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第4章 解明! 時空の迷路
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■■玄鉄 結弦’s View■■
地面のカンテラの灯りが申し訳程度に壁にふたつの影を映す。
片方は両手を広げて胸を突き出していた。
もう片方は左腰に両手を添えている。
自らを斬れと言った澪先輩。
オレはその真意を掴み兼ねていた。
「・・・それは冗談なのか?」
「こんな場所まで来て冗談なんて言うわけないでしょう?」
「だったら断る。澪先輩を斬れるわけがない」
「先輩の、雇用主の言うことは大人しく聞いて欲しいのだけれど」
変わらず無表情の澪先輩。
だけれどもその声が少し弱々しく感じた。
「なら教えてくれ。どうしてオレが澪先輩を斬る必要があるんだ?」
「・・・そう、理由は必要よね。良いわ、教えてあげる」
澪先輩はオレを一瞥すると、龍脈と呼んだ蠢く黒い泥の近くへ立った。
そしてオレを手招きした。
大人しくそれに従い、オレもソレの近くに立った。
ドライアイスを水に入れたようにぐつぐつと蠢く黒い泥のような何か。
見ているだけで不快感を感じる。
おおよそ人間が触って良いものではないことがわかる。
「この黒の魔力というのは何なんだ? 見てるだけで嫌な感じだ」
「それを今から見せる」
澪先輩は懐から小さなナイフを取り出した。
どこにでもあるような果物ナイフだ。
「これはセラミックスのナイフ。これをこの中に浸す」
澪先輩がしゃがんでその黒の魔力の流れにナイフの刃を浸した。
すると少しだけしゅうしゅうと音がした。
数秒してからナイフを引き上げると、浸かっていた部分は刃がボロボロになっていた。
「・・・溶けた!?」
「そう、このとおり。セラミックスは金属と無機物。そのどちらも溶かすということ」
「!!」
つまり。
この黒の魔力の流れに落ちてしまえば、濃硫酸や溶岩に落ちるのと同じということ。
おおよそ生物が生きていけるようなモノではない。
オレは思わず数歩、後ずさった。
「もちろん生物にも有害。ただし生物は溶かすのではなくて同化しようとする」
「同化・・・?」
「それは後で説明する。では、この中に銀嶺を刺してみて」
「いくら銀嶺でも溶けるんじゃないのか?」
「私を斬るのと、ここに刺すのと。どちらが楽かしら?」
「・・・わかった」
銀嶺は親父から受け継いだ大切な刀だ。
でもこの黒の魔力に浸けても溶けない、そんな予感がしていた。
何度も魔物を屠り、刃こぼれ一つしなかった銘刀だから。
「刺すだけで良いのか?」
「ええ。斬る必要はない、刺すだけで良い」
そのくらいなら、とオレは銀嶺をその沼にゆっくり突き立てた。
水に入れるかのように、刀身が何の抵抗もなくするすると呑まれていく。
先ほどのセラミックスのように溶けるような音はしなかった。
そのまましばらくすると突然に銀嶺が光りだした。
黄金色の眩しいくらいの光に思わず目を細める。
「光った!?」
「ああ、やはり。これが本来の龍脈の輝きよ」
よく見ると銀嶺が光っているわけではなかった。
銀嶺を刺した周囲だけが穴が空いて、その穴の中から光が溢れていた。
「どうなっているんだ?」
「銀嶺が開けた、黒の魔力の穴の中で輝いているのが龍脈よ」
「黒の魔力の下に龍脈があるってことか?」
「ええ。銀嶺が払ったのよ、この黒の魔力を」
オレは銀嶺を突き立てた部分を見た。
銀嶺の周辺にあった黒の魔力にぽっかりと穴が開いている。
