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1章
婚約破棄の打診
あっという間に婚約式の当日を迎えた。
婚約式といっても、結婚式のように列席者の前で愛を誓う婚儀とはちがい、ただ立会人の前で婚約の書類にサインするだけだ。
白い礼装に身を包んだカノアを、フィオレンツァ侯爵家の馬車が聖堂へと運ぶ。幼き日に、シオンとリゼルが将来を約束していた、あの聖堂へ。
書類にサインするだけならわざわざ聖堂まで行かなくてもいいではないか、と思わなくもないが、どうやら神の御前で契りを交わすことに意味があるらしい。
神が見ていると言うのなら、シオンの未来を正してくれ。彼の隣に並ぶのはカノアではなく、リゼルであるべきなのだから。
カノアはため息をこぼして、窓の外に目をやった。窓から見える景色は、まるで切り取られた映像のようだ。日差しを浴びた建物や田園がきらきらと眩しい。晴れ渡った空が憎たらしくて、思わずカーテンを閉めた。
好きな人との約束の場所で、他の人と婚約しなければならないシオンが不憫でならない。
昨夜は一睡もできなかった。シオンのことが心配なのに、また彼に会う喜びを感じてしまう自分の不謹慎さに嫌気がさした。
寝ている場合ではない。なのに、寝不足がたたって、わずかに暗くなった室内で眠気が襲ってくる。カノアはうつらうつらとしながら、馬車の揺れを感じていた。
「失礼します。カノアさま、着きましたよ」
どこかそわそわした様子の御者に声をかけられて、沈んでいた意識が浮上した。どうやら眠ってしまっていたようだ。寝ぼけ眼には、開かれたドアから差し込む日差しがいっそう眩しい。
「もう着いたんだ。ありがとう」
ぽやぽやした意識の中でお礼を告げる。
いまさらの睡魔に負けた自分に呆れながら、馬車から降りようとしたとき。
「ずいぶんと間抜けな声だな。寝ていたのか」
その硬い声に、まだ残っていた睡魔が一瞬で霧散した。
ぱっと顔を上げると、馬車の前には仏頂面のシオンが立っていた。とたん、思考がショートする。なぜ、ここにシオンがいるのだ。
「卿と婚約することになった、シオン・ルアー・ヴィスコンティだ」
自己紹介とともに手を差し出される。カノアはその手のひらをじっと見つめた。もしかして、婚約者となるカノアをエスコートするために出迎えてくれたのだろうか。好きな人との婚約を認められず、あろうことか稀代の悪食を押しつけられたというのに、私情よりも義務を優先したというのか。
そんなこと、しなくていいのに。
カノアは人知れず奥歯をすり合わせた。せめて、シオンがリゼルを好きだという尊厳は守らなければならない。たとえ、シオンに嫌われたとしても。
カノアは心を鬼にして、シオンの手を無視してステップに足をかけ――踏み外した。
「いたぁー……」
尻もちをついて盛大に転んだカノアを、シオンと御者がぽかんとした表情で見下ろしている。とたん、猛スピードで頬に熱が溜まっていく。耳まで熱い。恥ずかしすぎる。穴があったら入りたい。しかし穴にこもっている場合ではない。
カノアは羞恥心を胸の奥にぎゅうぎゅう押し込んで、すっくと立ち上がると、何ごともなかったかのように優艶に微笑んだ。
「名乗らなくともご存じでしょうが、カノア・ヴィ・フィオレンツァと申します。エスコートは煩わしいのでけっこうです」
つん、とシオンから顔を背けて、さっさと聖堂に向かう。
礼儀知らずと罵られようが、噂どおりの稀代の悪食だと揶揄されようがかまわない。目的のためならば、いくらでも泥をかぶってやる。
とある決意を胸に歩くカノアの背中はしゃんと伸びていて凛々しい。
しかし、そんなカノアの耳たぶが赤いままであることを、シオンは後ろから見ていた。
婚約式はラガンダの立ち会いのもと執り行われた。
「このときをもって、シオン・ルアー・ヴィスコンティと、カノア・ヴィ・フィオレンツァが婚約したことを認める」
形だけの式辞とはいえ、そう上から宣うラガンダに「あなたが仕組んだことでしょうが」と心の中で毒づいてしまった。
隣で片膝を屈めるシオンを盗み見るが、彼の表情からは何も読み取れない。シオンはこの皇命をくだされたとき、どんな反応をしたのだろう。不満だったはずだ。怒ったはずだ。しかし、皇室の家臣という立場上、思うようにラガンダに反発はできなかっただろう。
――でも、安心してください。皇帝陛下の思いどおりにはさせませんから。
カノアは人知れず、黄金の眸に闘志の炎を燃やしていた。
滞りなく婚約式が終わると、あくどい笑みを湛えたラガンダに肩をぽんぽん叩かれ、そっと耳打ちをされた。
