クロスフューチャー

柊彩 藍

文字の大きさ
9 / 89
2章~何か作れる人が欲しい!!!!~

ちらつく国の闇

しおりを挟む
    「おはよございます~」
 「おはようリリィ、随分ぐっすり眠れたようで」一方俺の方はほとんど寝れなかった。
 「はい!それはもうベッドがふかふかで」羨ましい!羨まし過ぎる!
 「あっ!私まだ朝ごはんまだなんでハル君一緒にどうですか?」
 「じゃあ、一緒に食べようか」
 「はい!」
 「すみませーん。このセット2つお願いします。」
 「はいよ、それでお兄さんあそこの女の子は彼女なのかい?可愛いねえ。」端から見るとそうみえるのか。
 「いや、そんなんじゃないんすけど」
 「あらもう照れちゃって」勘違いしたままみたいだ。
 
 「はい!持ってきたよー」
 「あ、ありがとうございます」
 「私はハル君の彼女なんかじゃありませんから」なんか怒ってる?
 「分かってるよ、てか聞こえてたのかよ」
 「それで今日はどうするんだ?」
 「そうですねぇ、今日はいろんな装備とか見て周りませんか?」凄くリリィの目がワクワクしてる。
 「いいよ」
 「絶対にふらふらどっかにいかないでくださいね」しつこいなぁ、と思った。
 「分かったってば」
 
 「それにしても、この国はホント賑やかだなぁ」いろんな音が聞こえてくる。金属の音、人の声、人の足音。
 「そうですね、そこらじゅう活気で溢れてます。それに皆笑顔です。平和なのが伝わって来ます。ここは魔物もいませんし」
 「そうかなぁ、だったらなんであの子は食べ物に困ってたんだ?」
 「なんだ兄ちゃん、食べ物に困っててる子どもに会ったのか?」すぐそこにいたおじさんに声をかけられた。
 「あぁ、昨日会ったよ」
 「それでその子になにかした?」
 「食べ物を買ってあげたけど…?」
 「ダメじゃないか。食べ物をあげたら」
 「なんで?」
 「アレはダメなんだよ。それで勘弁してくれ」おじさんは俺から目を反らした。
 「あぁ、分かった」こいつらなんか隠してる。
 
 「ハル君!ハル君!どこに行くんですか?そんなに急いで」どうしてハル君怒った顔してるんだろう…。
 「リリィ、今の話きいていたか?」
 「はい、聞いてましたけど?」
 「その時のおじさんの顔覚えてるか?」
 「はい、少し様子が変でした」
 「そうだ、あれは絶対何か隠してる。しかも、悪い予感がする。」
 「でもどうするんですか?」
 「この国のことを調べまわる」
 「ちょっと待って下さいそしたらまず図書館に行きましょう」
 「分かった」
 
 「本が沢山ありますね」
 「図書館だからな」
 「とりあえず手分けして探しましょう」
 「歴史とか書いてる本か、伝記とかないかな」
 「ハル君、グランダイトの歴史ってコーナーがありますよ」これで調べられる!
 「そこになんかあるわけだ、よし行くぞ」
 「ガチャッガチャガチャ」鍵が掛かってる。それにこの機械はなんだ?
 「閉まってんのか?」
 「すみませんお客様、国民カードをお忘れなのですか?それとも旅の方でしょうか?旅の方でしたらご遠慮いただきたいのですが…」国民カード?あぁなんとなく分かった。
 「あーすみません国民カードを忘れました、図書館に初めて来て少し気になったのですが、まさか図書館に国民カードが必要だとは」
 「すみません、また国民カードを持ってお越し下さい」
 
 「ビンゴだ」
 「何がですか?」
 「この国には絶対何かあるってこととあそこにその情報があるってことだ」
 「なんとなくは感じましたけど、確実とはいいきれますかね?」
 「理由は三つある。一つ目は、そこだけ部屋になっててそこにはガキが掛かったいたし、部屋の中を外から確認出来なかったこと。まあそれだけだと確実な証拠とまではいかないけど、図書館の人が国民カードっていっただろ、それに旅人は入るなとも言った。それが二つ目の理由だ。旅人要するにこの国のことを知らないよそ者には知られたくない訳だ。それに三つ目、あの機械見たか?あれに国民カードかざして、ロックを解除するんだと思う。そんなに厳重な警備をしたいものがあるってことだ。」
 「あっ、だからあのおじさんも」
 「そうだ、けど今日はもう夜だし宿に帰るか」
 「そうですね」
 
 「すみません、部屋あいてますか?」
 「あいよ、空いてるよ。あら、お二人さん恋人どうしなの?なら部屋一緒の方がいいわね、はい!これ鍵ね」
 「ハル君、何もしませんよね」疑いの眼差しが刺さってくる。多分、パンツの件以来そういうことは警戒されている。そうじゃなくても警戒されるかもしれないけど。
 「しねーよ、俺は今日はもう寝る、お休みー」
 「お休みです」
 
 「ガチャッ」
 「ハル君?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

処理中です...