その下に黄金色に輝く光が溢れていた。
「これが龍脈・・・」
「高天原学園の下にも同じものがあるわ」
穴から覗いた龍脈は言葉に表せないほどに綺麗だった。
上にある黒の魔力は近くにあるだけで不快感を催す。
でも下にある龍脈はその不快感さえ打ち消して心を洗ってくれる。
まるで森林浴でもしているかのように、自分の中の澱みが消えていくようだった。
「銀嶺を引き抜いてみて」
「ああ」
言われるがまま銀嶺を引き上げた。
黒の魔力から引き抜くと、穴が塞がり洞窟を照らしていた輝きは失われた。
少しの間、カンテラの薄暗さに目が慣れるまで視界は真っ暗だった。
「どう? 銀嶺は刃こぼれしたりしている?」
「いや・・・何とも無い」
「そうよね、日緋色金の聖剣だもの」
『闇を斬り裂く聖剣』なんて、ファンタジーの定番だ。
そんな妄想の代物がこの刀だなんて。
オレは端麗な刃の輝きにただ目を奪われていた。
「黒の魔力は金属さえも蝕む。有機物、例えば動物や植物もね」
「銀嶺はその黒の魔力を払う力があるのか」
「ええ。その力こそ『聖剣』と呼ばれる所以よ」
なるほど、それは不可思議な力だ。
ゲームで出てくる聖剣のイメージそのものだ。
「これでその刀が聖剣であることはわかったでしょう」
「ああ」
「聖剣を用いれば魔を断つことができる。具現化ではできないこと」
オレは銀嶺を鞘に納めた。
聖剣であることがわかったのだから、もう使う必要がないと思ったからだ。
もう澪先輩を斬る必要性も感じない。
「そう、聖剣は魔を断つ。魔とは、負の感情のこと」
「負の感情?」
「説明したよね。破壊神のような悪魔が囁く、人間の弱い心」
出立前に話をしたやつだ。
白の魔力の対極にあるという負の感情だ。
「・・・ええと? 黒の魔力っていうのは、人間の負の感情なのか?」
「また御名答。良いわ、理解が早い人は好きよ」
そういう澪先輩は相変わらずの無表情のままだ。
「結弦。貴方はまだ、共鳴をしたことがないのよね」
「・・・ああ、うん」
「良いの、恥ずかしがる必要はない。心を通わせるのは素晴らしいことよ」
話があちこちに飛んでよくわからない。
だけれども彼女が何か言おうとしていることはわかる。
口を挟む気にならなかった。
「レゾナンス効果は心を、互いの感情を通わせる。それはとても素晴らしいことなのだけれど。これも知っておいて。レゾナンス効果は負の感情さえも通わせる」
「負の感情も・・・」
共鳴によるレゾナンス効果。
それは誰しもが憧れる、想い人との心の共有。
素晴らしい、気持ちが良い、他の何よりも満足を得られる。
共鳴をした同級生たちがそうやって口にしているのを耳にしていた。
だから共鳴することにネガティブなイメージはなかった。
「例えば恐怖、嫉妬、苦悩、憤怒。もちろん苦痛や絶望でさえも」
「・・・そんなものが伝わって来たら驚くな」
「ええ。その想いが強ければ強いほど引き込まれるの」
正の感情で共鳴することは良い。
レゾナンス効果は互いの感情を共有し増幅するという。
愛しさや嬉しさといった気持ちが伝わって来るなら大歓迎だ。
それも自分が感じた以上に強く感じられるのだから。
それが素晴らしいことは共鳴を経験したことがないオレでもわかる。
だけど・・・負の感情を共鳴したらどうだ。
恐怖や憤怒が倍増したら。
とても正気を保っていられるとは思えない。
「そして共鳴が深ければ深いほど、想いをより強く感じられるようになる」
「共鳴率が高いってこと?」
「ええそうよ。深く強く共鳴をしていると、離れていてもレゾナンス効果を得られるの」
「・・・隣り合って触れていないと効果は薄いって聞いてるけど?」
