writerS

柊彩 藍

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初任務?

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    「蒼汰、最近帰ってくるの遅いけど何かあったのか?」
 「いや、少しバイトしてて。」嘘ではないが嘘をついてしまった。
 「なるほど、あんまり頑張りすぎて、授業中寝てたら茅野先生に怒られるぞ」
 「それは、勘弁」
 「じゃあ俺もう寝るわ」
 「おう、おやすみ~」
 
 授業中
 「ちょ、蒼汰!蒼汰ってば。」
 「おい、昨日言ったじゃねえか」
 「Zzz」
 「では、荒牧さんここをお願いします。」
 「Zzz」
 「荒牧さん?あぁ、そうですか。私の授業中に寝るとはなかなか肝が据わってますね。」
 「蒼汰!そろそろ起きないとヤバいって、てかもうアウトだけど」
 「いでででで」茅野先生が僕の耳を引っ張った。
 「荒牧さん今日の放課後私の所に来なさい」
 「は、はい」
 
 「ドンマイ、今日はしっかり寝とけよ」
 「そーだよ。蒼汰!最近どんどん顔色悪くなってるよ」
 「そんなことはないって」まあ、いろいろあったから疲れてるのはあるかもしれないけど
 「まあ、放課後がんばれー」
 「う、そうなんだよなー」
 
 「茅野先生、荒牧です。」
 「荒牧さん最近疲れてそうですが何かあったのですか?」
 「何かしかなかったですけど、自分のやりたいことなんで」
 「ゲームですか?それなら、勉学に力も入れなさい!」
 「いろいろ書類を書いたりしてまして。」
 「そうですか。ならほどほどに頑張ってください。身体が一番ですから。」
 「ありがとうございます。では、失礼します。」   
 
 「すみません遅れました。」writerSの基地にたどり着くと、オフィスには紗希先輩がいた。
 「別に遅れてなんかないよ。ここ勤務時間とかないから。それより、大丈夫?顔色悪いよ」凄く優しい。
 「紗希先輩ありがとうございます。最近いろいろ書類を書いてたので、少し寝不足に」  
 「じゃあ今日はお家に帰りなさい!」
 「いやでも皆さんに迷惑が…」
 「大丈夫、今日はそんなにしんどくないし人手もいるから。今日はしっかり休んだ方がいいよ。」
 「すみません、じゃあお言葉に甘えて」
 「明日元気になって来てねー」笑顔で、僕を送り返した。
 
 「ん?蒼汰か、今日は早かったな」
 「しんどいのを見抜かれてな。今日はもう寝るわ」
 「飯はどうするんだ?」
 「帰りに少し食べたからいらない。」
 「わかった、おやすみ」
 「Zzz」
 「即行かよ」相当僕は、疲れていたのだろう。
 
 「今日は、顔色いいね。」優衣が僕の顔を覗きこむ。
 「昨日、蒼汰爆睡だったからな」
 「おかげで凄く身体が軽くなったよ」
 「今日は、バイトあんのか?」
 「うん。」
 「まあ、ほどほどに頑張れよ。」
 
 「うんうん、今日はいい顔してるね。よし、じゃあお姉ちゃんと一緒に頑張ろー」何か紗希先輩見てるとホッとする。
 「妹の間違いじゃね?」
 「なにさ、沖田君には、この滲み出てる年上のオーラ感じないのか!」
 「あ、蒼汰。俺は沖田達也、本は故事成語の背水の陣だから、本のランク的には低いけど、戦闘においては役に立つと思うよ。」
 「よろしくお願いします。僕は荒牧蒼汰で、本はconnectstoryです。」
 「connectstory?新しい本か?」
 「それは、わかりません。志穂さんに聞いたところ。データが一切ないそうなので。」
 「そうか、じゃあ今日は少しパトロールにでも…」
 「writerSに告ぐ!WORLD of Fairy付近でトカゲ型キメラ出現!敵数3!今すぐ迎え!」ビルに警報が鳴り響いた。
 「じゃあここは、私たちが片付けようか。」紗希先輩が戦闘に向かおうとした。
 「じゃあ行きますか。ほら行きますよ~。相川さん」沖田さんも続いて動く。
 「んー。うし。」賢司さんは僕の与えた傷が治ったみたいで安心した。
 「じゃあ僕も…」
 「待て蒼汰。」後ろからボスが僕を呼び止めた。
 「ボス、何でしょう」
 「これは、お前にとって初任務だ。覚悟は出来てるのか?」
 「覚悟ですか。」
 「そうだ、覚悟のない奴が戦場に立てるわけがないだろ!」
 「…ぬ覚悟は出来てます。」
 「でかい声で言え!」
 「死ぬ覚悟は出来てます!」僕は僕の『覚悟』を叫んだ。
 「なら、もういいお前は来るな」ボスは冷たい顔で立ち去っていった。
 「えっ、どうして。」
 「自分で考えろ、じゃないとお前はいつまでもどんなに力を秘めていたとしても、弱気な戦士のままだ。」
 「蒼汰分は俺がやる」
 「ボス、少し言い過ぎでは」紗希先輩がボスに言った。
 「これぐらいじゃないと。二度とあんなバカなことを言わせてたまるか!」
 
 「くそ!何でダメなんだよ!あれじゃ覚悟が足りないっていうのか?!」
 フニン
 何か背中に柔らかい感触が…
 「し、し、志穂さん!?何して」志穂さんが背中から僕をハグしていた。
 「蒼汰をー慰めようかな~って」
 「別に落ち込んでなんか。」
 「じゃあ何でこうなってるか当ててあげようか。」
 「そんなこと無理ですよ」
 「覚悟がどーとかで、ボスに怒られた。かな?」
 「どーしてそれを」
 「私もね一回そういうことがあったからね。」
 「じゃあ分かるんですか?」
 「勿論だよ」
 「じゃあ僕の覚悟に足りないところは何ですか?!」僕は必死だった。これじゃ力を持ってる意味がないと…
 「それを、言ったら意味無いじゃないか。それに覚悟が足りないと言うより覚悟が過剰かな?うん、覚悟の種類が違うとも言えるかな。」
 「覚悟の種類?」
 「おっと、ヒントを出しすぎてしまったようだ。それでは頑張りたまえ!」
 「覚悟が違う…」
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