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柊彩 藍

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対魔機機動部隊

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 優衣はあれから笑顔が消えた。度々、志穂達の前に姿を表しても、言葉すら発さず、ただそこにあるだけの置物のようになっていた。そして、だんだん来る頻度はへりやがて優衣の姿を見るものは誰もいなくなった。
 「一条、君がここに来る理由はあるのか?」
 志穂も相当メンタルにダメージを受けていた。
 「あるぞ、俺は何も煌輔に頼まれたからこんな行動をしてるわけじゃない。もともと一人でやるつもりだったしな。だから心配すんな最後まで付き合ってやる。」
 「けど、どうしたらいいか分からない。手がかりもなければ、それを知る方法だって…」
 「手がかりなら無くはない。」
 一条は、血にまみれたレポート用紙を机においた。
 「最後にあいつが持ってたもんだ。所々しか読めないが無いよりましだろ?」
 志穂は、無言でそれを受け取りどこかに行ってしまった。
 「まだ、諦めてねぇ奴の顔だな。俺も出来ることはやっとかねぇと」
 こうして一度結成されたグループは、解散していった。個々で何とかやり遂げようとはしているがその足取りは重い。
 
 「………蒼太は!?」
 気を失っていた紗希が飛び起きた。その時回りには誰もおらず、不思議そうに紗希は辺りを見渡した。そこへ飛び起きた時に出た物音に気づいた、羽鳥が紗希のいる部屋に顔を出した。
 「紗希、目覚めたんだ。」
 「何があったの!?蒼太は!?」
 「とりあえず落ち着いてあんたにはあたしから話さなきゃなんないことが2つあるから。」
 羽鳥は、紗希の記憶を消したこととその理由、さらに今蒼太はどうなっているのかを伝えた。紗希はショックが大きかったのか、言葉を発さなかった。
 「ごめん、もしかしたらあのとき記憶がしっかりしていたら紗希なら止められたかも知れないのに……私のせいで……」
 紗希が閉じていた口を開く。
 「蒼太は?」
 紗希は、好意を寄せる人間が死んでしまったという事実を受け止めきれなかったのか羽鳥にそう質問した。
 「ごめん…ホントにごめん…あの少女に言われた通りだ。私が紗希を信じていられていたら………」
 「違う!そうじゃなくて、蒼太はどこにいるの?!」
 羽鳥は、訳が分からなかったが、紗希が気が狂ってしまった訳ではないことは紗希の目を見て理解できた。しかし、紗希の言葉の意味を理解する事は難しかった。
 「少し外の空気を吸ってくる。」
 紗希は屋上に登った。
 紗希が屋上で景色を眺めているとどこからか煙が上がっているのを見つけた。
 「何だろう。」
 紗希は気になってその現場へと足を運んだ。
 
 そこは、ある魔法学の研究所だった。しかし、その施設はほとんど破壊され、恐らく再起不能だろうというところまでだった。そして、その中から群発的になっていた爆発音がなりやんだ時施設から何か大きな者が動いているのが確認できた。それは、確実に人の手によって作られたロボットだった。そして、そのロボットは大きな音声で訴え始めた。
 「最近、この街には多くの事件が起きてきていた。それら全ては魔法を駆使したある組織によって解決されてきた。しかし、もとを辿ればそれらの事件の発端もまた魔法なのである。彼らは魔法によって生まれた事故事件を、自らの技術によって解決してきたのである。しかし、ここで皆は気づくべきだ。魔法何てものがなければこれらの事件は起きえなかったと。我々はここに宣言する。今日をもって、徹底的に魔法を撲滅していくと。しかし、ここにある反論が起きるであろう。生活の便利性が失われるではないかと。では、本当にそうであろうか。魔法のない時代は不便だったのだろうか。答えは否だ。我々は科学という知力を持って日々発展を遂げてきた。魔法何かなくとも便利な生活はおくれてきていたではないか。今日ここに新たな組織が活動する事を皆に知らせる。その組織の名は対魔機機動部隊。魔法を絶滅させるために結成された科学の粛正者である。」
 そのロボットは、その音声だけを響かせて消えてしまった。
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