「それはAR値が低い人同士の話ね。例えばAR値50前後で共鳴率が100パーセント近いなら次元が異なる。距離で言えば100メートル離れていても効果はあるの」
「100メートル! そんなに離れていてもレゾナンスするのか」
「そう。だからこそ、闘いの場では深く強い共鳴が推奨される」
高天原学園での暗黙の了解。
それは学園生同士で想い人となり深く共鳴すること。
そうすれば強力な具現化を得ることが出来るから。
闘神祭で武と香先輩が実践していたのを目の当たりにした。
香先輩は具現化できるほどAR値が高くないという。
それなのに神威を扱ったのだから。
それにオレ自身も魔力同期で武から魔力を受け取った。
そのときの受け渡しの勢いからも、深いレゾナンス効果の強さを実感した。
「ねえ、結弦。私は疲れたわ」
「疲れた? ああ、ずっと強行軍だったから。どこかで休む?」
「そうじゃない。もう、抑えるのに疲れたの」
「抑える・・・?」
澪先輩は両手を胸に添えて話し始めた。
「そう、もう抑え続けることに疲れたの」
「・・・?」
「あの日。コウガが死んだあの日。私と彼はとても強く共鳴をしていた。そうしないとアトランティスで余裕をもって闘えなかったから」
「・・・」
この話は・・・。
「だけれども彼はケルベロスに殺された」
「・・・・・・」
澪先輩は無表情のまま。
だけれどもその声は震えていた。
「私は・・・今際のときに彼が抱いた感情をすべて受け止めたの。恐怖も、絶望も、苦痛も・・・そして私に会えなくなるという悲哀も」
「!!!」
声は出なかった。
あまりにその事実が重く衝撃が強すぎたから。
「気が狂いそうになった、いや、実際に私はおかしくなった。そして彼という存在が消えゆく中で・・・彼が負の感情に呑まれ、同化していくのさえわかった」
「・・・・・・」
「その同化した黒の魔力は、レゾナンスをしていた私にさえ届いたの」
「・・・え!?」
今度は声が出てしまった。
だけれどもオレの思考は停止したままだった。
「そう、私はあのときに黒の魔力に侵された。自分の中に巣食っていくソレにどうして良いのかわからなかった」
「・・・・・・」
「あのとき、パウラが私に当て身をしなければ、きっとそのまま呑まれて・・・恐らくは私は魔物に成り下がっていた」
「・・・・・・」
「結弦。賢明な貴方なら、私の言いたいことはもうわかるでしょう?」
オレは澪先輩の顔を見た。
そして驚愕した。
彼女の顔は・・・苦痛に歪み、憤怒を宿しているかのようだったから!
「私は・・・私は、憎い! 憎いの!! 彼を死なせてしまった同級生たちが! 彼を助けられなかった仲間たちが! 何より、彼を救えなかった自分自身が!!」
初めて聞く澪先輩の感情に流された言葉。
いつしか双眸から涙を流し、両手を強く握り。
その小さな身体も腕も震えていた。
「そう、彼の居ないこの世界が憎い!! こんな意味のない世界なんて無くなってしまえば良い!!」
尖った氷のように鋭い叫び声はオレの心に刺さる。
気付けばオレ自身も感化されたように震えていた。
「あの日から! 私は自分の中の悪魔を封印した! すべての感情を押さえつけるようにして!」
澪先輩は地団駄を踏んでいた。
虚空を見つめ、その憤怒を撒き散らしていた。
「何が『白の女神』よ!! あいつらを助けなければ彼が死ぬこともなかった!! 私の世界が灰色になることも!! ああ、ああ・・・コウガ・・・!!!」
そしてもういちど、オレは目を疑った。
澪先輩の身体から黒の魔力が溢れていたからだ。
まるで・・・安綱のときのように!
