ツナマヨな娘

江上蒼羽

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ツナマヨな娘。2015…53

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次女、むち子のお話。



先日、夜ご飯の支度をしていた時、トイレの方からむち子の声がしました。



むち子
「おーい、おーい」



手が離せなかったので、台所から「どしたー?」と声を掛けたのですが、呼び出し理由は言ってくれず、ひたすら「おーい」の繰り返し。



むち子
「おーい、蒼羽ちゃん、蒼羽ちゃーん」


「………何だよ…名前で呼ぶなっちゅーに…」



仕方なく、コンロの火を消し、トイレへと様子を見に行くと……


トイレでお尻丸出しのむち子さんが一言。



むち子
「むち、ウ○コでたんだけど」



何故か、半ギレ口調。




「……あぁ、ケツを拭けという事ですか?社長」



むち子さんは、苦しゅうないと言わんばかりの表情。




「いい加減、もう年中児なんだから自分で拭いて下さいよ」



小言を漏らす母に、むち子さんはドヤ顔で「ほいくえんではじぶんでふいてるもん」と。


そんなむち子さんですが、入院中の義父のお見舞いに行くと、必ず大を催します。


まるで病院のトイレにマーキングしてるかのように。



むち子
「おかあさん、むち、ひとりでウ○コするから、おそとでまってて」


「え……自分で拭けるの?」



母が聞くと、むち子さんは力強く「うん」と頷きました。


内心「……大丈夫か?」と思いながら個室の前で待っていたのですが、数分して、個室からむち子さんの声が聞こえてきました。



むち子
「おかあさん、まだパンツあげてないけど、おみずながすね」


「あ、あぁ……うん…好きにしない」



流水音の後、少し置いて出てきたむち子さん。


やり遂げたというような、誇らしげな表情をしていました。


どんどん自分で出来る事が増え、親の手から離れていく子供達。


嬉しくもあり、寂しくもあります。


そして、自分で拭けるなら、家でも自分で拭いてくれ……と、母は思うのです。
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