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6章~正義の制裁者~
磔台
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ミシュリと共闘したのちハルトは、チカの元を訪ねた。
「ちょっとつきあって」
ハルトは何か日記のようなものを書いているチカの後ろから声をかけた。
「………」
チカの手はハルトの声で止まったがチカは何も答えなかった。
「忙しいのか、じゃあまた今度でいいよ」
ハルトが去ろうとした時にようやくチカは反応した。
「あーあーあー!待って!待って!行く!行きたい!てか行かせてください!」
ハルトはチカの突然のテンションの変わり様にビックリした。
「ごめん、嫌だったから、何も言わなかった訳じゃなくて。というかむしろ嬉しすぎて何も答えられなかったというか。ようやく弟になってくれたんだなって…」
「ちょっと待て!弟にはなってない断じてなってないからな。」
ハルトはチカを連れて人通りの少ない町の中を歩き回った。
「お姉ちゃんに話してみなさい」
チカはハルトが何かの相談に来ていることを見抜きハルトから聞き出そうとした。
「よく見てるな。」
「えっへん!これでも可愛い年下の男の子のことは見逃せないお姉さんですから。」
ハルトは、いろいろな事を話した。自分が今対峙すべき敵のどれだけをしっているのか。あまり知らないのに勝手に敵と決めつけてよいのか。
「それはいいんじゃないかな。全てを知ってる人間なんていないよ。仮にそれを知っていたとして、目の前で起きてることがハルトにとって許されないことならその相手が誰だろうが止めればいい。その行動が、世間から見たら悪でもハルトにとっての正義なら貫くべきだと思う。」
ハルトは、チカの言葉を聞いて少し悩みが晴れた気がした。
「ありがとう。あともうひとつだけお願いしてもいいかな。」
「チカは、ハルトのたのみなら断れないよ。」
ハルトは道場へと向かった。
「チカ、稽古をつけて。」
チカは、理由は分からなかったがハルトの覚悟のある真剣な目に押されて稽古をつけることにした。
「んーやっぱり何か違うな。」
「もっと具体的に教えて欲しい。」
「前も言ったけど、すごい違和感がある。むしろハルト自身はそれが気にならないのかなってくらいに。何か人の体を使って動いているみたい。普通は筋肉とかって人それぞれ違って得意不得意があるんだ。柔らかかったりとか、パワーがすごかったりとか。で、戦いってそれを理解してるやつが一番強い。ねぇ、一回本気で私を倒しに来て。もし私を殺してしまいそうなら寸止めでもいい。」
ハルトは、一度寸止めで組手を行った。すると驚くことに三回も転んでしまったのだ。
「分かった。ハルトは理想が高いんだよ。多分やろうとしてることと筋肉の相性はそんなに悪くないと思う。けど、その体だと負荷がかかりすぎて怪我をしてしまう。それで結果無意識に怪我をしないようにこけているんだと思う。」
ハルトは、チカにトレーニングメニューを書いたメモを貰い宿に戻った。
次の日、ハルト達は気持ちの良い朝を迎えたとは言えなかった。何故なら近くの広場で騒ぎがあったからだ。早朝だというのに数多くの人がその場に集まっていた。ハルト達も何があるのか確認しようと足を運んだ。
「なんだこれは。」
「磔台だよな。今から誰か殺されるのか?」
「いや、もう既に殺されたあとじゃないかな。木に血が染み込んでる。」
その張り付け台は奇妙で、木に血が染み込んでるもののそれはだいぶ前のことのように血が黒く変色していた。しばらくして、群衆は解散させられたが目に焼き付いたあの光景は頭から離れることがなかった。そして、それ以降町では1日中その話で持ちきりだった。
「なあ、あの台って王家を処刑した時のやつだよな。」
「これは、いよいよ都市伝説何かじゃなくて本当に王家の呪いかも知れないぞ。」
町の人々は口々に王家、王家と言っていた。あれは、サラディン・ジョーンズが王家を捕らえて、民衆の前で首を落とした時に使われていたものらしい。木に染み込んだ血もその時のものでまず間違いないだろう。しかし、こういう声もあがっていた。あの磔台は今でも王家を信じる誰かがあえて用意したものなのではないかと。精神的に恐怖を与えられた民衆達は呪いだと言う線が、頭から離れなかったが外からやって来たハルトたちの来訪者からすると人為的な事件以外の何者でもなかった。そして、どちらの意見にしろあることが予測されていた。今夜あの、磔台で誰かが命を落とすと。そして、実際にその日の夜その磔台はある人物の血で濡らされることとなった。
