるよ・・・」
この論理からすると世界中の聖剣にまつわる伝承が本物だったという話になる。
しかも例えであろうと思っていた怪物まで「魔物」として生まれていたわけだ。
空想と認知されていたことが事実だったなんて、誰が考えるだろう。
「ところで聖堂はどうしてそんな知見を集めていたの?」
「カサンドラ=マクニール曰く『陰を断つ剣を持ちて禍根を断て』。その言葉とともに集められた資料や分析結果がある」
「陰っていうのは魔物のこと? なら具現化の武器って意味かな」
「ええ、私も最初に聖典を習ったころは具現化のことだと思っていた。けれども付随する資料があって、それが今説明した聖剣の伝説に関するものだった」
「つまり、物理的な武器だってことか」
「そうなの。当初は聖剣になぞらえた具現化を意味するものかと思っていた。それこそレオンの王者の剣や、貴方の千子刀なんて伝承の剣でしょう」
「ああ、最初に千子刀の名前を聞いたときには吃驚したよ」
レオンの王者の剣なんて物語によっては『エクスカリバー』と呼ばれる剣。
千子刀も刀の始祖にあたる代物だ。
伊勢の鍛冶師の一族が打った剣をムラマサと呼び、その技法で多くの刀が生まれた。
始祖にあたる刀の原型だからこそ『千子刀』。
どちらも伝説級の名前を持つ固有能力だ。
「そういったものを差し置いて、カサンドラは『聖剣』を用意しろと言っている。私はそこに何かあると思っている」
「なるほど。でもこの鉱山跡に来たところで、仮に原料の鉱物があっても精錬方法もわからないんだろ?」
「ええ。現在の技術では精錬することはできない。魔力と物質は相反する性質があると認識されているくらいだからね。できるならミサイルのような兵器に転用できるわけだし」
「そうすると現存するものを見つけるしかないんだろ? 残されている聖剣なんてあるのか? もしかして雨叢雲剣を使う?」
「まさか。神社に祀られた神器なんて私たちには触れないし、打ち直す技術もない。それにあれは不完全なもの。ほかのものでないと」
「そうだよな、使えないなら存在しないのと同じ。結局は絵空事と変わらない」
「でも私はこの間、見つけたのよ。聖剣を。だからここへ来た」
「えっ!?」
見つけた、だなんて。
探し物がお店で売っていた、くらいの感じに聞こえる。
そんな伝説になるようなものが身近にあるのか?
「結弦。その刀『銀嶺』は日緋色金を十分に精錬したうえで打たれた聖剣よ。魔物を切り裂き魔力を切断することができる。それこそ、雨叢雲剣を超える、真の聖剣」
「ええ!? これが、銀嶺が聖剣だって!?」
確かに銀嶺は物理武器なのに魔物を屠ることができていた。
特殊な刀なんだと納得し、その理由を深くは考えなかったけれど。
「そしてここへ来た目的は、その刀が真に聖剣であることを確認するためよ」
澪先輩は両手を広げてオレの前に立った。
「結弦。その刀で私を斬って」
「はぁ!?!?」
オレは思わず千子刀を手放し銀嶺の柄を握りしめた。
その言葉に従い誤って抜いてしまわないように。
手放された千子刀は緑の残滓となり周囲を飛び交った。
静かなはずの坑道が騒がしかった。
21世紀ごろから少子高齢化による人口減少に拍車のかかった日本。
西暦2100年ごろには疎密な漁村や山岳部村落の大半は無人化していった。
かつて奥出雲と呼ばれていたこの地域も例外ではない。
ここは大惨事や第三次世界大戦よりも前から見捨てられた場所だ。
出雲大社を出発してちょうど1週間。
崩落した道路を乗り越えた先にある廃墟。
かつての村落だった場所へオレたちはようやく辿り着いた。
「諸行無常という言葉はこんな廃墟を見るだけでも思い浮かぶものね」
「うん、そう思う。ここでのかつての暮らしを想像してしまうよ」
木造住宅のほとんどは屋根壁が落ち柱も朽ち、基礎部分だけ残っている。
廃墟ではなく遺跡だと言われたほうが納得いくような光景だ。
その中で目を引くのは少し高い建物。
かつて村役場だったであろう鉄筋コンクリートの四角い建造物だ。
それでさえ一部は崩れ、繁茂した蔦や木々に囲まれ姿がはっきりしない。
それだけの間、人が立ち入っていないことを物語っていた。
ここは温暖化で水没した『遠州のアトリット・ヤム』より古い。
