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転生はオプション付きでした
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私がお父様の魔法ローブを切り裂いてしまった事件から、三日後。
私は、プロテッツィオーネ王国の魔法教会に来ています。
ソレイユ学園で毎年魔力測定をしていた。
その時に測定した資料は、その生徒の出身国に送られ、その国の魔法教会に保管される。
魔力測定は、5歳の頃にはじめの1回をして、魔力があるか調べる。
というか、この世界は大体の人が魔力を持っていて、その魔力が規定以上あったら、身分関係なくソレイユ学園へと入学する。
希に、歳を重ねるごとに魔力が強くなっていって、暴走させてしまう人がいる。
そういう人は、何か特殊な加護などがついている事が多いらしい。
そういう資料が保管されていて、歴史に名を残すようなことをした人以外の資料は、その人物が亡くなった後は、その人物に関する資料は、処分する。
情報の流出を防ぐためらしい。
「ディーオ?大丈夫かい?」
「え、ええ。大丈夫ですわ。お父様」
私はボーッとしていたみたいで、お父様に心配そうな顔で声をかけられた。
慌てて笑顔を作り、大丈夫だと返事をした。
実際は全く大丈夫ではない。
今は、魔力測定の準備のために待たされている最中だ。
前世でも苦手だった、こういう待ち時間。
例えるならば、健康診断とかで、結果を待っているような感覚だ。
胸の動機が凄すぎる。
「ディーオ・アンジェロ様。準備が終わりました。こちらへどうぞ」
「は、はい」
神官の服装をした人に先導されながら、教会の奥へと進む。
しばらく進むと、大理石のような壁で囲まれた部屋に入った。
部屋の中は、建物の中なのに明るく、中心には太い柱がいくつか円状に立っていて、その中に、水晶のような物が浮いていた。
その水晶には見覚えがあった。
魔力測定用の水晶だ。
「それでは、水晶に触ってください」
「はい」
私は、おそるおそる水晶に触れる。
「っ!」
「「うわ!」」
結果から言おう。
私はチートになった。
私が水晶に触れた瞬間。七色と言っていいかもわからないほど、様々な光が水晶から放たれた。
思わず水晶から手をすぐに離したが、すぐには光は収まらず、しばらく光り続けた。
光が収まったら、すぐに神官はなにか叫びながら部屋を出ていった。
その後、すぐにヒゲを生やした神官の服装の人が来て、熱をはかられたり体はダルくないかなど聞かれたが、私は大丈夫だった。
さらに言うなら、水晶を触る前より気分というか、体が軽くなったような気がする。
すぐに私の魔力測定の資料ができた。
苦笑いしながら神官は、その資料を私に見せてくれた。
魔力量 ・測定不能
魔力 ・測定不能
適正魔法・測定不能( 全能神の加護 )
とまあ、全てが測定不能だった。
しかも、全能神の加護とかいう奴は、私しか見えないようにしてある。
神官が苦笑いする意味が分かった。
私の横にいて、私の資料を見たお父様も、「これは‥‥」とか言って、驚いてるよ。
家に帰ってすぐ、私は自室のベッドに飛び込んだ。
「‥‥チートとか、もっと早くわかりたかったわー」
そうすれば、ソレイユ学園を追い出される他に、道があったかもしれないのに。
今更後悔しても遅いことは分かってる。だけど、後悔してしまう。
「‥‥はぁー」
「お嬢様。ため息をすると、運気が逃げますよ?」
「うわあぁ!いつの間にいたの!?」
いつの間にか、ルルンが私のベッドの横にいた。
何?ルルンさんは、忍者かなにかなの!?それとも何?ルルンさんの固有スキルかなんか!?
