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「ねぇねぇ!見てて見てて!?ほ、は!と!」
学校からの帰り道。その場で覚えたてのダンスを親友に見せる。
私の方が親友よりも身長が高いため、1歩引いて見てもらうことになる。
「‥‥道端でなにやってんの?こっちが恥ずかしいわ!」
いつも通りにツッコミを入れてくれる親友私たちは、小学生からの大の仲良しだ。
こうやって、「恥ずかしい」と言いながらも、ちゃんと私が踊っているのを立ち止まって見てくれる。
「ええ~そんな事言わないでよ~。あ!分かった!うちと一緒に踊りたいんだ~。言ってくれればいいのに~!素直じゃないな~」
私は肘で親友をつつく。
私は照れてるんだろー?と下から覗き込むようにして親友を見る。
すると、親友は眉をひそめたが口元は笑っているので、私のこの絡みが嫌ではないのだろうことは簡単に読み取れた。
「‥‥‥その頭の中は、お花畑なのかな~?あ、そっか~‥‥頭のネジが、1万ぐらい抜けてるんだね~?可哀想に~」
そんな私に哀れみの目を向けながら、かかとを浮かせて私の頭を撫でてくる親友。身長が私の方がでかいからしょうがないとはいえ、これでは格好がついてないと思い、私はバレない程度に前かがみになる。
「む!なんだと!?そこは、1万じゃなくて!!
無限大数本!
だよ!」
「‥‥‥なんで、私より恋ちゃんのほうが、テストの点が高いのかが分からない」
「えへへ~。それほどでも~」
私が照れると、親友はまた可愛そうなものを見る目で私を見る。その目には、決して別に人を馬鹿にするような視線は混じっていなくて、私を好きだということが伝わる慈愛が混じっているので、私は怒りを感じることも無い。
「ま、とにかくだよ!早く帰ろ~!!」
「はいはい。走ったら危ないよ?この前読んでた本みたいに、車に引かれたりして」
親友ははしゃぐ私を見て、ニカッと笑ってそう言った。
「それで異世界に行けたりしたら、願ったり叶ったりだよね!!」
私と親友は、そんな馬鹿なことを話しながら帰る。
私たちは、学校でも無類の異世界小説(小説全般かもだけど)好きとして知られている。
親友はそんなに目立っていないが、私は性格や身長もあって皆から注目されやすい。だから、私の異世界小説好きが知られていて、私と仲の良い親友もそうだと思われているのだ。(まぁ、間違いなくそうなんだけどね?)
「もしこれで引かれたら、見事なフラグ回収!って、褒めてあげるよ!」
「嬉しくね~」
親友はケタケタと、私はワハハと効果音が着くと思われる笑い声をあげ、帰り道をいつも通り賑やかに帰る。
《パァァァーーーーー》
「「うわ!!」」
目の前が白に染まり、次には黒に染まった。多分、車に引かれたんだと思う。
轢かれたにしては随分冷静なそんな考えを持ちつつ、重たいまぶたを頑張って少しだけ開ける。
「‥‥だ‥‥‥!‥‥こ‥‥‥ね」
意識が朦朧とする中、男と親友の姿が見えた。
周りは真っ白で、前見たファンタジー小説の序盤に出てくる、神様と会話する場所みたいだった。
「‥‥で‥‥‥‥‥こ‥‥‥す」
親友は、男と話しているみたいで、何やら楽しそうにしている。
くそ、羨ましいぞ!なんで私を話に入れてくれない!
そんな私の愚痴は届かず、親友は楽しそうな顔のまま、急に姿が薄くなり、消えてしまった。
それと同時に、私の意識もえ薄れてくる。
ちくしょう。最後にこれだけ‥‥これだけは言わせてくれ!!
私は最後の力を振り絞って、こう言った。
「見事なフラグ回収だったぜ‥‥」
学校からの帰り道。その場で覚えたてのダンスを親友に見せる。
私の方が親友よりも身長が高いため、1歩引いて見てもらうことになる。
「‥‥道端でなにやってんの?こっちが恥ずかしいわ!」
いつも通りにツッコミを入れてくれる親友私たちは、小学生からの大の仲良しだ。
こうやって、「恥ずかしい」と言いながらも、ちゃんと私が踊っているのを立ち止まって見てくれる。
「ええ~そんな事言わないでよ~。あ!分かった!うちと一緒に踊りたいんだ~。言ってくれればいいのに~!素直じゃないな~」
私は肘で親友をつつく。
私は照れてるんだろー?と下から覗き込むようにして親友を見る。
すると、親友は眉をひそめたが口元は笑っているので、私のこの絡みが嫌ではないのだろうことは簡単に読み取れた。
「‥‥‥その頭の中は、お花畑なのかな~?あ、そっか~‥‥頭のネジが、1万ぐらい抜けてるんだね~?可哀想に~」
そんな私に哀れみの目を向けながら、かかとを浮かせて私の頭を撫でてくる親友。身長が私の方がでかいからしょうがないとはいえ、これでは格好がついてないと思い、私はバレない程度に前かがみになる。
「む!なんだと!?そこは、1万じゃなくて!!
無限大数本!
だよ!」
「‥‥‥なんで、私より恋ちゃんのほうが、テストの点が高いのかが分からない」
「えへへ~。それほどでも~」
私が照れると、親友はまた可愛そうなものを見る目で私を見る。その目には、決して別に人を馬鹿にするような視線は混じっていなくて、私を好きだということが伝わる慈愛が混じっているので、私は怒りを感じることも無い。
「ま、とにかくだよ!早く帰ろ~!!」
「はいはい。走ったら危ないよ?この前読んでた本みたいに、車に引かれたりして」
親友ははしゃぐ私を見て、ニカッと笑ってそう言った。
「それで異世界に行けたりしたら、願ったり叶ったりだよね!!」
私と親友は、そんな馬鹿なことを話しながら帰る。
私たちは、学校でも無類の異世界小説(小説全般かもだけど)好きとして知られている。
親友はそんなに目立っていないが、私は性格や身長もあって皆から注目されやすい。だから、私の異世界小説好きが知られていて、私と仲の良い親友もそうだと思われているのだ。(まぁ、間違いなくそうなんだけどね?)
「もしこれで引かれたら、見事なフラグ回収!って、褒めてあげるよ!」
「嬉しくね~」
親友はケタケタと、私はワハハと効果音が着くと思われる笑い声をあげ、帰り道をいつも通り賑やかに帰る。
《パァァァーーーーー》
「「うわ!!」」
目の前が白に染まり、次には黒に染まった。多分、車に引かれたんだと思う。
轢かれたにしては随分冷静なそんな考えを持ちつつ、重たいまぶたを頑張って少しだけ開ける。
「‥‥だ‥‥‥!‥‥こ‥‥‥ね」
意識が朦朧とする中、男と親友の姿が見えた。
周りは真っ白で、前見たファンタジー小説の序盤に出てくる、神様と会話する場所みたいだった。
「‥‥で‥‥‥‥‥こ‥‥‥す」
親友は、男と話しているみたいで、何やら楽しそうにしている。
くそ、羨ましいぞ!なんで私を話に入れてくれない!
そんな私の愚痴は届かず、親友は楽しそうな顔のまま、急に姿が薄くなり、消えてしまった。
それと同時に、私の意識もえ薄れてくる。
ちくしょう。最後にこれだけ‥‥これだけは言わせてくれ!!
私は最後の力を振り絞って、こう言った。
「見事なフラグ回収だったぜ‥‥」
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