「あはははは!! 結弦、私はもう封印を解いた!! ほら、斬りなさい! 斬らなければこのまま、私は魔物に成り果てて、貴方を殺すわ!!」
「み、澪先輩・・・!」
オレは思わず後ずさった。
澪先輩の風貌に恐怖したからだ。
全身から膨大な黒の魔力を溢れさせ。
高笑いをしながら絶え間なく涙を流し。
その両目を紅く光らせて!
まるで幽鬼の、地獄の修羅のようでさえあったから。
「澪先輩!! 正気に戻ってくれ!!」
「正気!? これが正気よ!! 偽りの貌が私なんて、私の何を見ていたの!!」
ずっと叫ぶような突き刺すような声で。
澪先輩はオレを突き飛ばしていた。
「あはははは! もう選択肢なんて無いのよ! ほうら、これでも斬らないつもり!?」
「ぐっ!?」
澪先輩が腕を振るった。
すると黒の魔力が巨大な獣の爪のように型取り、オレに襲いかかった。
不意を突かれたオレは避けたものの左腕に傷を負った。
「ほら、ほら!! こんな色のない世界なんて滅んでしまえば良いのよ!!」
「くそっ!!」
――ぎいぃぃぃん!!
飛び散る黒い残滓。
オレは銀嶺を抜き放っていた。
彼女から迫る、黒の攻撃を斬り裂くために。
「あははははは!! ようやくその気になったのね!!」
「止めてくれ!! 澪先輩!!」
「もう何もかも遅いのよ!! 私の時間はあの日に終わったのよ!!!」
――ぎいぃぃぃん!!
――がきいぃぃぃん!!
幾度となく繰り出される黒の攻撃。
巨大な腕であったり、脚であったり。
何かの嘴だったり、牙だったり。
黒の魔力は魔物の一部のように型を変えながらオレに迫った。
「あっはははは!! 死ね!! 消えろ!! 彼を差し置いて生きるなんて許せない!!!」
安綱のときと同じ感覚だった。
どろどろとした負の感情は、生者のすべてを否定するかのように襲いかかってくる。
「返してよ!! 彼を、コウガを、私を、返してよ!!!」
彼女の哀しい高笑いは止まらない。
その攻撃を何度も拒絶しながら。
いつしかオレ自身も感化されたかのように頬を濡らしていた。
「澪先輩!!」
――がきぃぃぃん!!
ひときわ強く、オレは攻撃を弾いた。
彼女から大きく膨れ上がっていた黒の魔力は反動で後退する。
その隙に銀嶺を納刀した。
「オレは、オレには、これしか思いつかない!!」
彼女の叫びは間違いなくオレに届いていた。
レゾナンスをするまでもなく、その慟哭がオレに伝わっていた。
想い人が散り逝く瞬間を感じた彼女の哀しみ。
あまつさえその精神が冒涜されたことへの憤り。
それらすべてが自身の心に巣食ってしまったことへの絶望。
「あっはははははは!!」
彼女の瞳から絶え間なく流れる滂沱の涙がそのすべてを物語っていた。
もしも。
相棒が、ソフィアが同じことになったら。
澪先輩のように耐えられるわけもない。
彼女と同じ道を歩むかもしれない。
だから彼女の背負った気持ちを受け止めることができていた。
「澪先輩!! 貴女が、貴女らしくあれるように!!」
他に術なんて習っていない。
でも答えなんてない。
オレができることは、その重荷を、黒い気持ちを消すことだけ。
「うるさい!! 消えてしまえ!!」
黒の魔力が、巨大な竜の口を型取り。
オレを丸呑みしようと迫っていた。
――ひとつ!