それでも考古学の世界の遺跡よりも十分に近代だから人間の暮らしを想像しやすかった。
そのぶん時代から取り溢された寂寥感を抱かずにはいられない。
「『限界集落』なんて言葉があったそうね」
「聞いたことがある。地域コミュニティが崩壊する寸前の状態、だっけ」
「ええ。ここもそういう曲折のうえで放棄されたのでしょう」
廃村に似つかわしくない大きな図体のLクルーザーZ。
澪先輩はザックに必要な物資を詰めていた。
オレもそれに倣って食糧やエネルギーといった生活物資を詰めていく。
「1週間もかからないと思うから、1週間ぶんで良い」
「わかった。それまでにはここに戻って来るってことだな」
「うん。そうそう、その刀も持って行ってね」
「ああ、千子刀があってもこいつは持ち歩いてるよ。御守りなんだ」
銀嶺を帯刀し、ぱしりと軽く叩く。
あの安綱に対抗できる不思議な刀。
白木の鞘が未だ宝刀であることを主張していた。
「ところで今更なんだけどさ、ここの魔力溜まりへ来た理由は近いってだけ? 青森の恐山だったらここよりもっと整備された道もあるから楽だったろう」
「結弦。貴方は魔力溜まりについてどのくらい知っている?」
「学校で習った以上のことは知らないぞ」
「――『地形などが原因で魔力濃度が高くなることによって、それを求めて魔物が集まってくるところ』、ね」
「うん、そうそう」
「これは学説でもそうなっている。でも一部の魔力溜まりから魔物が発生することは広くは知られていない」
「え? 『集まってくる』から魔物がいるんじゃないのか?」
「一般的にはね。でもそうではない場所もある」
「それって迷宮化ってやつか? 闘神祭であったような・・・」
「そう。そしてそういう場所は必ず龍脈の上にある」
「もしかしてここの魔力溜まりって、龍脈の上に?」
「ええ、これから私たちが見に行くのは龍脈そのものよ」
準備を終えた澪先輩が歩き始める。
俺もそれに続いた。
「さて、ここからは1日と少しの距離。頑張りましょう」
わかりやすいよう、村役場の前に車を停めていた。
いざとなればこの建物を目印に戻ればよい。
オレたちはさらに山奥を目指した。
廃村を抜けて道路もない山道へ足を踏み入れる。
藪が生い茂って行く手を阻んでいた。
「方角は指示するから、足場を確保する程度にお願い」
「わかった。――風刃!」
もはや草刈り機と化した風魔法。
魔法を土木工事に使うなんて新人類の無駄遣いだ。
それでもオレたちは効率を重視して止めない。
澪先輩の目的はよくわからないけれど、急いでいるのは間違いないのだろうから。
「こっちよ。これならしばらくは獣道みたいに歩けそうね」
草を踏み倒し、低木を乗り越え、谷間になっている道を歩いていく。
古代史に出てくるという蹈鞴の里がこの先にあるのか。
先程の廃村と比べて、この先はほんとうに人間がいたとは思えない。
単なる雑木林が続いているからだ。
澪先輩を信じて歩き続けるしかなかった。
◇
寒い山の中で野宿をした翌日。
尾根を越えた先がいきなり開けていた。
「これは・・・」
「かつての窯ね。古代人らしく斜面を使った登窯というやつよ」
特殊な土なのだろうか。
窯跡はとても頑丈なようで、ぼろぼろながらも姿形がはっきりと見えた。
そしてその上は植物が生えることができないのか露出している。
まるで火を起こせばまだ使える場所だといわんばかりに。
「ここよ、ここが蹈鞴の里」
「まさかほんとうに存在するなんて・・・」
「神話は何もないところから生まれない、ということよ」
この蹈鞴の里が実在したからこそ、大和政権が鉄器を使い倭の国に覇を唱えた。
日本神話はここから始まったということだ。
幾つもの窯があり、きっと鍛冶場がたくさんあった。
刀を扱う者としてこの場に神聖な何かを感じずにはいられない。
「さ、のんびり観光できるような状況でもないわね」
「え?」
「お仕事よ。そこに魔物がいる」
「!!」
澪先輩が指す方向に蠢く黒い影があった。
狼の魔物が数匹、こちらに狙いを定めていた。
「――千子刀」
オレが具現化で構えると同時にそいつらが飛びかかってくる。
ハウンドウルフと呼ばれる3匹の魔物たち。
鋭い爪と牙が、一歩前に出たオレに向けられていた。
