前向き時々後ろ向き

江上蒼羽

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10月18日

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10月18日(金) 


血圧、酸素数値異常なし。

ステロイドでの治療を開始して1週間が経過。

この日は血液検査と胸部のレントゲン撮影があった。

検査で数値に変化があれば薬の量が60から50に減ると聞かされていた。

薬の量が減れば退院が早まるかもしれない為、旦那も私も期待に胸を大きく膨らませていた。

生憎私は仕事だったので、旦那からの報告LINE待ち。

仕事の合間にちょこちょこ携帯をチェックしてた。


午後の仕事が終わって一息吐いていた所でLINEを受信。

ここ数日旦那の体調が良さそうだったので、きっと数値も下がっているだろう……と、祈るような気持ちでLINEを確認した。


………が、残念な事に、何も変化なしとの報告。

よって、薬は今までと同じ量だそう。

レントゲンを見る限り、肺の曇りも取れていなかったらしい。

二人揃って落胆した。

旦那は結果を見て、ショックを通り越して怒りを覚えていたようで、私からのLINEに対する返信がかなり素っ気ないものだった。

文面から苛立ちを汲み取れる程。


その他に、血圧の薬を飲んでいるのにも拘わらず、数値が思いの外下がっていない事も指摘されたようで、病院食を制限なしの通常食から減塩食に切り替える事を提案されたそう。

どちらでも良いと看護師には言われたようだけれど、旦那としても血圧の数値が気になるようで、自主的に減塩食へと切り替えを申し出たらしい。

長い目で見て、今の段階から出来る事をやっておくべきと判断した様子。

それは私も大賛成だった。

味がしなかったらどうしよう……との思いはあったらしいけれど、耐えられなければ戻して貰おうと、物は試しで、やってみる事にした。   

これを機に私も退院後の食生活を考えて、減塩食について勉強しようと決意。


看護師からステロイド治療に慣れて来た頃が危ないと、改めて感染症に気を付けるよう注意を受けた。

案外大丈夫なのかも………と、少し油断しかけていた意識を再度固く引き締めた。

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