オレは斬った。
彼女がずっと背負っていた、恐怖も、絶望も、苦痛も。
彼女を覆うものも、彼女の中に巣食うものも、彼女ごと。
その一閃で彼女の黒いすべてを、斬った。
銀嶺によって斬り裂かれた黒い陰。
それらはふたたび何かを象ることもなく霧散していった。
「――ありがとう」
そのひとことを残し、澪先輩はその場に崩れ落ちていった。
洞窟の中はまた静寂に包まれていた。
地面のカンテラの灯りが申し訳程度に壁にふたつの影を映す。
片方は両手を広げて胸を突き出していた。
もう片方は左腰に両手を添えている。
自らを斬れと言った澪先輩。
オレはその真意を掴み兼ねていた。
「・・・それは冗談なのか?」
「こんな場所まで来て冗談なんて言うわけないでしょう?」
「だったら断る。澪先輩を斬れるわけがない」
「先輩の、雇用主の言うことは大人しく聞いて欲しいのだけれど」
変わらず無表情の澪先輩。
だけれどもその声が少し弱々しく感じた。
「なら教えてくれ。どうしてオレが澪先輩を斬る必要があるんだ?」
「・・・そう、理由は必要よね。良いわ、教えてあげる」
澪先輩はオレを一瞥すると、龍脈と呼んだ蠢く黒い泥の近くへ立った。
そしてオレを手招きした。
大人しくそれに従い、オレもソレの近くに立った。
ドライアイスを水に入れたようにぐつぐつと蠢く黒い泥のような何か。
見ているだけで不快感を感じる。
おおよそ人間が触って良いものではないことがわかる。
「この黒の魔力というのは何なんだ? 見てるだけで嫌な感じだ」
「それを今から見せる」
澪先輩は懐から小さなナイフを取り出した。
どこにでもあるような果物ナイフだ。
「これはセラミックスのナイフ。これをこの中に浸す」
澪先輩がしゃがんでその黒の魔力の流れにナイフの刃を浸した。
すると少しだけしゅうしゅうと音がした。
数秒してからナイフを引き上げると、浸かっていた部分は刃がボロボロになっていた。
「・・・溶けた!?」
「そう、このとおり。セラミックスは金属と無機物。そのどちらも溶かすということ」
「!!」
つまり。
この黒の魔力の流れに落ちてしまえば、濃硫酸や溶岩に落ちるのと同じということ。
おおよそ生物が生きていけるようなモノではない。
オレは思わず数歩、後ずさった。
「もちろん生物にも有害。ただし生物は溶かすのではなくて同化しようとする」
「同化・・・?」
「それは後で説明する。では、この中に銀嶺を刺してみて」
「いくら銀嶺でも溶けるんじゃないのか?」
「私を斬るのと、ここに刺すのと。どちらが楽かしら?」
「・・・わかった」
銀嶺は親父から受け継いだ大切な刀だ。
でもこの黒の魔力に浸けても溶けない、そんな予感がしていた。
何度も魔物を屠り、刃こぼれ一つしなかった銘刀だから。
「刺すだけで良いのか?」
「ええ。斬る必要はない、刺すだけで良い」
そのくらいなら、とオレは銀嶺をその沼にゆっくり突き立てた。
水に入れるかのように、刀身が何の抵抗もなくするすると呑まれていく。
先ほどのセラミックスのように溶けるような音はしなかった。
そのまましばらくすると突然に銀嶺が光りだした。
黄金色の眩しいくらいの光に思わず目を細める。
「光った!?」
「ああ、やはり。これが本来の龍脈の輝きよ」
よく見ると銀嶺が光っているわけではなかった。
銀嶺を刺した周囲だけが穴が空いて、その穴の中から光が溢れていた。
「どうなっているんだ?」
「銀嶺が開けた、黒の魔力の穴の中で輝いているのが龍脈よ」
「黒の魔力の下に龍脈があるってことか?」
「ええ。銀嶺が払ったのよ、この黒の魔力を」
オレは銀嶺を突き立てた部分を見た。
銀嶺の周辺にあった黒の魔力にぽっかりと穴が開いている。
その下に黄金色に輝く光が溢れていた。
「これが龍脈・・・」
「高天原学園の下にも同じものがあるわ」
