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第三十六話 外宙神
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「『紙』の討伐?」
「発音が違う。『神』だ」
「『神』か」
「そうだ」
私が納得した所で、シーナ大佐の話は続き。
「簡単に説明するが、外宇宙から侵略してきた神、ガーディアンズでは『外宙神』と呼んでいるが、そいつらが外宇宙から人の住む星に侵略してきて、その星に生息している人々や動植物が今現在も危機的状況に陥っている」
「ふむふむ」
「そこで余達ガーディアンズの出番だ。『外宙神』は強いが、全宇宙から選ばれた最強の兵士である余達がそいつらを討伐することで、星々に住む人々や動植物を守り、宇宙の平和を守れるのだ」
「成程」
「ここまでの説明で理解できたか?」
「ああ、ようするに『外宙神』って敵を倒せばいいのだろう」
「そうだ。理解が早いじゃないか」
シーナ大佐が満足気に頷いた。
理解が早いも何も、ただ聞いて思った事を伝えただけなんだが……。
そう思ったが、口には出さない。
するとここで、イヤリス大尉が緊張しながらシーナ大佐へと話しかけた。
「あ、あの、本当に私とクロノ中佐だけでAランクの外宙神ポセイドンを倒しに行かなきゃダメ……ですか。せめてスリカ少佐も一緒に――」
「自分はこれから休暇に入るから無理だ」
腕を組みながらそう言い、スリカ少佐はあっさりと断った。シーナ大佐がイヤリス大尉の肩にポンっと手を置き。
「――と、言う事だから、クロノと二人でポセイドン討伐任務を受けろ。これは命令だ」
「そ、そんにゃあ~……」
猫のように噛みながら、泣きそうな表情で落ち込むイヤリス大尉。
そんな可愛い彼女の泣き言は続き。
「わわ、私、Bランク、『尉官』クラスの任務までしか受けた事ないのに、シーナ大佐はひ、ひひ酷いでしゅっ!」
精一杯叫ぶイヤリス大尉に、シーナ大佐は励ますように話しかけた。
「お前はそろそろAランク、『佐官』クラスの任務を受けてもいいだろうと余が判断したんだ。だから自信を持て、クロノも一緒だぞ」
「く、クロノ中佐は中佐だけど、今日入隊したばかりですよね。実力も分かりませんし、二人だけなんてやっぱり無理でしゅ、無理でしゅよ~」
泣きそうな顔で無理無理と言うイヤリス大尉。
可愛い。抱きしめて励ましてもいいだろうか。
そう思っていると、シーナ大佐は全身から殺気のような迫力を出しながら、イヤリス大尉を怒鳴り出した。
「……イヤリス。いい加減にしろ!」
「「ひっ!」」
その瞬間、イヤリス大尉と、見ていただけのスリカ少佐の顔が恐怖の色に染まる。二人の反応を見るに、どうやらシーナ大佐は本気で怒っているようだ。
シーナ大佐は怒ったまま、スリカ少佐に顔を向ける。
「スリカ。転移魔法でイヤリスとクロノを任務先の星へと送ってくれ。今すぐにな」
「は、はいぃっ!」
恐怖で震えながら敬礼して、ブルブル体を震わせながら、スリカ少佐が手を前に出し、ぶつぶつ呟く。
あっという間に幾何学模様が私とイヤリス大尉の足元に現れた。
続けて、シーナ大佐は怒ったまま、私とイヤリス大尉に話しかけてきた。
「イヤリス。クロノ。現時刻をもってポセイドン討伐任務を遂行せよ。弱音は認めん。良いな」
「ぴぃぃっ――!」
怖がるイヤリス大尉の代わりに、私がシーナ大佐に向かって答えた。
「ああ、私達に任せろ」
「よろしい。では行け!」
シーナ大佐がそう言った瞬間、足元の幾何学模様が輝き、部屋の景色が変わる――。
「発音が違う。『神』だ」
「『神』か」
「そうだ」
私が納得した所で、シーナ大佐の話は続き。
「簡単に説明するが、外宇宙から侵略してきた神、ガーディアンズでは『外宙神』と呼んでいるが、そいつらが外宇宙から人の住む星に侵略してきて、その星に生息している人々や動植物が今現在も危機的状況に陥っている」
「ふむふむ」
「そこで余達ガーディアンズの出番だ。『外宙神』は強いが、全宇宙から選ばれた最強の兵士である余達がそいつらを討伐することで、星々に住む人々や動植物を守り、宇宙の平和を守れるのだ」
「成程」
「ここまでの説明で理解できたか?」
「ああ、ようするに『外宙神』って敵を倒せばいいのだろう」
「そうだ。理解が早いじゃないか」
シーナ大佐が満足気に頷いた。
理解が早いも何も、ただ聞いて思った事を伝えただけなんだが……。
そう思ったが、口には出さない。
するとここで、イヤリス大尉が緊張しながらシーナ大佐へと話しかけた。
「あ、あの、本当に私とクロノ中佐だけでAランクの外宙神ポセイドンを倒しに行かなきゃダメ……ですか。せめてスリカ少佐も一緒に――」
「自分はこれから休暇に入るから無理だ」
腕を組みながらそう言い、スリカ少佐はあっさりと断った。シーナ大佐がイヤリス大尉の肩にポンっと手を置き。
「――と、言う事だから、クロノと二人でポセイドン討伐任務を受けろ。これは命令だ」
「そ、そんにゃあ~……」
猫のように噛みながら、泣きそうな表情で落ち込むイヤリス大尉。
そんな可愛い彼女の泣き言は続き。
「わわ、私、Bランク、『尉官』クラスの任務までしか受けた事ないのに、シーナ大佐はひ、ひひ酷いでしゅっ!」
精一杯叫ぶイヤリス大尉に、シーナ大佐は励ますように話しかけた。
「お前はそろそろAランク、『佐官』クラスの任務を受けてもいいだろうと余が判断したんだ。だから自信を持て、クロノも一緒だぞ」
「く、クロノ中佐は中佐だけど、今日入隊したばかりですよね。実力も分かりませんし、二人だけなんてやっぱり無理でしゅ、無理でしゅよ~」
泣きそうな顔で無理無理と言うイヤリス大尉。
可愛い。抱きしめて励ましてもいいだろうか。
そう思っていると、シーナ大佐は全身から殺気のような迫力を出しながら、イヤリス大尉を怒鳴り出した。
「……イヤリス。いい加減にしろ!」
「「ひっ!」」
その瞬間、イヤリス大尉と、見ていただけのスリカ少佐の顔が恐怖の色に染まる。二人の反応を見るに、どうやらシーナ大佐は本気で怒っているようだ。
シーナ大佐は怒ったまま、スリカ少佐に顔を向ける。
「スリカ。転移魔法でイヤリスとクロノを任務先の星へと送ってくれ。今すぐにな」
「は、はいぃっ!」
恐怖で震えながら敬礼して、ブルブル体を震わせながら、スリカ少佐が手を前に出し、ぶつぶつ呟く。
あっという間に幾何学模様が私とイヤリス大尉の足元に現れた。
続けて、シーナ大佐は怒ったまま、私とイヤリス大尉に話しかけてきた。
「イヤリス。クロノ。現時刻をもってポセイドン討伐任務を遂行せよ。弱音は認めん。良いな」
「ぴぃぃっ――!」
怖がるイヤリス大尉の代わりに、私がシーナ大佐に向かって答えた。
「ああ、私達に任せろ」
「よろしい。では行け!」
シーナ大佐がそう言った瞬間、足元の幾何学模様が輝き、部屋の景色が変わる――。
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