前向き時々後ろ向き

江上蒼羽

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予兆から病気発覚まで①

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病気の予兆は、9月始めの頃。

旦那が妙に乾いた咳をするようになり、息苦しいと言い出した。

初めの内は、季節の変わり目だから調子悪いのかな?程度に思ってた。

けれど、次第に咳も息苦しさも頻繁になり……

流石に心配になって医療機関への受診を薦めた。 

にも拘わらず、仕事が忙しいから……や、休むとうるさい人がいるから……等と理由付けて、旦那は中々受診してくれなかった。

実際旦那の会社には、自分は休んでも人が休むのは気に入らないとか、子供の行事で父親が普通休む?とか陰口を叩く人間性に癖のある人が何人かいる。

上も従業員数に対してはるかに多い仕事を入れたりするもんだから、常に仕事はパンパンで休みたいと申し出にくい環境。

で、周りを気にして、しんどい思いをしながら我慢していた旦那。

ようやく病院に行けたのは、9月21日の土曜日だった。

この時点で、家の階段を上り下りするだけで息が上がり、苦しそうに顔を歪めながら呼吸を調えるような状態で、かなり辛そうだった。

かかったのは、家から少し離れた所にある個人医院。

一応ネットや職場の人から情報を集め、評価の良い所にかかるよう旦那に薦めた。

問診、血液検査、血圧測定、レントゲン等の検査をして貰った所、肺にうっすら白い影がかかっているのが見付かったそう。

マイコプラズマを疑い、検査をしたものの、結果は陰性。

翌々日の23日(月曜祝日)に、かかった病院の先生からTELがあり、旦那の血圧が高めな所から


「心臓かもしれない、心配だから念の為…」


との事で、急遽専門医がいる大きな病院に紹介状を書いて貰い、緊急外来で受診した。

総合病院では、個人医院と全く同じ検査をし、CT検査と尿検査もした。

結果は、心臓に異常はないとの事。

心臓の専門医は


「やっぱ肺だね。明日内科で見て貰って」


と。

心臓じゃないかと心配して紹介状を書いてくれた個人医院の先生に感謝しつつも、やっぱり肺じゃん……と、夫婦で想定外な医療費に肩を落とした。

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