「‥‥お嬢様。すべて声に出ております」
「え、マジ?」
「大マジです。それと、私達使用人は、これぐらいは普通です。固有スキルなど、希少なものを私が持っているはずないではないですか」
無表情でそうルルンに返されると、少々心が傷つく気がする。
ま、あくまで傷つくだけだけどね。
「あ、何かようだった?ルルン」
何か言いたげな目をしているので、私がそう聞くと、ルルンは「‥いいえ」と答えた。
「そう。ルルンちょっと悪いけど、私を1人にしてくれない?考え事をしたいの」
「嫌です」
ルルンはキッパリそう言った。
私は顔を上げ、ルルンを睨んだ。
「なんでよ!私は1人になりたいの!今すぐ出て行って!!」
普段の私でないのは、自分でわかってるつもりだ。
けど、何故か苛立ってしょうがない。
ただたんに、ルルンに八つ当たりしてるだけだ。だけど、ルルンにあたってしまう。
「嫌です」
またも、ルルンに断られた。
「‥‥なんでよ‥なんでよ!出ていって!さもないと‥‥魔法で強制的に外に出すわよ!」
「お嬢様を今1人にしたら!お嬢様が壊れてしまいそうで怖いんです!お嬢様がどこかに消えてしまいそうで怖いんです!!」
「っ」
ルルンが無表情を崩し、顔を歪めて本気で怒ってきた。本気で自分の気持ちを私にぶつけてきた。
私は、ルルンの息切れしてまで言ってくれた、ルルンの本気の気持ちに、呆然としてしまった。
「‥‥何言ってるのよ‥‥‥私がいなくなるわけ‥‥壊れるわけないでし」
「なら、なんで‥‥なんでお嬢様は涙を流していらっしゃるのですか」
「え」
私は自分の頬を触れてみた。
すると、指先が濡れた。
自分で泣いていると自覚すると、どんどん涙が溢れてきた。
拭いても拭いても。どんどん溢れてくる涙。自分の力では止めることも出来ず、ただ涙を拭うことしか出来なかった。
「‥‥お嬢様。これをどうぞ」
私の涙が収まってきた頃、ルルンが蒸したタオルを持ってきてくれた。
私は無表情に戻ったルルンからタオルを受け取り、目元に当てる。
「ねぇ、ルルン」
「はい」
「ルルンは‥‥っ」
怖い。
この続きを言って、もしもルルンに嫌われたらと思うと、怖くてしょうがない。
言葉に詰まっている私を見て、ルルンは私の背中をゆっくりさすり始めた。
「‥‥ゆっくりで大丈夫ですよ?私はお嬢様の側にいますから」
ルルンの言葉にまた涙が出た。
「う‥うっ‥‥でも‥こわ‥‥いの」
「大丈夫です‥‥大丈夫」
ルルンは小さな子供をあやす様に、私を落ち着かせた。
「‥‥‥ルルンは‥ルルンは!‥‥‥私が化け物でも‥‥そばにいてくれる?」
魔力測定の結果、私は自分が『チート』であることを知った。
『チート』は、何でもできる。
下手したら、この世界の規律を崩して、世界を滅亡に向かわせるかもしれない。
そんな小説を、前世で見たことがある。
そんなの嫌だ。
前世のアニメや小説なら、主人公は簡単にその力を制御して、いい方向に使っていた。
でも、私は制御できる自信が無いのに加え、ゲーム内の悪役令嬢。
ここから先どうなるかわからない。
もしも悪用されるようなことがあれば、私はどうすればいい。
自分の力が怖くてしょうがなかった。
婚約者のアインハイトは、もうそばにいない。
私に優しかったブランシュ様もいない。
家族に頼るとしても、お父様は王宮に使えている。もし何かあった時のことを考えると、頼れない。
「‥‥お嬢様」
私は、震えている体を少し飛び上がらせ、ルルンを見た。
ルルンこちらをまっすぐ力強い目で見ていた。
もし、ルルンに私のそばを離れられたら、私はそれこそ1人になってしまいそうで怖い。
もし‥‥もしも‥もしも!拒否されたら‥‥
でも、私の心配はルルンによって裏切られた。
「‥‥私は、お嬢様がもし今の姿からどんな風に変わってもそばにいます。どんなことがあっても。何があっても!お嬢様のそばを離れません」
ルルンは、私の心配をいい意味で裏切ってくれた。
「‥‥本当に?」
「はい」
私が聞き返すと、ルルンは頷きながら返事をした。
「‥‥‥嘘じゃない?」
「お嬢様にこのような嘘をついてどうするんですか」
ルルンが笑った。
私はこの笑顔を知っている。
ルルンが私付きのメイドと決まった時の笑顔だ。
私はまた涙が流れ出した。
