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5章~エルフVS忍~
シルヴァヌス防衛会議
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「全エルフに告ぐ!この国を守りたいものは、ただちに広場に集まるがよい!」
シルヴァヌスにタリアの声が響き渡った。ものの数分で広場はエルフでいっぱいになった。集まったエルフ達の顔は皆真剣で、シルヴァヌスを守り抜くという気迫を感じられる表情であった。
「まずは、ある知らせを伝える。最近行動が過激になっていた忍を監視していたものが突如殺された。これは、昨日の事である。そして、そのものは最後の通信で『明後日』そう告げて通信をたった。この者が殺された事実と最期の一言。これが意味することは何か分かるか?想像できるか?私は、こう考えた。やつらは必ず明日やって来ると。皆はどう思う」
エルフは口々に言う。その通りであると。そして、最後にこう告げた。
「我々はこれより迎撃体勢に入る!各部隊の隊長は、会議室に集まるがよい。作戦会議を始める。それ以外の武器を取れるものは外の警備をより厳重にせよ!」
タリアの言葉で国の全てが動き始めた。
「では、これより作戦会議を始める。」
各部隊の隊長達との会議が始まった。
「タリア様数は?」
「ある程度は分かっている。が、不確定要素がある。先日捕らえた、悪人の仲間が忍についている可能性がある。」
タリアは、先日訪れていたハルト達の事を話した。あれは悪人であったと告げた。
「ルナ連れてこい。」
ルナは、大きな牢屋を運んできた。そのなかにはリリィとアルビオンが囚われている。
「このもの達は、我々が捕まえていなければシルヴァヌスが崩壊するほどの被害をもたらしていた。しかし、捕らえられたのは、たった二人。それも正規の戦闘員では、ないようだ。」
「逃げられた人数は?」
「二人だ。しかし、甘く見るな。ルナが取り逃がしたのだ。これまで逃げるものを引き戻し、攻めいるものを弾き返していたこの国の守護者が逃がした者だ。かなりの強者であることは間違いない。」
「では、どうすれば……」
一人の隊長が弱音を吐いたときに他の隊長がある案を出した。
「人質にとるというのはどうでしょうか?」
「よし、詳しく話せ。」
タリアは、その者に作戦案を説明させた。
その作戦は、単純かつ精神に訴えかけるものだった。
まず、ほぼ確実であろう攻撃ポイントに防衛ラインを作る。そこで、忍だけであれば分散させていた勢力をひとつに固めて迎撃する。しかし、捕らえた二人の仲間がいた場合、その二人を盾に前線へ出る。見せしめとして殺すために。だが、殺しきってしまえば相手の怒りを買い思いもよらぬ攻撃を受けることになるであろう。しかし、ここで一度交渉の余地を見せておくことで相手の動きを一時止めることが出来る。そこからは交渉次第で事を進めていくと言う寸法だ。さらにここで交渉の場をもうけることでいいことがもうひとつある。長らく分かっていなかった忍の戦う理由が分かるかもしれないそういった点においてもこの作戦を始める価値はある。
「しかし、もしその脱走者が、このもの達の命を顧みず特攻してきた場合はどう対処しましょう。」
ある隊長が疑問を口にした。
「それはどうなのだ?あいつらはお前を助けるか?」
その疑問を解決するべくタリアは、アルビオンに言った。
「あいつらが俺たちの命をどうこう心配するわけないね。助けに来たところで本気ではないだろう。」
アルビオンはさらっと嘲笑うかのように言った、
「嘘ですね。はい、確実に嘘です。私が保証しましょう。」
ルナが、アルビオンの言葉の直後に言い切った。なぜだという回りの視線にルナは丁寧に、そしてアルビオン達を追い詰めるように説明した。
「まず、あなたはなぜ黙秘しなかった。相手を困らせたければ下手に喋るよりも何も喋らない方が良かったのに。さらにそれでも喋るというのはこの状況を変えたいから違いますか?まあ、百歩譲って答えたことは判断材料から省きましょう。それにしても文章が明らかにおかしい。あなたは『助けに来たところで本気ではないだろう』と言いましたよね。まあ、あなたは作戦を折り曲げたくて必死だったのかもしれませんがこれではいっそう確定させるのみですよ。助けに来た時点で彼らが本気なのは明白ではないですか。じゃなければ一度逃げ延びた地になぜ戻るのです?私にはそれで本気ではないと言いきれる理由をお聞きしたいです。」
