ツナマヨな娘

江上蒼羽

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ツナマヨな娘。2016…55

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旦那はむち子を溺愛しております。


暇さえあれば、ほっぺをすりすり、おでこチュッチュッ。


寝顔を見れば、デレデレにやにや。




「やっぱエンジェルだよ、むっちは」



満足気に言う彼を見ながら「あーハイハイ、貴方に瓜二つですもんね」と、呆れている私です。


むち子というのは勿論愛称なのですが、旦那はこの呼び方が気に入っているらしく、本当の名前で呼ばずにむっちと呼びます。


ところが、やはりむち子さんはそれが嫌らしく(当然ですが)、最近は呼ばれてもシカトこいてます。




「むっちー!むっちちゃーん!おいでー!」

むち子
「………」


「むっちー!むっちちゃーん!」

むち子
「………」


「むっちちゃんの好きなチョコ買ってきたよー!」

むち子
「…………」



数回呼んでも一切無視のむち子さん。




「いい加減名前で呼びなよ。むっちって呼ばれるのやだって言ってたよ」


「だって、むっちりしてて可愛いじゃん」


「だから、それがやなんだって」



嫁にたしなめられ、渋々「りぃちゃーん!」と呼んだ父。



むち子
「なぁ~に~」



散々呼んでも返事もしなかったむち子さんが、すぐ走ってきました。




「そっかぁ、りぃちゃんだもんな、むっちじゃないもんな」



やって来たむち子を捕獲した上、髭面ですりすり……




「…………可哀想に…」



嫌がるむち子が不憫でなりませんでした。
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