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幕間 魔王ガルフの知る一部
魔王ガルフの知る一部
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『魔界には太陽がなく一日中が暗闇だ。
ミーラは暗闇の空を見上げ思い出す。
母様から語られ、書物に記された物語。
幼き子供達に伝えられた昔話。』
とある小さな国。現フィラータ国に小さな女の子と男の子が生まれました。両親は大層喜び国中に新たな生命が産まれた事を喜ぶ舞が各地で行われた。
そう、小さな国に生まれた2人の子供達は国の王のもとに生まれた次期王女・次期王子だった。
それから2人の子供達は、すくすくと育ち博識高い王子と王女になるかもしれないと言う噂で持ちきりになった。
しかし、彼らには誰にも知られてはならない力があった。
王子は、誰にも負けない腕力と何もかも思うがままの幸運があった。
"この者後に王、フィル・フィラータとなる"
王女は、その博識にそぐわぬ程の高い魔力と人並以上の悪運があった。
"この者後に女王、ラルフ・フィラータと呼ばれた"
彼ら自身はどこもおかしくない。自分たちは普通で他の人達より少しだけ違うくらいだ。くらいに軽くしか思わなかった。
しかし、ある日事件は起きた。
その日は、鳴り止まぬ雷と大雨が降っていた。
王様は、王女だけを国から追放した。急な事に誰もが納得しなかった。
なぜ王女を?どうして?急に?
誰もが王様につめ寄ろうと謁見を申し出た。しかし、王は誰とも逢おうとはしなかった。
真実は誰も知らぬまま、残った王子が次の王になった。
"女王はこの間、魔王の息子ガルフの居る魔界へ身を隠した"
そして、王位継承の日、王子は3人の従者だけを引き連れ国を出た。
国を出た彼らは、暗い森の奥にある大きな古びた屋敷に辿り着き屋敷の中をくまなく歩いた。
そうして辿り着いた部屋には追放されたはずの王女が居た。ーーこの場が現魔王城である。
そして魔王の側近達が囲う中、後の魔王ガルフと元王女は言った。
”ようやく来たか”
と、まるで彼が王子が来る事を知って居た様に。
そして王子は言った。
”長い時間待たせた。…これで終わりだ。”
と、お互い何も言わず聞かない。
お互いは知って居たのだ。そしてガルフの父も母も知っていた。悲しい約束を
また再会する事を、再会の果てに何があるのかを
人間界も魔界も両国の民は知らない。
”王子は勇者となる為に魔王を倒すことを”
”王女は魔王となる為に勇者に倒されることを”
国の民は知らない。
”これは、国の民の結束を安息を得る為に用意された場面であることを”
そして、勇者は魔王を倒した。国の民を守る為に結束を固める為に…
そして王様から果たすべき使命と命令された役目を果たす為に…
ーー絶大なる力は災厄の元なり
ーー正義は悪を討ち、世界は公平で有らなければならない。
故に大切だった兄妹を倒し、兄は王となった。王は、”いつか脅威になり得る者を倒した勇者”として民に祝福と尊敬を得た。
その後、王には王子が生まれ王子は勇者になり、血縁は引き継がれた。
そして王女の血は王女が魔王として倒される直前までに娘が生まれ血縁は引き継がれ、その娘は魔王となった。
昔から続いて居た勇者と魔王の戦い。
ガルフやラルフ達より遥か昔から続いて居た戦いは、彼らの娘も巻き込んだ。
しかし、昔はそんな辛い話でも事実も無い。
ーー本当の過去を知っていた、誰かが覆した。過去を塗り替え間違った歴史が紡がれた。
ーーそしてガルフの妻ラルフは真実であると思い込み死んでいった。
ーー残る真実を知る者はフィル・フィラータのみとなった。
勇者と魔王の戦いは2つの国をまたぎ繰り返された。
戦争の目的はただ1つ。
”民を守ること”
戦の条件は1つ。
「互いの国の民が減少し戦力が減った時。世界を修正する為の戦として…」
力を公平に