穴から覗いた龍脈は言葉に表せないほどに綺麗だった。
上にある黒の魔力は近くにあるだけで不快感を催す。
でも下にある龍脈はその不快感さえ打ち消して心を洗ってくれる。
まるで森林浴でもしているかのように、自分の中の澱みが消えていくようだった。
「銀嶺を引き抜いてみて」
「ああ」
言われるがまま銀嶺を引き上げた。
黒の魔力から引き抜くと、穴が塞がり洞窟を照らしていた輝きは失われた。
少しの間、カンテラの薄暗さに目が慣れるまで視界は真っ暗だった。
「どう? 銀嶺は刃こぼれしたりしている?」
「いや・・・何とも無い」
「そうよね、日緋色金の聖剣だもの」
『闇を斬り裂く聖剣』なんて、ファンタジーの定番だ。
そんな妄想の代物がこの刀だなんて。
オレは端麗な刃の輝きにただ目を奪われていた。
「黒の魔力は金属さえも蝕む。有機物、例えば動物や植物もね」
「銀嶺はその黒の魔力を払う力があるのか」
「ええ。その力こそ『聖剣』と呼ばれる所以よ」
なるほど、それは不可思議な力だ。
ゲームで出てくる聖剣のイメージそのものだ。
「これでその刀が聖剣であることはわかったでしょう」
「ああ」
「聖剣を用いれば魔を断つことができる。具現化ではできないこと」
オレは銀嶺を鞘に納めた。
聖剣であることがわかったのだから、もう使う必要がないと思ったからだ。
もう澪先輩を斬る必要性も感じない。
「そう、聖剣は魔を断つ。魔とは、負の感情のこと」
「負の感情?」
「説明したよね。破壊神のような悪魔が囁く、人間の弱い心」
出立前に話をしたやつだ。
白の魔力の対極にあるという負の感情だ。
「・・・ええと? 黒の魔力っていうのは、人間の負の感情なのか?」
「また御名答。良いわ、理解が早い人は好きよ」
そういう澪先輩は相変わらずの無表情のままだ。
「結弦。貴方はまだ、共鳴をしたことがないのよね」
「・・・ああ、うん」
「良いの、恥ずかしがる必要はない。心を通わせるのは素晴らしいことよ」
話があちこちに飛んでよくわからない。
だけれども彼女が何か言おうとしていることはわかる。
口を挟む気にならなかった。
「レゾナンス効果は心を、互いの感情を通わせる。それはとても素晴らしいことなのだけれど。これも知っておいて。レゾナンス効果は負の感情さえも通わせる」
「負の感情も・・・」
共鳴によるレゾナンス効果。
それは誰しもが憧れる、想い人との心の共有。
素晴らしい、気持ちが良い、他の何よりも満足を得られる。
共鳴をした同級生たちがそうやって口にしているのを耳にしていた。
だから共鳴することにネガティブなイメージはなかった。
「例えば恐怖、嫉妬、苦悩、憤怒。もちろん苦痛や絶望でさえも」
「・・・そんなものが伝わって来たら驚くな」
「ええ。その想いが強ければ強いほど引き込まれるの」
正の感情で共鳴することは良い。
レゾナンス効果は互いの感情を共有し増幅するという。
愛しさや嬉しさといった気持ちが伝わって来るなら大歓迎だ。
それも自分が感じた以上に強く感じられるのだから。
それが素晴らしいことは共鳴を経験したことがないオレでもわかる。
だけど・・・負の感情を共鳴したらどうだ。
恐怖や憤怒が倍増したら。
とても正気を保っていられるとは思えない。
「そして共鳴が深ければ深いほど、想いをより強く感じられるようになる」
「共鳴率が高いってこと?」
「ええそうよ。深く強く共鳴をしていると、離れていてもレゾナンス効果を得られるの」
「・・・隣り合って触れていないと効果は薄いって聞いてるけど?」
「それはAR値が低い人同士の話ね。例えばAR値50前後で共鳴率が100パーセント近いなら次元が異なる。距離で言えば100メートル離れていても効果はあるの」
「100メートル! そんなに離れていてもレゾナンスするのか」
「そう。だからこそ、闘いの場では深く強い共鳴が推奨される」
