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【35】
しおりを挟む金曜日の放課後、ずっと休んでいた部活に顔を出した。
「お、清原~久々じゃん」
「やっと来たのかよ」
仲間達から手厚い歓迎を受ける。
「寂しかった?つーか俺がいないと締まんないっしょ」
ドヤ顔で言うと、事情を知っていた仲間の一人が笑いながら聞いてくる。
「で、百田から出された課題は終わったのかよ」
それにまたドヤ顔で答える。
「全然!」
忽ち大きな笑いが起きた。
「なーにやってんだよ」
「早く終わらせろよ。お前なら余裕だろうに」
想像以上にウケた事に満足して、軽くストレッチをする。
「今日は何すんの?走り込み?シュート練習?」
3年の引退を機に部長になった長倉が前に出てくる。
「1週間ちょい休んで体が訛ってんだろ?1時間外周行って来いよ」
思わず「うへー」と声が出た。
「鬼だね、長倉部長」
これもまた仲間達に大ウケ。
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