世界を平等にする為に
ーー親しき"他者"を討つ
これがガルフの知るほんの一部”勇者と魔王の物語”である。
ミーラは暗闇の空を見上げ思い出す。
母様から語られ、書物に記された物語。
幼き子供達に伝えられた昔話。』
とある小さな国。現フィラータ国に小さな女の子と男の子が生まれました。両親は大層喜び国中に新たな生命が産まれた事を喜ぶ舞が各地で行われた。
そう、小さな国に生まれた2人の子供達は国の王のもとに生まれた次期王女・次期王子だった。
それから2人の子供達は、すくすくと育ち博識高い王子と王女になるかもしれないと言う噂で持ちきりになった。
しかし、彼らには誰にも知られてはならない力があった。
王子は、誰にも負けない腕力と何もかも思うがままの幸運があった。
"この者後に王、フィル・フィラータとなる"
王女は、その博識にそぐわぬ程の高い魔力と人並以上の悪運があった。
"この者後に女王、ラルフ・フィラータと呼ばれた"
彼ら自身はどこもおかしくない。自分たちは普通で他の人達より少しだけ違うくらいだ。くらいに軽くしか思わなかった。
しかし、ある日事件は起きた。
その日は、鳴り止まぬ雷と大雨が降っていた。
王様は、王女だけを国から追放した。急な事に誰もが納得しなかった。
なぜ王女を?どうして?急に?
誰もが王様につめ寄ろうと謁見を申し出た。しかし、王は誰とも逢おうとはしなかった。
真実は誰も知らぬまま、残った王子が次の王になった。
"女王はこの間、魔王の息子ガルフの居る魔界へ身を隠した"
そして、王位継承の日、王子は3人の従者だけを引き連れ国を出た。
国を出た彼らは、暗い森の奥にある大きな古びた屋敷に辿り着き屋敷の中をくまなく歩いた。
そうして辿り着いた部屋には追放されたはずの王女が居た。ーーこの場が現魔王城である。
そして魔王の側近達が囲う中、後の魔王ガルフと元王女は言った。
”ようやく来たか”
と、まるで彼が王子が来る事を知って居た様に。
そして王子は言った。
”長い時間待たせた。…これで終わりだ。”
と、お互い何も言わず聞かない。
お互いは知って居たのだ。そしてガルフの父も母も知っていた。悲しい約束を
また再会する事を、再会の果てに何があるのかを
人間界も魔界も両国の民は知らない。
”王子は勇者となる為に魔王を倒すことを”
”王女は魔王となる為に勇者に倒されることを”
国の民は知らない。
”これは、国の民の結束を安息を得る為に用意された場面であることを”
そして、勇者は魔王を倒した。国の民を守る為に結束を固める為に…
そして王様から果たすべき使命と命令された役目を果たす為に…
ーー絶大なる力は災厄の元なり
ーー正義は悪を討ち、世界は公平で有らなければならない。
故に大切だった兄妹を倒し、兄は王となった。王は、”いつか脅威になり得る者を倒した勇者”として民に祝福と尊敬を得た。
その後、王には王子が生まれ王子は勇者になり、血縁は引き継がれた。
そして王女の血は王女が魔王として倒される直前までに娘が生まれ血縁は引き継がれ、その娘は魔王となった。
昔から続いて居た勇者と魔王の戦い。
ガルフやラルフ達より遥か昔から続いて居た戦いは、彼らの娘も巻き込んだ。
しかし、昔はそんな辛い話でも事実も無い。
ーー本当の過去を知っていた、誰かが覆した。過去を塗り替え間違った歴史が紡がれた。
ーーそしてガルフの妻ラルフは真実であると思い込み死んでいった。
ーー残る真実を知る者はフィル・フィラータのみとなった。
勇者と魔王の戦いは2つの国をまたぎ繰り返された。
戦争の目的はただ1つ。
”民を守ること”
戦の条件は1つ。
「互いの国の民が減少し戦力が減った時。世界を修正する為の戦として…」
力を公平に
世界を平等にする為に
ーー親しき"他者"を討つ
これがガルフの知るほんの一部”勇者と魔王の物語”である。
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