高天原学園での暗黙の了解。
それは学園生同士で想い人となり深く共鳴すること。
そうすれば強力な具現化を得ることが出来るから。
闘神祭で武と香先輩が実践していたのを目の当たりにした。
香先輩は具現化できるほどAR値が高くないという。
それなのに神威を扱ったのだから。
それにオレ自身も魔力同期で武から魔力を受け取った。
そのときの受け渡しの勢いからも、深いレゾナンス効果の強さを実感した。
「ねえ、結弦。私は疲れたわ」
「疲れた? ああ、ずっと強行軍だったから。どこかで休む?」
「そうじゃない。もう、抑えるのに疲れたの」
「抑える・・・?」
澪先輩は両手を胸に添えて話し始めた。
「そう、もう抑え続けることに疲れたの」
「・・・?」
「あの日。コウガが死んだあの日。私と彼はとても強く共鳴をしていた。そうしないとアトランティスで余裕をもって闘えなかったから」
「・・・」
この話は・・・。
「だけれども彼はケルベロスに殺された」
「・・・・・・」
澪先輩は無表情のまま。
だけれどもその声は震えていた。
「私は・・・今際のときに彼が抱いた感情をすべて受け止めたの。恐怖も、絶望も、苦痛も・・・そして私に会えなくなるという悲哀も」
「!!!」
声は出なかった。
あまりにその事実が重く衝撃が強すぎたから。
「気が狂いそうになった、いや、実際に私はおかしくなった。そして彼という存在が消えゆく中で・・・彼が負の感情に呑まれ、同化していくのさえわかった」
「・・・・・・」
「その同化した黒の魔力は、レゾナンスをしていた私にさえ届いたの」
「・・・え!?」
今度は声が出てしまった。
だけれどもオレの思考は停止したままだった。
「そう、私はあのときに黒の魔力に侵された。自分の中に巣食っていくソレにどうして良いのかわからなかった」
「・・・・・・」
「あのとき、パウラが私に当て身をしなければ、きっとそのまま呑まれて・・・恐らくは私は魔物に成り下がっていた」
「・・・・・・」
「結弦。賢明な貴方なら、私の言いたいことはもうわかるでしょう?」
オレは澪先輩の顔を見た。
そして驚愕した。
彼女の顔は・・・苦痛に歪み、憤怒を宿しているかのようだったから!
「私は・・・私は、憎い! 憎いの!! 彼を死なせてしまった同級生たちが! 彼を助けられなかった仲間たちが! 何より、彼を救えなかった自分自身が!!」
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いつしか双眸から涙を流し、両手を強く握り。
その小さな身体も腕も震えていた。
「そう、彼の居ないこの世界が憎い!! こんな意味のない世界なんて無くなってしまえば良い!!」
尖った氷のように鋭い叫び声はオレの心に刺さる。
気付けばオレ自身も感化されたように震えていた。
「あの日から! 私は自分の中の悪魔を封印した! すべての感情を押さえつけるようにして!」
澪先輩は地団駄を踏んでいた。
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「何が『白の女神』よ!! あいつらを助けなければ彼が死ぬこともなかった!! 私の世界が灰色になることも!! ああ、ああ・・・コウガ・・・!!!」
そしてもういちど、オレは目を疑った。
澪先輩の身体から黒の魔力が溢れていたからだ。
まるで・・・安綱のときのように!
「あはははは!! 結弦、私はもう封印を解いた!! ほら、斬りなさい! 斬らなければこのまま、私は魔物に成り果てて、貴方を殺すわ!!」
「み、澪先輩・・・!」
オレは思わず後ずさった。
澪先輩の風貌に恐怖したからだ。
全身から膨大な黒の魔力を溢れさせ。
高笑いをしながら絶え間なく涙を流し。
その両目を紅く光らせて!
