彼女の母は蜜の味

緋山悠希

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団欒

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「さぁ食べましょ」

薫の作った料理を前に3人が座る。

「わぁ、お母さん張り切ったねぇ」
「だって健二君にお世話になったお礼もあるもの」
「それもそうだね」
「1日お疲れ様、健二。ありがとね」
「健二君。おばさんのお相手ありがとう。久しぶりに若い子のエネルギーをたっぷり頂いた気がするわ」
「やだぁ。お母さん。なんかやらしく聞こえるからやめてよー」

まさしく文字通りの意味で雄のエネルギーを吸い取られた健二は母娘の会話を聞いてドキッとした。

「さっ。健二君、おばさん相手に疲れただろうからいっぱい食べて元気つけて」

薫は舌をペロっと出しながら妖艶な笑みを
浮かべると健二に追い討ちをかける。

「もーお母さんはー。ふざけすぎー」
口を尖らせた深雪が薫をたしなめる。

「早く食べて、健二の家行きましょ」

深雪が小声で耳打ちをしながら薫に見えないテーブルの下で健二の内腿を優しくさする。

「頂きます」

それぞれの思惑が交錯するなか、しばしの団欒を楽しむ3人。

※※※※※

「ご馳走様でした」

「いーえ。健二君のお口に合ったかしら?」

「とっても美味しかったです」

「それなら良かった」

「あっ、お母さん。洗い物は私がやるね」

「あら優しいこと。健二君の前だといい娘になっちゃうのね。こんなことなら健二君をずっと家に置いときたいわ」

「もー。お母さんはー。でも、よかった。お母さんも健二を気に入ってくれて。すぐ洗っちゃうから2人はデザートのブドウでも食べてて」

ジャー。カチャカチャ。

深雪がキッチンで洗い物を始める。

薫はテーブルに置かれたブドウを口に含むとくちゃくちゃと咀嚼して唾液と一緒に口移しで健二に与える。

「どう?健二?そのブドウ美味しいでしょ?」

死角になってるキッチンから洗い物をしながら深雪が声をかける。

「う、うん。とってもジューシーで美味しいよ」

深雪に答える最中、健二の口角に光るブドウの雫を薫が舐める。そして、そのまま耳元まで優しく舐めあげると妖しく囁く。

「これから深雪の相手よね。頑張りなさい」

そう言いながら股間を優しく撫でる。

「私も食ーべよっと」

洗い物を終えた深雪が戻ってくる。深雪の気配を察して離れる薫。

「何話してたの?」

何も気づかず会話に加わる深雪。

「深雪をよろしくねって話よ。ねっ。健二君」
「あっ。はい。」
「やだなぁ。そんな改めて。まぁいいや。いろいろ終わったし健二の家行こ?」
「あ、うん」
「はいはい。もうおばさんはお風呂入って寝るから気をつけていってらっしゃい。気をつけてね」

ささっと身支度を済ませると足早に玄関に向かう深雪。

「すみません。ご馳走様でした」

健二もお礼を言って深雪の後を追う。

ガチャ。

2人は揃って玄関を出ると健二の車に向かう。

「こちらこそご馳走様…でも、もうおかわりしたいくらいだわ…」

2人を見送った薫が誰もいない玄関で呟く。まだ熱い泉に右手を忍ばせながら。






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