「しっ! はっ! ふっ!」
型も作らぬ3閃。
ハウンドウルフの、それぞれ首、銅、頭を斬り裂いた。
悲鳴もあげぬまま地面に落ちた彼らはすぐに粒子と化して宙に霧散していく。
「さすがね。安心感が違うわ」
「守るだけなら得意だよ。護衛は任せてくれ」
ようやく草刈り機から護衛に格上げだ。
本来の役割を果たせる。
さらに進んでいくとこの鍛冶場跡の外れたところに洞穴のようなものがあった。
石垣のようなもので補強されているところから人工的なものだとわかる。
「澪先輩、あそこ」
「あったわ。あれがかつての鉱山の入り口よ。あそこへ行くわ」
「・・・崩落しないかな?」
「さあ? 千年以上、埋まらなかったわけだし、魔物と対峙するよりは怖くないと思う」
一抹の不安を抱くオレ。
だが、もはや引き返す選択肢もないので大人しく進むことにした。
なるようになれ、という心境だった。
◇
次々と現れる魔物を斬り捨てながら奥へと進む。
鉱山らしくあちこち分岐があった。
澪先輩がPEでマッピングをする。
何度も行き止まりに遭遇しながら奥へ奥へと進んでいった。
カンテラを澪先輩が持ち、魔物が出現すればオレが倒す。
幸い白魔法の魔力探索で敵の位置は把握しやすい。
危なげなく進行できている。
「ところで、ここは鉄の鉱山だったのか?」
「そうよ、主に鉄が採れた鉱山。蹈鞴の一族が独占した鉱脈よ」
「主にっていうことは、ほかに何か採れた?」
澪先輩は博識だな。
オレも色々と勉強したけれど、学業から外れる雑学のような知識は多くない。
どこでこんな情報を仕入れているんだろう。
「・・・そうね、目的を話しておこうかしら。ここでは日緋色金という金属も採れたの。結弦、貴方は日緋色金をご存知?」
「ええと、名前だけは。オリハルコンみたいな伝説の金属だっけ?」
「そう、ゲームでもよく出て来るわね。その日緋色金が実在したということは?」
「え? そうなんだ? 空想の金属だと思ってたよ」
「日緋色金は現実に使われていた。未熟な精錬技術でも相当な業物になり、最初に作られた剣は神器となった」
「神器って・・・三種の神器の雨叢雲剣のこと?」
「そう、雨叢雲剣。八岐大蛇に飲まれたという伝説があるその剣のこと」
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「うん、それも聞いたことがある」
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「雨叢雲剣は日緋色金を使って打たれた。だからこそ永い年月の間、あの形を保っていられた」
「え? あの時代は鉄器があるだけで強いから、鉄器だとばかり思ってた。保存できているのも手入れされているからだとばかり・・・」
「日緋色金は錆びない。ダイヤモンドよりも硬く、どんな合金よりも靭性が大きい。まさに武器として理想の素材なの」
「そんな凄まじい物質が、どうしてこれまで公にされてなかったんだ?」
「理由は簡単。人類が魔力に理解がなかったからよ。一見、鉄のような物質にしか見えないそうだから」
魔力への理解。
それは大惨事により人類がようやく掴んだ進化ともいえる事象。
これまでは単なる「伝説」としてしか理解されなかったということだ。
「この鉱山から産出されたもののほとんどは鉄。でもこの鉱脈からは僅かながら日緋色金が採れた。なぜだかわかる?」
「・・・龍脈があったから?」
「御名答」
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そこは小部屋のように広がっている空間だった。
壁ばかりで何もない。
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「これがその龍脈よ」
「え?」
足元を見た。
何もない。真っ暗だ。
だけれども違和感がある場所があった。
壁際の地面にざわざわと蠢いている黒い何かがある。
「・・・あれか?」
「あれは黒の魔力の流れ、あの下におそらく龍脈があるの。そしてあそこから魔物が出てきている」
その沼のような黒い何かを見ているとやたらと不快感が湧いてくる。
きっと人間にとって何か悪いものの塊なんだろう。