まるで幽鬼の、地獄の修羅のようでさえあったから。
「澪先輩!! 正気に戻ってくれ!!」
「正気!? これが正気よ!! 偽りの貌が私なんて、私の何を見ていたの!!」
ずっと叫ぶような突き刺すような声で。
澪先輩はオレを突き飛ばしていた。
「あはははは! もう選択肢なんて無いのよ! ほうら、これでも斬らないつもり!?」
「ぐっ!?」
澪先輩が腕を振るった。
すると黒の魔力が巨大な獣の爪のように型取り、オレに襲いかかった。
不意を突かれたオレは避けたものの左腕に傷を負った。
「ほら、ほら!! こんな色のない世界なんて滅んでしまえば良いのよ!!」
「くそっ!!」
――ぎいぃぃぃん!!
飛び散る黒い残滓。
オレは銀嶺を抜き放っていた。
彼女から迫る、黒の攻撃を斬り裂くために。
「あははははは!! ようやくその気になったのね!!」
「止めてくれ!! 澪先輩!!」
「もう何もかも遅いのよ!! 私の時間はあの日に終わったのよ!!!」
――ぎいぃぃぃん!!
――がきいぃぃぃん!!
幾度となく繰り出される黒の攻撃。
巨大な腕であったり、脚であったり。
何かの嘴だったり、牙だったり。
黒の魔力は魔物の一部のように型を変えながらオレに迫った。
「あっはははは!! 死ね!! 消えろ!! 彼を差し置いて生きるなんて許せない!!!」
安綱のときと同じ感覚だった。
どろどろとした負の感情は、生者のすべてを否定するかのように襲いかかってくる。
「返してよ!! 彼を、コウガを、私を、返してよ!!!」
彼女の哀しい高笑いは止まらない。
その攻撃を何度も拒絶しながら。
いつしかオレ自身も感化されたかのように頬を濡らしていた。
「澪先輩!!」
――がきぃぃぃん!!
ひときわ強く、オレは攻撃を弾いた。
彼女から大きく膨れ上がっていた黒の魔力は反動で後退する。
その隙に銀嶺を納刀した。
「オレは、オレには、これしか思いつかない!!」
彼女の叫びは間違いなくオレに届いていた。
レゾナンスをするまでもなく、その慟哭がオレに伝わっていた。
想い人が散り逝く瞬間を感じた彼女の哀しみ。
あまつさえその精神が冒涜されたことへの憤り。
それらすべてが自身の心に巣食ってしまったことへの絶望。
「あっはははははは!!」
彼女の瞳から絶え間なく流れる滂沱の涙がそのすべてを物語っていた。
もしも。
相棒が、ソフィアが同じことになったら。
澪先輩のように耐えられるわけもない。
彼女と同じ道を歩むかもしれない。
だから彼女の背負った気持ちを受け止めることができていた。
「澪先輩!! 貴女が、貴女らしくあれるように!!」
他に術なんて習っていない。
でも答えなんてない。
オレができることは、その重荷を、黒い気持ちを消すことだけ。
「うるさい!! 消えてしまえ!!」
黒の魔力が、巨大な竜の口を型取り。
オレを丸呑みしようと迫っていた。
――ひとつ!
オレは斬った。
彼女がずっと背負っていた、恐怖も、絶望も、苦痛も。
彼女を覆うものも、彼女の中に巣食うものも、彼女ごと。
その一閃で彼女の黒いすべてを、斬った。
銀嶺によって斬り裂かれた黒い陰。
それらはふたたび何かを象ることもなく霧散していった。
「――ありがとう」
そのひとことを残し、澪先輩はその場に崩れ落ちていった。
洞窟の中はまた静寂に包まれていた。
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だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
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