「ちょっとつきあって」
ハルトは何か日記のようなものを書いているチカの後ろから声をかけた。
「………」
チカの手はハルトの声で止まったがチカは何も答えなかった。
「忙しいのか、じゃあまた今度でいいよ」
ハルトが去ろうとした時にようやくチカは反応した。
「あーあーあー!待って!待って!行く!行きたい!てか行かせてください!」
ハルトはチカの突然のテンションの変わり様にビックリした。
「ごめん、嫌だったから、何も言わなかった訳じゃなくて。というかむしろ嬉しすぎて何も答えられなかったというか。ようやく弟になってくれたんだなって…」
「ちょっと待て!弟にはなってない断じてなってないからな。」
ハルトはチカを連れて人通りの少ない町の中を歩き回った。
「お姉ちゃんに話してみなさい」
チカはハルトが何かの相談に来ていることを見抜きハルトから聞き出そうとした。
「よく見てるな。」
「えっへん!これでも可愛い年下の男の子のことは見逃せないお姉さんですから。」
ハルトは、いろいろな事を話した。自分が今対峙すべき敵のどれだけをしっているのか。あまり知らないのに勝手に敵と決めつけてよいのか。
「それはいいんじゃないかな。全てを知ってる人間なんていないよ。仮にそれを知っていたとして、目の前で起きてることがハルトにとって許されないことならその相手が誰だろうが止めればいい。その行動が、世間から見たら悪でもハルトにとっての正義なら貫くべきだと思う。」
ハルトは、チカの言葉を聞いて少し悩みが晴れた気がした。
「ありがとう。あともうひとつだけお願いしてもいいかな。」
「チカは、ハルトのたのみなら断れないよ。」
ハルトは道場へと向かった。
「チカ、稽古をつけて。」
チカは、理由は分からなかったがハルトの覚悟のある真剣な目に押されて稽古をつけることにした。
「んーやっぱり何か違うな。」
「もっと具体的に教えて欲しい。」
「前も言ったけど、すごい違和感がある。むしろハルト自身はそれが気にならないのかなってくらいに。何か人の体を使って動いているみたい。普通は筋肉とかって人それぞれ違って得意不得意があるんだ。柔らかかったりとか、パワーがすごかったりとか。で、戦いってそれを理解してるやつが一番強い。ねぇ、一回本気で私を倒しに来て。もし私を殺してしまいそうなら寸止めでもいい。」
ハルトは、一度寸止めで組手を行った。すると驚くことに三回も転んでしまったのだ。
「分かった。ハルトは理想が高いんだよ。多分やろうとしてることと筋肉の相性はそんなに悪くないと思う。けど、その体だと負荷がかかりすぎて怪我をしてしまう。それで結果無意識に怪我をしないようにこけているんだと思う。」
ハルトは、チカにトレーニングメニューを書いたメモを貰い宿に戻った。
次の日、ハルト達は気持ちの良い朝を迎えたとは言えなかった。何故なら近くの広場で騒ぎがあったからだ。早朝だというのに数多くの人がその場に集まっていた。ハルト達も何があるのか確認しようと足を運んだ。
「なんだこれは。」
「磔台だよな。今から誰か殺されるのか?」
「いや、もう既に殺されたあとじゃないかな。木に血が染み込んでる。」
その張り付け台は奇妙で、木に血が染み込んでるもののそれはだいぶ前のことのように血が黒く変色していた。しばらくして、群衆は解散させられたが目に焼き付いたあの光景は頭から離れることがなかった。そして、それ以降町では1日中その話で持ちきりだった。
「なあ、あの台って王家を処刑した時のやつだよな。」
「これは、いよいよ都市伝説何かじゃなくて本当に王家の呪いかも知れないぞ。」
町の人々は口々に王家、王家と言っていた。あれは、サラディン・ジョーンズが王家を捕らえて、民衆の前で首を落とした時に使われていたものらしい。木に染み込んだ血もその時のものでまず間違いないだろう。しかし、こういう声もあがっていた。あの磔台は今でも王家を信じる誰かがあえて用意したものなのではないかと。精神的に恐怖を与えられた民衆達は呪いだと言う線が、頭から離れなかったが外からやって来たハルトたちの来訪者からすると人為的な事件以外の何者でもなかった。そして、どちらの意見にしろあることが予測されていた。今夜あの、磔台で誰かが命を落とすと。そして、実際にその日の夜その磔台はある人物の血で濡らされることとなった。
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