【道徳心】【恐怖心】を覚えた悪役の俺はガクブルの毎日を生きています。

はるか

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帝国編

15 急転直下

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下僕が激しく扉を叩く。開けたくはなかったが、あまりにも煩いので渋々開けてやった。

扉が開くとしくしく泣く30才にも近い男がいて、さぞや驚いた事だろう。

「どうしたのですか⁉……まさか!?貴方の黒い噂を聞き付けた帝国の民が貴方に心ない言葉を浴びせたのでは!?なんて事だ!予想できた事なのに貴方を一人にしてしまうとは!」
オーマイガット‼と天を仰ぐ下僕。

「下僕よ、違うのだ。これを見てくれ。怖くて見れないのだ。」

摩擦にビクつきながら上服のボタンを外していく。

「なっ!?何を!?ああ!神よ!?私をお試しなのか!?……!?……それは!!!」

はだけた俺の身体を見て下僕が驚愕する。

「嫌だと言ったのにディランがずーっと舐めたのだ。ヒリヒリして痛い。……腫れてないか?ピンクだったらしいのに赤くなってるだろう?」

俺はすがり付くように下僕を見た。

「ディラン……猫か。猫までも惑わすとは。罪なお方だ。……ゴクリ。乳首ピンクなんですね?」

コクンと頷くとたまっていた涙がまた落ちる。

「お可哀想に。大丈夫です。まだちゃんとピンク色です。しかしそのままではお辛いでしょうから軟膏を塗りましょう。」

確か救急箱があった筈だと下僕は家へ入るとすぐにそれを見つけ、塗りにくいのでベッドに横になれと言った。


『――乳首だけでイったな。淫乱な乳首だ。』

「……あそこは駄目だ。」

「何故です?」

俺を散々乳首でイかせた後、ディランは用事があるとかで何処かへ行ってしまった。ベッドは俺の精液でグショグショだった。

「俺は乳首でイく事が出来る淫乱になったらしい。それでベッドが汚れていて……下僕よ掃除をしてくれるか?」

上目使いに見つめる。

「喜んで!!!!」

それからの下僕は早かった。あっという間にベッドメイキングまで済ますと俺を寝かせた。

そのシーツ持って返るのか?

「これは私がきちんと処分しますのでお気になさらず。」

ニコリと笑われたら何も言えなかったが、早く燃やして欲しい。

「さぁ、可愛いい乳首ちゃんにお薬を塗りましょうね。」

鼻息が荒くて気持ち悪いがこのヒリヒリを治してくれるなら仕方がない。俺ははだけた衣服を開かれると乳首を晒して治療を待った。

コリコリコリ……

「っはぁ……まだ終わ……らない……のかっ、あっ……んっ」

下僕を見ると目がイっていた。



「はぁ……こんなに敏感で……はぁ……感じてる……神よお許し下さい。」



ガブリ。


下僕は訳の分からないことを言いながら俺の首筋に噛みつくとそのまま覆い被さってきた。

「っつ!?」

お許し下さい、お許し下さい……とうわ言のように言いながら俺の身体をまさぐり腰を振る下僕に唖然としていると、急に目の前から下僕が居なくなり腹を何者かに蹴られベッドから転がり落ちた。

「ガハッ!」

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

今まで感じた事のない痛みにのたうち回る。

「グレン殿ーー!!!!」

下僕の声が聞こえるがそれどころではない。朝腹に何も入れていなかったから胃液のような物をゲーゲーと吐く。

「惑わされおって、馬鹿者が!」

雷のように辺りに響き渡る大声でその場が静まり返る。

痛みに耐えながら声のする方を見ると筋骨隆々の猛猛しい偉丈夫が兵士を引き連れて立っていた。

途端に顔を張り倒される。

「誰が面を上げてよいと言った。」

ボタボタと血が床に落ちる事でどこかを出血したのだと分かった。今まで与えられた事のない恐怖に身体がガタガタと震え息をするのもままならなくなる。

「帝国の大臣を惑わすとは流石悪の宰相と言った所か。甘く見すぎておったわ。牢屋へ繋いで置け。」

その言葉を最後に俺は酸欠と痛みで意識がなくなっていった。
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