ルナの圧倒的な演説によりこの作戦で行くことが決定した。
シルヴァヌスにタリアの声が響き渡った。ものの数分で広場はエルフでいっぱいになった。集まったエルフ達の顔は皆真剣で、シルヴァヌスを守り抜くという気迫を感じられる表情であった。
「まずは、ある知らせを伝える。最近行動が過激になっていた忍を監視していたものが突如殺された。これは、昨日の事である。そして、そのものは最後の通信で『明後日』そう告げて通信をたった。この者が殺された事実と最期の一言。これが意味することは何か分かるか?想像できるか?私は、こう考えた。やつらは必ず明日やって来ると。皆はどう思う」
エルフは口々に言う。その通りであると。そして、最後にこう告げた。
「我々はこれより迎撃体勢に入る!各部隊の隊長は、会議室に集まるがよい。作戦会議を始める。それ以外の武器を取れるものは外の警備をより厳重にせよ!」
タリアの言葉で国の全てが動き始めた。
「では、これより作戦会議を始める。」
各部隊の隊長達との会議が始まった。
「タリア様数は?」
「ある程度は分かっている。が、不確定要素がある。先日捕らえた、悪人の仲間が忍についている可能性がある。」
タリアは、先日訪れていたハルト達の事を話した。あれは悪人であったと告げた。
「ルナ連れてこい。」
ルナは、大きな牢屋を運んできた。そのなかにはリリィとアルビオンが囚われている。
「このもの達は、我々が捕まえていなければシルヴァヌスが崩壊するほどの被害をもたらしていた。しかし、捕らえられたのは、たった二人。それも正規の戦闘員では、ないようだ。」
「逃げられた人数は?」
「二人だ。しかし、甘く見るな。ルナが取り逃がしたのだ。これまで逃げるものを引き戻し、攻めいるものを弾き返していたこの国の守護者が逃がした者だ。かなりの強者であることは間違いない。」
「では、どうすれば……」
一人の隊長が弱音を吐いたときに他の隊長がある案を出した。
「人質にとるというのはどうでしょうか?」
「よし、詳しく話せ。」
タリアは、その者に作戦案を説明させた。
その作戦は、単純かつ精神に訴えかけるものだった。
まず、ほぼ確実であろう攻撃ポイントに防衛ラインを作る。そこで、忍だけであれば分散させていた勢力をひとつに固めて迎撃する。しかし、捕らえた二人の仲間がいた場合、その二人を盾に前線へ出る。見せしめとして殺すために。だが、殺しきってしまえば相手の怒りを買い思いもよらぬ攻撃を受けることになるであろう。しかし、ここで一度交渉の余地を見せておくことで相手の動きを一時止めることが出来る。そこからは交渉次第で事を進めていくと言う寸法だ。さらにここで交渉の場をもうけることでいいことがもうひとつある。長らく分かっていなかった忍の戦う理由が分かるかもしれないそういった点においてもこの作戦を始める価値はある。
「しかし、もしその脱走者が、このもの達の命を顧みず特攻してきた場合はどう対処しましょう。」
ある隊長が疑問を口にした。
「それはどうなのだ?あいつらはお前を助けるか?」
その疑問を解決するべくタリアは、アルビオンに言った。
「あいつらが俺たちの命をどうこう心配するわけないね。助けに来たところで本気ではないだろう。」
アルビオンはさらっと嘲笑うかのように言った、
「嘘ですね。はい、確実に嘘です。私が保証しましょう。」
ルナが、アルビオンの言葉の直後に言い切った。なぜだという回りの視線にルナは丁寧に、そしてアルビオン達を追い詰めるように説明した。
「まず、あなたはなぜ黙秘しなかった。相手を困らせたければ下手に喋るよりも何も喋らない方が良かったのに。さらにそれでも喋るというのはこの状況を変えたいから違いますか?まあ、百歩譲って答えたことは判断材料から省きましょう。それにしても文章が明らかにおかしい。あなたは『助けに来たところで本気ではないだろう』と言いましたよね。まあ、あなたは作戦を折り曲げたくて必死だったのかもしれませんがこれではいっそう確定させるのみですよ。助けに来た時点で彼らが本気なのは明白ではないですか。じゃなければ一度逃げ延びた地になぜ戻るのです?私にはそれで本気ではないと言いきれる理由をお聞きしたいです。」
ルナの圧倒的な演説によりこの作戦で行くことが決定した。
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