「婚約の相手が大好きな僕ではなくて残念だと思うが、腐らずにやってくれよ」
「気にしてもらわなくてけっこうです。あと大好きとは言ってません」
カノアが苦しまぎれに発した言い訳がそうとうお気に召したらしい。からかわれるのも勘弁願いたいが、さらに脚色までされたらたまったもんじゃない。
恨みがましい視線をラガンダに送るが、彼は気にとめる様子もなくシオンに向き直った。
「凱旋して間もないのに慌ただしくしてすまないね。今後はカノア殿と協力し合って、我が皇国に貢献してくれ」
「……陛下の仰せのままに」
「期待しているよ」
そう言って、ラガンダの手のひらがシオンの肩に置かれた。軽く触れただけなのに、まるで鉛のような重たさを持っていたことだろう。とたん、微かにシオンの眉根が寄ったことに、ラガンダは気づいただろうか。
公務があるからと去っていくラガンダの馬車を見送ると、その場にはシオンとカノアが残される。門の前に待機しているのは、ヴィスコンティ公爵家の馬車だけ。それを不審に思ったのか、シオンが怪訝そうに口火を切った。
「……卿の迎えはどこに?」
「僕のそっくりさんでも乗せて帰ったんでしょう」
予想はしていた。カノアが侯爵家の馬車を使うと、用事が終わるころには決まって行方をくらませているのだ。さしずめ、カイラスの嫌がらせだろう。慣れているので、いまさら驚いたりはしない。まさか侯爵家よりも尊ぶべき身分の方との婚約式でも、同じいたずらをしかけてくるとは思わなかったが。
シオンの顔には、ありありと「冗談を言い合うような関係ではないだろう」と書いてある。カノアは小さく笑った。
「冗談ではありませんが、むしろ好都合です。公爵さまにお話がありましたので」
「話?」
ぴくりと、シオンの眉間にしわが寄った。
「もしよろしければ、侯爵邸まで送っていただけませんか。馬車の中でお話します」
真正面から、カノアの真意を探るように凄まれながらも、余裕の笑みを絶やさない。
怪しくても、関心がなくても、自分たちは婚約者だ。帰るための足をなくした婚約者を放っておくわけにはいかないだろう。
案の定、シオンは溜息まじりにカノアの同乗を許してくれた。
望まない婚約者。しかも相手は「稀代の悪食」だ。それでもカノアの声に耳を傾けてくれるシオンのことを、やっぱり優しいなと思った。
「それで、話とはなんだ」
馬車が出発するなり、向かいに座ったシオンが切り出した。カノアとの面倒な会話を一刻も早く終わらせたいのだろう。
カノアは待ってましたと言わんばかりに、満面の笑みをつくった。
そして、
「婚約破棄してください」
と、宣った。
瞬間、シオンの鋭い眼光に更なる険が込められる。
ラガンダから新しい婚約者の話を聞いたときから考えていた。どうしたらシオンが本当に好きな人と結ばれることができるのか。
いくら幼いころからプロポーズの約束をしている相手がいたとしても、皇帝の決定を私情だけで覆すことは難しい。臣下であるシオンならば尚更だ。
だから、シオンの代わりにカノアが動くことにしたのだ。
「この婚約は皇命だ。そう簡単に破棄などできない」
「多少の時間はかかりますが、不可能ではないと思います。公爵さまも、我々の婚約がなにを意図しているか、ご存知でしょう」
「功績を上げた俺への罰だろう」
シオンは淀みなく告げる。カノアとの婚約は「罰」なのだと。分かりきっていることなのに、カノアの胸の端がちり、と焦げた。傷ついている場合なんかじゃない、と自分を鼓舞して、話を続ける。
「そうです。公爵さまに罰のプレゼントとして足枷をはめて、支持が集まらないようにしようとしています。ですから、僕が足枷として機能しなければいいんです」
「どうやって」
「僕の社会的な評判を上げる協力をしてください」
シオンは嘆息した。
「卿が日ごろの行いを改めればいいだけではないか」
「それでは足りません。悪人が凡人になったところで悪い噂が消えることはありません。それに、僕は汚名を返上したいわけではなく、公爵さまのように実績が欲しいんです」
本気だと伝わるように、温度のないシオンの眸をじっと見つめる。ただ視線を交わしているだけなのにシオンの威圧感は凄まじく、皮膚がぴりぴりと痺れるようだった。森の中で狼と出くわした狸もこんな感じなのだろうか、と心の中で自分を揶揄していると、やがてシオンから流れる空気が微かにゆるんだ。
「ヴィスコンティ公爵家は皇家の血筋だ。権力も、財力も、なんだって揃っている家門であり、それに見合った能力が俺にはあると自負している」
