18 / 76
第4話
動揺とコーヒー 2
しおりを挟む
「レミロアは、その。…昨日誰か来たりした?」
「え?誰かって?急になに?」
「あ、いや…」
そんな風にハキハキしないハルーを横目に私はこの重苦しい雰囲気に嫌気が差していく。
グビ、グビとハルーはコーヒーを飲んでいく。
あーこれは話が始まらないやつだ…来るだけ無駄な時間にも思えてくる。
(この時間があれば、一冊の本が読めたわ…)
そんな風に考え始めていた私に急にハルーは、コーヒーカップを机に置き軽く咳払いをした。
(な、なに?話す気になった?)
「レミロア。僕は"男らしく"なかった!だから、今から"男らしく"するよ!」
「は?急に今度はなによ?」
「だから、レミロア。まずは僕の質問に応えて欲しい。いいかな?もちろん、時間はかかるかも知れないけれど、ちゃんと報酬も支払うから。」
「質問?報酬?」
そう言ってハルーは、まくし立てる様に口早に話しだした。さっきまでとは打って変わって様子がおかしいハルーに私は戸惑いながらも聞く事にした。
「…分かったわ。報酬も気にはなるし、ハルーだから。聞くわ。」
「ありがとう!レミロア」
満面の笑みを浮かべ感謝を言うハルー。まだ応えても無いのに気が早い。そんなハルーは、今のところ私にとって安心出来る人だし大丈夫だろう。そう思ったから話せる限り話そうと思う。
すると、ようやくハルーは居住まいを正しレミーの目を真っ直ぐ見つめ一つ目の質問をし始めた。
「え?誰かって?急になに?」
「あ、いや…」
そんな風にハキハキしないハルーを横目に私はこの重苦しい雰囲気に嫌気が差していく。
グビ、グビとハルーはコーヒーを飲んでいく。
あーこれは話が始まらないやつだ…来るだけ無駄な時間にも思えてくる。
(この時間があれば、一冊の本が読めたわ…)
そんな風に考え始めていた私に急にハルーは、コーヒーカップを机に置き軽く咳払いをした。
(な、なに?話す気になった?)
「レミロア。僕は"男らしく"なかった!だから、今から"男らしく"するよ!」
「は?急に今度はなによ?」
「だから、レミロア。まずは僕の質問に応えて欲しい。いいかな?もちろん、時間はかかるかも知れないけれど、ちゃんと報酬も支払うから。」
「質問?報酬?」
そう言ってハルーは、まくし立てる様に口早に話しだした。さっきまでとは打って変わって様子がおかしいハルーに私は戸惑いながらも聞く事にした。
「…分かったわ。報酬も気にはなるし、ハルーだから。聞くわ。」
「ありがとう!レミロア」
満面の笑みを浮かべ感謝を言うハルー。まだ応えても無いのに気が早い。そんなハルーは、今のところ私にとって安心出来る人だし大丈夫だろう。そう思ったから話せる限り話そうと思う。
すると、ようやくハルーは居住まいを正しレミーの目を真っ直ぐ見つめ一つ目の質問をし始めた。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
離婚した彼女は死ぬことにした
はるかわ 美穂
恋愛
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
悪役令嬢と氷の騎士兄弟
飴爽かに
恋愛
この国には国民の人気を2分する騎士兄弟がいる。
彼らはその美しい容姿から氷の騎士兄弟と呼ばれていた。
クォーツ帝国。水晶の名にちなんだ綺麗な国で織り成される物語。
悪役令嬢ココ・レイルウェイズとして転生したが美しい物語を守るために彼らと助け合って導いていく。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さくら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる