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小等部
ただいま
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「おはようございまーー」
「蘭夜(様!大丈夫だったか(でしたか!?」
「は、はい」
朝学校につき、自身の教室の扉を開けると、大勢のクラスメイトが出てきて、またたく間に私を囲った。
「どこかお怪我は?」「病院に行きましたか?」「大丈夫でしたか?」などなど、色々な声が私の耳に届く。
おい!一人づつ喋れよ!私は聖徳太子じゃないから、そんなに大勢の話を一緒に頭で理解するのは無理です!いや、この量だったら聖徳太子だって無理だよ!!
私は心の中でツッコミを入れながらも、表面上はニコニコと顔に手まで添えてクラスメイトに対応する。
「ふふふ。大丈夫ですよ?ご心配させてしまい、誠に申し訳ありませんでした」
「全くだ!」
私が謝罪の言葉をのべた瞬間に、そう声が聞こえた。
私が声の聞こえた方に顔を向けると、周りの生徒はそこをザッ!と音が出そうなほど早く、間を開けてくれた。
‥‥‥私はモーゼか何かか?
まあ、それは置いておこう。
先程の声の主を見ると、弘輝が仁王立ちでこちらを見ていた。
「あら、弘輝さんではありませんか。おはようございます」
私はお嬢様モードのまま、弘輝に朝の挨拶をする。すると、弘輝は顔を真っ赤にして私につめよると、涙目で私を睨んで、なにか言いたそうに口をパクパクと動かして、そのまま自分の席へと向かってしまった。
「どうしたのかしら」
私は不思議に思い目で弘輝を追って、そのまま弘輝を見続けた。すると、周りがヒソヒソと話始め、そこから大変な事が聞こえてきた。
「やっぱり、弘輝様。婚約者が大変なめにあったから、心配だったのでしょうね」
‥‥‥は?婚約者?誰が?誰と?
「すみません。今の話をもう少し伺っても?」
私はヒソヒソと話ていた女子生徒達に近づき、今の話をもう少し聞こうと試みた。
私が声を掛けた瞬間、女子生徒達は何やら頬を赤らめて私を見た。
ん?
「やっぱり蘭夜様も、婚約者が自分を心配している状況がどうだったのか、気になりますものね。ええ、お話しますとも」
‥‥‥ああ。なんかわかっちゃった。
「いえ、お話にならなくて結構よ。大体の状況はわかりましたから」
私が聞いたのに失礼だと思いつつ、女子生徒が続けようとする言葉を遮った。理由は簡単だ。その先に続く言葉を聞きたくなかったからだ。
十中八九、この女子生徒達は私が弘輝の婚約者だと思っている。
「‥‥少々皆様誤解をしてらっしゃるみたいですわね」
「え?」
私の言葉に、女子生徒達がおとぼけ顔をした。いや、女子生徒達だけではない。私の周りにいる全生徒が、私が何を言っているのか分からないような顔をしている。
私はひと呼吸おいて、誤解を解くための言葉を発した。
「私は、山笠 弘輝様の婚約者ではありません」
「えぇぇえええぇえぇぇぇえ!!!!!!!」
皆の声は、全6組中の全クラスに聞こえたという。
「蘭夜(様!大丈夫だったか(でしたか!?」
「は、はい」
朝学校につき、自身の教室の扉を開けると、大勢のクラスメイトが出てきて、またたく間に私を囲った。
「どこかお怪我は?」「病院に行きましたか?」「大丈夫でしたか?」などなど、色々な声が私の耳に届く。
おい!一人づつ喋れよ!私は聖徳太子じゃないから、そんなに大勢の話を一緒に頭で理解するのは無理です!いや、この量だったら聖徳太子だって無理だよ!!
私は心の中でツッコミを入れながらも、表面上はニコニコと顔に手まで添えてクラスメイトに対応する。
「ふふふ。大丈夫ですよ?ご心配させてしまい、誠に申し訳ありませんでした」
「全くだ!」
私が謝罪の言葉をのべた瞬間に、そう声が聞こえた。
私が声の聞こえた方に顔を向けると、周りの生徒はそこをザッ!と音が出そうなほど早く、間を開けてくれた。
‥‥‥私はモーゼか何かか?
まあ、それは置いておこう。
先程の声の主を見ると、弘輝が仁王立ちでこちらを見ていた。
「あら、弘輝さんではありませんか。おはようございます」
私はお嬢様モードのまま、弘輝に朝の挨拶をする。すると、弘輝は顔を真っ赤にして私につめよると、涙目で私を睨んで、なにか言いたそうに口をパクパクと動かして、そのまま自分の席へと向かってしまった。
「どうしたのかしら」
私は不思議に思い目で弘輝を追って、そのまま弘輝を見続けた。すると、周りがヒソヒソと話始め、そこから大変な事が聞こえてきた。
「やっぱり、弘輝様。婚約者が大変なめにあったから、心配だったのでしょうね」
‥‥‥は?婚約者?誰が?誰と?
「すみません。今の話をもう少し伺っても?」
私はヒソヒソと話ていた女子生徒達に近づき、今の話をもう少し聞こうと試みた。
私が声を掛けた瞬間、女子生徒達は何やら頬を赤らめて私を見た。
ん?
「やっぱり蘭夜様も、婚約者が自分を心配している状況がどうだったのか、気になりますものね。ええ、お話しますとも」
‥‥‥ああ。なんかわかっちゃった。
「いえ、お話にならなくて結構よ。大体の状況はわかりましたから」
私が聞いたのに失礼だと思いつつ、女子生徒が続けようとする言葉を遮った。理由は簡単だ。その先に続く言葉を聞きたくなかったからだ。
十中八九、この女子生徒達は私が弘輝の婚約者だと思っている。
「‥‥少々皆様誤解をしてらっしゃるみたいですわね」
「え?」
私の言葉に、女子生徒達がおとぼけ顔をした。いや、女子生徒達だけではない。私の周りにいる全生徒が、私が何を言っているのか分からないような顔をしている。
私はひと呼吸おいて、誤解を解くための言葉を発した。
「私は、山笠 弘輝様の婚約者ではありません」
「えぇぇえええぇえぇぇぇえ!!!!!!!」
皆の声は、全6組中の全クラスに聞こえたという。
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