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予兆から病気発覚まで②
しおりを挟む翌、9月24日の火曜日。
緊急外来で診察してくれた心臓専門医から話を通して貰い、内科を受診。
その日私は仕事で、お昼の休憩時に旦那からのLINEを確認した。
LINEには、採血と検尿をした事や、間質性肺炎の可能性と診断されたとの旨、もしかしたらステロイドでの治療を行うかも……との旨が記されていた。
取り敢えず入院はないけれど、病院には何回か行かなければならないそう。
すぐさま旦那にTEL。
詳しく話を聞くと、後日カメラを口から入れて肺を洗浄するらしい。
最悪ステロイドをずっと使い続けないといけないから、骨が弱くなったり感染症にかかりやすくなったり顔が膨らんだりするみたいな事を医師が言っていた………という内容を聞いたものの、いまいちピンときていなかった。
寧ろ、間質性肺炎という病名は初めて聞いたけれど、肺炎と付いてる点で勝手に安心してた。
肺炎なら、今の医学ですぐに治るだろう……と。
旦那は、医師から間質性肺炎という病気の事や現在の病状を詳しく聞いておらず
「今はネットで詳しく調べられるから」
と、医師に詳細を省かれた模様。
内心何だそれ……と呆れながらも、間質性肺炎について検索してみる事にした。
間質性肺炎と入力すると、医師の言う通り沢山の情報が出てくる出てくる。
症状を記したサイトや臨床データみたいなのがズラリと並ぶ中、頭が悪く理解力のない私には難しい内容ばかりで途中で読むのが嫌になってしまった。
要は、スポンジ状になっている肺が固くなり、空気を取り込む際に膨らんだり萎んだり出来なくて苦しくなる病気でしょ?……と、簡単に解釈した私は、検索に飽きて日課のアプリゲームを始めた。
その横で旦那は病気について調べていた。
所詮は素人で医療知識のない人間がどれだけ調べてもしょうがないし、専門的知識に富んだ医者にしっかり治して貰えばOKでしょ……なんて軽く考えながらキャラクターの育成にせっせと励んでいると、旦那が無言で携帯の画面を見せてきた。
そこには
間質性肺炎は難病指定された病気で有効な治療方法はなく、病気の進行を抑える事しか出来ない
病気の進行を抑える事が出来たとしても、風邪やインフルエンザ等の感染症にかかる事によって、病状が一気に悪くなる急性増悪を起こす可能性が高い
予後不良で命を落とすケースが多い
生存率は5年で36%、10年で22%
といった、目を疑う内容がズラリと並んでいた。
え………嘘でしょ?と思ったけど、言葉として出てこなかった。
正に絶句状態。
私に携帯を見せてきた旦那は、少しだけ目が潤んでた。
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