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5章~エルフVS忍~
追放
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「お前ら何者じゃ!?」
ちょうど掃除を済ませてきた二人に食いぎみで聞く。その圧に飲み込まれそうになりながらも二人は「何でもない」と答えた。そこからのルナの二人に対する眼差しはキラキラとしたものに変わった。すると、気分があがったのかこの国のトップに紹介してくれるとルナは言った。ルナは上機嫌のままその人が居るところへ行こうとした。その道の途中でアルビオンは変な事に気がついた。
「何で避けてるの?」
その一言にルナは眉をピクつかせた。
「それはそのー。昔お世話になった人の娘に危害を加えてしまって申し訳ないとかそんなんじゃないぞ。」
ふーんと、3人は見つめリリィは1人キョトンとしていた。
「な…なんなのだ!」
「別に?気にしすぎだと思うけどな~と思っただけだけど?」
ハルトがルナを少し挑発する。
「あーもー分かったよ。リリィ様!」
様!?3人は驚きの他になにも出てこなかった。リリィは、ようやくさっきの話が自分の事だと気づいたらしい。
「お父さんを知ってるんですか!?」
「もちろんです。何しろ数年ここで生活してらしたので」
「部屋とか残ってますか?」
リリィは、自慢のお父さんの部屋があるのなら見てみたいという好奇心で胸のワクワクを押さえきれていなかった。それとは対称的にルナはかなり微妙な顔で答えた。
「あるのはあるんですけど…………」
「行きましょう!」
リリィはどこにあるかも分からないのに1人で突っ走っていった。
「リリィ様は見ない方がいいかも知れないのですが……」
小声で呟いたルナの声は、側にいた3人には聞こえたものの、はしゃいで先にいっているリリィには聞こえるはずもなかった。
そして、シモンの部屋の前にたどり着いた。ルナ曰くここから、国のトップがいる部屋までそう遠くないと言うことからここでこの国にかなり貢献していたのだろうと想像出来る。リリィはその大きな扉を開けた。そこには肌色の空間が広がっていた。先に誤解を解いておくと壁が肌色というわけではない。そもそもこの部屋は写真で埋め尽くされていたからだ。そう数々の女性の肌色によって、そして、至るところにおかれている写真立てには、リリィが写っている写真のみが入っていた。一目で分かるように女とリリィの事が好きで堪らなかったらしい。しかしその重すぎる愛と実の父がどうしようもない変態であるという事実が、リリィに無言で扉を閉めさせた。リリィは、変わらない笑顔で歩き始めた。しかし数歩歩いたところで突然口を押さえてうずくまった。
「うぅ………気持ち悪い……」
まあ、当然と言えば当然だろう。おそらくリリィは、魔道書などを期待していたのだろう。それが実際がああであるならこの反応に至るのも分かる。何も期待してなくてもこういうことにはなりそうだが…
リリィが落ち着き、いよいよ国のトップと対面するときがきた。扉の前に立つと、何の動作もしていないのにも関わらず。中からハルトたちを招く声が聞こえてきた。
「ルナか…そのもの達は先ほどの者達か?」
「その通りでございます。」
「ふむ、なるほど先ほどの迎撃見事であった。入ってよいぞ。」
その声に言われるままに中へと足を踏み入れた。ルナの部屋とは全く違い、その部屋のなかは光に道溢れていた。さらにとても暖かかった。体がではない心が精神が魂がその柔らかな熱を感じ取った。そして、中央に堂々と座る言葉では言い表せないほどの美貌をもったエルフが全てを包み込むような優しい声でハルトと蓮を労った。
「先ほどは、ご苦労だった。お陰で国のエネルギーを無駄使いすることなく敵を迎撃することが出来た。誠に感謝する。」
二人は、もし女神がいるならばこのような人の事を言うのだろうとさえ感じた。
「改めて紹介しますタリア様。こちらは、ハルト・グレンフェル、一条蓮、アルビオン・ラッセル、リリィでございます。リリィ様におきましてはかの大魔道師シモン様の娘にございます。」
「さようか。ところで………」
タリアは、何かを語ろうとしたときに、急に顔色を変え、冷や汗をかき、震え出した。その異変に、仕えていたもの達が駆け寄る。そして、タリアはこちらを指差してこう言った。
「あの二人を追放せよ………」
タリアが指を指した先には、ハルトと蓮の姿があった。二人は驚いた顔で戸惑っているとタリアはこう続けた。
「二人が悪いわけではない私のこの臆病な心がいけないのだ。その臆病な心のせいで先ほど国の防衛に手を貸していただいた恩人に手をかけてしまいそうなのだ。頼む、どうか黙って立ち去ってくれ。」
苦しそうにもがくタリアを見た二人は、黙って立ち去った。その背中は、どこか寂しそうでやりきれない気持ちが感じ取れた。その二人を追いかけようと動き出したアルビオンとリリィをルナが引き止める。
「タリア様が話があると言っています。追いかけたいというならそれ自体は止めませんが、せめてタリア様の言葉を聞いていただきたい。」