警戒してしばらく見ていると表面が盛り上がりハウンドウルフらしきものが湧いて出てきた。
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無言でその傍まで行く。
そいつが動き出す前にオレは首を斬り捨てた。
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「・・・魔物が出てくる頻度は高くない。高いならもっと居たはずだから」
その黒い沼はざわざわと表面を揺らしながらそこにあった。
さらに様子を見ていても特に変化はない。
言葉どおり、湧いて出る頻度は低いのかもしれない。
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「陰っていうのは魔物のこと? なら具現化の武器って意味かな」
「ええ、私も最初に聖典を習ったころは具現化のことだと思っていた。けれども付随する資料があって、それが今説明した聖剣の伝説に関するものだった」
「つまり、物理的な武器だってことか」
「そうなの。当初は聖剣になぞらえた具現化を意味するものかと思っていた。それこそレオンの王者の剣や、貴方の千子刀なんて伝承の剣でしょう」
「ああ、最初に千子刀の名前を聞いたときには吃驚したよ」
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千子刀も刀の始祖にあたる代物だ。
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始祖にあたる刀の原型だからこそ『千子刀』。
どちらも伝説級の名前を持つ固有能力だ。
「そういったものを差し置いて、カサンドラは『聖剣』を用意しろと言っている。私はそこに何かあると思っている」
「なるほど。でもこの鉱山跡に来たところで、仮に原料の鉱物があっても精錬方法もわからないんだろ?」
「ええ。現在の技術では精錬することはできない。魔力と物質は相反する性質があると認識されているくらいだからね。できるならミサイルのような兵器に転用できるわけだし」
「そうすると現存するものを見つけるしかないんだろ? 残されている聖剣なんてあるのか? もしかして雨叢雲剣を使う?」
「まさか。神社に祀られた神器なんて私たちには触れないし、打ち直す技術もない。それにあれは不完全なもの。ほかのものでないと」
「そうだよな、使えないなら存在しないのと同じ。結局は絵空事と変わらない」
「でも私はこの間、見つけたのよ。聖剣を。だからここへ来た」
「えっ!?」
見つけた、だなんて。
探し物がお店で売っていた、くらいの感じに聞こえる。
そんな伝説になるようなものが身近にあるのか?
「結弦。その刀『銀嶺』は日緋色金を十分に精錬したうえで打たれた聖剣よ。魔物を切り裂き魔力を切断することができる。それこそ、雨叢雲剣を超える、真の聖剣」
「ええ!? これが、銀嶺が聖剣だって!?」
確かに銀嶺は物理武器なのに魔物を屠ることができていた。
特殊な刀なんだと納得し、その理由を深くは考えなかったけれど。
「そしてここへ来た目的は、その刀が真に聖剣であることを確認するためよ」
澪先輩は両手を広げてオレの前に立った。
「結弦。その刀で私を斬って」
「はぁ!?!?」
オレは思わず千子刀を手放し銀嶺の柄を握りしめた。
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静かなはずの坑道が騒がしかった。
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これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
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皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
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