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第1章 現実世界の私
幼稚園
私の名前は、霜原 雪乃(しもはら ゆきの)。現在私は、訳あって異世界にいる。
いわゆる、異世界転生である。しかも私は"人"では無い存在に転生してしまったらしい。
少し私の前世の話をしよう。
幼稚園の頃、私には好きな男の子がいた。その子は私と一緒に遊んでくれた子の2人の内の1人だ。私はこの頃"好き"を分かってはいなかったけど、今なら思い出に残る程忘れられない。
その日私達は、先生の声掛けで鬼ごっこをする事になった。鬼ごっことは言え、ドロケイと言うものだ。ただの鬼ごっこでは無く、"タッチ"された人はその場で固まってしまう、というゲームだ。
小さな私は、ひとりっ子だったから余計に内気でなかなか誰かと遊ぶ事は出来なかった。だから尚更小さな私はこう考えた。
(捕まってしまえば立っているだけで大丈夫。)
こんな風に考えていた私を鬼さんは、すぐに捕まえた。当たり前だ私はスタートの合図から一歩もその場所を動いてはいないのだ。捕まるに決まっている。
「雪乃ちゃん捕まえた!」
「…うん。」
私は、そう一言呟いただけで勿論ゲームが終わるまで立っているつもりだった。いつも同じ様に誰かが遊んでいても私は一人で遊んで時間が来るまで待つ。ゲームが終わるまで待つ。それが小さな私だった。
勿論、そんな私を見て助けに来る子も居た。
「雪乃ちゃん!タッチ、逃げて!」
「うん…」
私を助ける子が居る反面、何度も何度も助けなきゃいけない私に助けるのをやめる子が出てきた。
当たり前だ。私は自ら捕まりに行ったようなものだから。明らかに嫌になるだろう。幼い私はそうしていつも1人だった。だけど、何度か話したり遊んだ子も居た。だからその子たちは分かって居たのだろう。私が"遊びに参加してない"と。だからその子達も助けはしなかった。
つまるところ、私は楽しく無いと感じていたのだ。それは逃げる側でも鬼側でも変わらない。
そんな私を誰もが無視して遊びは続いた。
だが、1人だけ違った。
「雪乃ちゃん捕まえ…わっ!?」
「雪ちゃんは、逃げて!ボクが‼︎」
「え⁇太陽くん⁇私は…」
日野 太陽(ひの たいよう)彼は小さな頃から私と一緒に遊んでくれた子の1人。彼は何故か捕まりに行く私の前に立ち鬼さんに向かって両手を広げて私を庇った。鬼側は勿論、私でさえ驚いた。
その太陽くんの声に私は慌てて"逃げる"事をした。その時太陽くんは、鬼から上手く逃げていた。
小さな頃から一緒に遊んで居たとは言え、太陽くんは何故私を庇ったのか?私は謎だった、だから逃げている太陽くんの近くにたまたま居た時に聞いた。
「太陽くん、なんで私を助けたの?」
「雪ちゃん?何言ってるの?当たり前だよ。」
「え?」
「雪ちゃんも一緒に遊んだ方が楽しいから」
そっか、私も参加したら誰かが楽しいんだ。そう私は思った。そして、明るく笑って話す太陽くんの表情に私も初めて笑顔になった。そして、太陽くんは続けた。
「ほら、逃げよ?雪ちゃんが捕まりそうになったら、また僕が助けるから!」
そう言って、太陽くんは私の手を引いて皆の居る場所に、遊びに連れて行ってくれた。
太陽くんの手は、走り過ぎたのか少し暖かく汗ばんでいた。そして私も初めて遊ぶと暖かくなる事をその日に知った。
その日から私は、太陽くんに誘われるままに遊びを楽しんだ。
いわゆる、異世界転生である。しかも私は"人"では無い存在に転生してしまったらしい。
少し私の前世の話をしよう。
幼稚園の頃、私には好きな男の子がいた。その子は私と一緒に遊んでくれた子の2人の内の1人だ。私はこの頃"好き"を分かってはいなかったけど、今なら思い出に残る程忘れられない。
その日私達は、先生の声掛けで鬼ごっこをする事になった。鬼ごっことは言え、ドロケイと言うものだ。ただの鬼ごっこでは無く、"タッチ"された人はその場で固まってしまう、というゲームだ。
小さな私は、ひとりっ子だったから余計に内気でなかなか誰かと遊ぶ事は出来なかった。だから尚更小さな私はこう考えた。
(捕まってしまえば立っているだけで大丈夫。)
こんな風に考えていた私を鬼さんは、すぐに捕まえた。当たり前だ私はスタートの合図から一歩もその場所を動いてはいないのだ。捕まるに決まっている。
「雪乃ちゃん捕まえた!」
「…うん。」
私は、そう一言呟いただけで勿論ゲームが終わるまで立っているつもりだった。いつも同じ様に誰かが遊んでいても私は一人で遊んで時間が来るまで待つ。ゲームが終わるまで待つ。それが小さな私だった。
勿論、そんな私を見て助けに来る子も居た。
「雪乃ちゃん!タッチ、逃げて!」
「うん…」
私を助ける子が居る反面、何度も何度も助けなきゃいけない私に助けるのをやめる子が出てきた。
当たり前だ。私は自ら捕まりに行ったようなものだから。明らかに嫌になるだろう。幼い私はそうしていつも1人だった。だけど、何度か話したり遊んだ子も居た。だからその子たちは分かって居たのだろう。私が"遊びに参加してない"と。だからその子達も助けはしなかった。
つまるところ、私は楽しく無いと感じていたのだ。それは逃げる側でも鬼側でも変わらない。
そんな私を誰もが無視して遊びは続いた。
だが、1人だけ違った。
「雪乃ちゃん捕まえ…わっ!?」
「雪ちゃんは、逃げて!ボクが‼︎」
「え⁇太陽くん⁇私は…」
日野 太陽(ひの たいよう)彼は小さな頃から私と一緒に遊んでくれた子の1人。彼は何故か捕まりに行く私の前に立ち鬼さんに向かって両手を広げて私を庇った。鬼側は勿論、私でさえ驚いた。
その太陽くんの声に私は慌てて"逃げる"事をした。その時太陽くんは、鬼から上手く逃げていた。
小さな頃から一緒に遊んで居たとは言え、太陽くんは何故私を庇ったのか?私は謎だった、だから逃げている太陽くんの近くにたまたま居た時に聞いた。
「太陽くん、なんで私を助けたの?」
「雪ちゃん?何言ってるの?当たり前だよ。」
「え?」
「雪ちゃんも一緒に遊んだ方が楽しいから」
そっか、私も参加したら誰かが楽しいんだ。そう私は思った。そして、明るく笑って話す太陽くんの表情に私も初めて笑顔になった。そして、太陽くんは続けた。
「ほら、逃げよ?雪ちゃんが捕まりそうになったら、また僕が助けるから!」
そう言って、太陽くんは私の手を引いて皆の居る場所に、遊びに連れて行ってくれた。
太陽くんの手は、走り過ぎたのか少し暖かく汗ばんでいた。そして私も初めて遊ぶと暖かくなる事をその日に知った。
その日から私は、太陽くんに誘われるままに遊びを楽しんだ。
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