苦しそうにするルナの表情や、この場の状況を見るとアルビオンはなんとなく察した。アルビオンは、リリィの腕をつかみその場に立ち止まった。
ちょうど掃除を済ませてきた二人に食いぎみで聞く。その圧に飲み込まれそうになりながらも二人は「何でもない」と答えた。そこからのルナの二人に対する眼差しはキラキラとしたものに変わった。すると、気分があがったのかこの国のトップに紹介してくれるとルナは言った。ルナは上機嫌のままその人が居るところへ行こうとした。その道の途中でアルビオンは変な事に気がついた。
「何で避けてるの?」
その一言にルナは眉をピクつかせた。
「それはそのー。昔お世話になった人の娘に危害を加えてしまって申し訳ないとかそんなんじゃないぞ。」
ふーんと、3人は見つめリリィは1人キョトンとしていた。
「な…なんなのだ!」
「別に?気にしすぎだと思うけどな~と思っただけだけど?」
ハルトがルナを少し挑発する。
「あーもー分かったよ。リリィ様!」
様!?3人は驚きの他になにも出てこなかった。リリィは、ようやくさっきの話が自分の事だと気づいたらしい。
「お父さんを知ってるんですか!?」
「もちろんです。何しろ数年ここで生活してらしたので」
「部屋とか残ってますか?」
リリィは、自慢のお父さんの部屋があるのなら見てみたいという好奇心で胸のワクワクを押さえきれていなかった。それとは対称的にルナはかなり微妙な顔で答えた。
「あるのはあるんですけど…………」
「行きましょう!」
リリィはどこにあるかも分からないのに1人で突っ走っていった。
「リリィ様は見ない方がいいかも知れないのですが……」
小声で呟いたルナの声は、側にいた3人には聞こえたものの、はしゃいで先にいっているリリィには聞こえるはずもなかった。
そして、シモンの部屋の前にたどり着いた。ルナ曰くここから、国のトップがいる部屋までそう遠くないと言うことからここでこの国にかなり貢献していたのだろうと想像出来る。リリィはその大きな扉を開けた。そこには肌色の空間が広がっていた。先に誤解を解いておくと壁が肌色というわけではない。そもそもこの部屋は写真で埋め尽くされていたからだ。そう数々の女性の肌色によって、そして、至るところにおかれている写真立てには、リリィが写っている写真のみが入っていた。一目で分かるように女とリリィの事が好きで堪らなかったらしい。しかしその重すぎる愛と実の父がどうしようもない変態であるという事実が、リリィに無言で扉を閉めさせた。リリィは、変わらない笑顔で歩き始めた。しかし数歩歩いたところで突然口を押さえてうずくまった。
「うぅ………気持ち悪い……」
まあ、当然と言えば当然だろう。おそらくリリィは、魔道書などを期待していたのだろう。それが実際がああであるならこの反応に至るのも分かる。何も期待してなくてもこういうことにはなりそうだが…
リリィが落ち着き、いよいよ国のトップと対面するときがきた。扉の前に立つと、何の動作もしていないのにも関わらず。中からハルトたちを招く声が聞こえてきた。
「ルナか…そのもの達は先ほどの者達か?」
「その通りでございます。」
「ふむ、なるほど先ほどの迎撃見事であった。入ってよいぞ。」
その声に言われるままに中へと足を踏み入れた。ルナの部屋とは全く違い、その部屋のなかは光に道溢れていた。さらにとても暖かかった。体がではない心が精神が魂がその柔らかな熱を感じ取った。そして、中央に堂々と座る言葉では言い表せないほどの美貌をもったエルフが全てを包み込むような優しい声でハルトと蓮を労った。
「先ほどは、ご苦労だった。お陰で国のエネルギーを無駄使いすることなく敵を迎撃することが出来た。誠に感謝する。」
二人は、もし女神がいるならばこのような人の事を言うのだろうとさえ感じた。
「改めて紹介しますタリア様。こちらは、ハルト・グレンフェル、一条蓮、アルビオン・ラッセル、リリィでございます。リリィ様におきましてはかの大魔道師シモン様の娘にございます。」
「さようか。ところで………」
タリアは、何かを語ろうとしたときに、急に顔色を変え、冷や汗をかき、震え出した。その異変に、仕えていたもの達が駆け寄る。そして、タリアはこちらを指差してこう言った。
「あの二人を追放せよ………」
タリアが指を指した先には、ハルトと蓮の姿があった。二人は驚いた顔で戸惑っているとタリアはこう続けた。
「二人が悪いわけではない私のこの臆病な心がいけないのだ。その臆病な心のせいで先ほど国の防衛に手を貸していただいた恩人に手をかけてしまいそうなのだ。頼む、どうか黙って立ち去ってくれ。」
苦しそうにもがくタリアを見た二人は、黙って立ち去った。その背中は、どこか寂しそうでやりきれない気持ちが感じ取れた。その二人を追いかけようと動き出したアルビオンとリリィをルナが引き止める。
「タリア様が話があると言っています。追いかけたいというならそれ自体は止めませんが、せめてタリア様の言葉を聞いていただきたい。」
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