いきなり自慢話がはじまったぞ。カノアは困惑が表情に出ないように引きしめる。
「失礼ながら、フィオレンツァ侯爵家には多額の借金があると聞き及んでいる。領民から徴収する税金を上げたのもそのためだとか。我々が婚約すれば、フィオレンツァ侯爵家はヴィスコンティの援助を受けられる。卿にとって悪い話ではないはずだ。なのに、どうしてこの婚約を破棄しようとする」
「……もしかして、その多額の借金の原因が、僕の散財のせいだとでも?」
「可能性はあるな、と思っている。ちがうのか?」
「……いえ。ちがいないでしょうね」
カノアは、シオンとの婚約破棄の算段を立てる上で、あることを決めていた。
この恋心がシオンに気づかれないようにするために、優しいシオンが婚約破棄にほんの少しの罪悪感も抱かずリゼルの元へ羽ばたけるように、シオンの前では噂どおりの「稀代の悪食」でいよう、と。だから、カノアにつきまとう噂や濡れ衣はそのままにしておくつもりだ。
覚悟していても、好きな人から誤解されるのは苦しいのか。まるで、心という臓器をかじられたみたいだ。痛みに悶えている暇なんてないぞ、と自分に言い聞かせて、カノアは悪役らしく笑った。
そして、傷つくとわかっていながら、嘘を吐く。
「破談にしたい理由なんて、公爵さまが婚約者では、他の殿方が寄ってこないからに決まっているではありませんか」
「……は?」
「戦場の狂血鬼と呼ばれるほど恐れられている公爵さまの婚約者に手を出そうとする方なんて、ただの馬鹿者でしょう。僕は確かに悪食ですが、食べるものは選んでいるんですよ」
シオンの端正な顔が、どんどん怒りと軽蔑を含んで歪んでいく。それでいい。カノアが噂どおりの「稀代の悪食」だと印象づけるまで、あともう一押しくらいだろうか。
「そういえば、公爵さまのお顔はとてもおきれいですよね。僕が食べぃえあげましょうきゃ」
噛んだ。
「……きゃ?」
最後の最後で失敗してしまったくちを慌てて両手のひらで抑えるが、もう遅い。
シオンは怪訝そうに、小さく頭を捻っている。
大切な局面で噛むなんて悪役らしくない。ベリーツィアだったら絶対に噛んだりしなかった。
とはいえ、ただの演技だとしても、好きな人を誘惑する言葉を囁くのに緊張しないわけがないではないか。初めての挑戦なのに、こんなに攻めなければよかった。
心の中にいる自分が恥ずかしさのあまり大泣きしているが、些末な失敗に気を取られている場合ではない。早く立て直さなければ。
「失礼しました。とにかく、僕はこの婚約を望んでいないんです。それに、僕にどんな思惑があったにせよ、公爵さまに選択の余地はないと思っております」
「どういうことだ」
シオンの訝しんだ問いに、カノアは唾を飲んで、声が震えないように腹に力を入れた。
「……聖女さまを迎えにいく約束をしているでしょう」
とたん、シオンは鳩が豆鉄砲を食ったように目を丸くさせ、すぐに鋭い睥睨に切り替えた。
「なぜ、貴殿がそのことを知っている」
その一言で、シオンが幼き日のカノアを覚えていないことを確信した。
無理もない。目を覚ましてからのシオンはリゼルに夢中だったし、そんなシオンを見るのがつらくて、カノアはシオンが療養する修道院に行かなくなった。それでも、もう二度と会えないかもしれない、と思って、シオンが公爵家に帰宅する日だけは見送りに行ったが、シオンとリゼル、二人の時間を目の当たりにして、シオンには会わずに帰途についたのだ。
「さて、どうしてでしょうね」
カノアは笑ってはぐらかした。
「この婚約をさっさと解消しないと、他の人に聖女さまを取られちゃいますよ」
シオンを焚きつけようとして放ったそれは、どうやら思ったよりも効果があったらしい。こちらを凄むシオンの剣幕に、微かな焦慮が滲んでいく。
好きなんだな、やっぱり。リゼルのことが、あの日から、ずっと。
シオンはふう、と息を吐くと、険を抜いた表情で頷いた。
「相分かった。貴殿の提案を受け入れよう。婚約破棄、させてくれ」
その決断に、カノアは「もちろん」と微笑んだ。
「これから僕たちは同志です。よろしくお願いします」
「ああ。よろしく頼む」
カノアが握手を求めて手を差し出すと、しっかりと握り返された。
触れ合った手のひらがとても熱い。このままカノアの恋心が伝染してしまうのではないかと思うくらい。しかし、そんなものはただの杞憂だ。お互いの温度が交じり合う前に、二つの手は離れていった。
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