私‥‥最近泣きっぱなしだな~っと、思いながら。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「‥‥もう少し‥‥‥もう少しだけ。お願いします!」
教会の中で1人。祭壇に向かって拝み続ける男がいた。
男は必死な様子だった。
「‥‥‥あの方の心の拠り所に‥‥なりたかった」
急にたってそう言ったと思うと、男は祭壇に背を向けて、月明かりだけが照らす教会の中から出ていった。
私は、プロテッツィオーネ王国の魔法教会に来ています。
ソレイユ学園で毎年魔力測定をしていた。
その時に測定した資料は、その生徒の出身国に送られ、その国の魔法教会に保管される。
魔力測定は、5歳の頃にはじめの1回をして、魔力があるか調べる。
というか、この世界は大体の人が魔力を持っていて、その魔力が規定以上あったら、身分関係なくソレイユ学園へと入学する。
希に、歳を重ねるごとに魔力が強くなっていって、暴走させてしまう人がいる。
そういう人は、何か特殊な加護などがついている事が多いらしい。
そういう資料が保管されていて、歴史に名を残すようなことをした人以外の資料は、その人物が亡くなった後は、その人物に関する資料は、処分する。
情報の流出を防ぐためらしい。
「ディーオ?大丈夫かい?」
「え、ええ。大丈夫ですわ。お父様」
私はボーッとしていたみたいで、お父様に心配そうな顔で声をかけられた。
慌てて笑顔を作り、大丈夫だと返事をした。
実際は全く大丈夫ではない。
今は、魔力測定の準備のために待たされている最中だ。
前世でも苦手だった、こういう待ち時間。
例えるならば、健康診断とかで、結果を待っているような感覚だ。
胸の動機が凄すぎる。
「ディーオ・アンジェロ様。準備が終わりました。こちらへどうぞ」
「は、はい」
神官の服装をした人に先導されながら、教会の奥へと進む。
しばらく進むと、大理石のような壁で囲まれた部屋に入った。
部屋の中は、建物の中なのに明るく、中心には太い柱がいくつか円状に立っていて、その中に、水晶のような物が浮いていた。
その水晶には見覚えがあった。
魔力測定用の水晶だ。
「それでは、水晶に触ってください」
「はい」
私は、おそるおそる水晶に触れる。
「っ!」
「「うわ!」」
結果から言おう。
私はチートになった。
私が水晶に触れた瞬間。七色と言っていいかもわからないほど、様々な光が水晶から放たれた。
思わず水晶から手をすぐに離したが、すぐには光は収まらず、しばらく光り続けた。
光が収まったら、すぐに神官はなにか叫びながら部屋を出ていった。
その後、すぐにヒゲを生やした神官の服装の人が来て、熱をはかられたり体はダルくないかなど聞かれたが、私は大丈夫だった。
さらに言うなら、水晶を触る前より気分というか、体が軽くなったような気がする。
すぐに私の魔力測定の資料ができた。
苦笑いしながら神官は、その資料を私に見せてくれた。
魔力量 ・測定不能
魔力 ・測定不能
適正魔法・測定不能( 全能神の加護 )
とまあ、全てが測定不能だった。
しかも、全能神の加護とかいう奴は、私しか見えないようにしてある。
神官が苦笑いする意味が分かった。
私の横にいて、私の資料を見たお父様も、「これは‥‥」とか言って、驚いてるよ。
家に帰ってすぐ、私は自室のベッドに飛び込んだ。
「‥‥チートとか、もっと早くわかりたかったわー」
そうすれば、ソレイユ学園を追い出される他に、道があったかもしれないのに。
今更後悔しても遅いことは分かってる。だけど、後悔してしまう。
「‥‥はぁー」
「お嬢様。ため息をすると、運気が逃げますよ?」
「うわあぁ!いつの間にいたの!?」
いつの間にか、ルルンが私のベッドの横にいた。
何?ルルンさんは、忍者かなにかなの!?それとも何?ルルンさんの固有スキルかなんか!?
「‥‥お嬢様。すべて声に出ております」
「え、マジ?」
「大マジです。それと、私達使用人は、これぐらいは普通です。固有スキルなど、希少なものを私が持っているはずないではないですか」
無表情でそうルルンに返されると、少々心が傷つく気がする。
ま、あくまで傷つくだけだけどね。
「あ、何かようだった?ルルン」
何か言いたげな目をしているので、私がそう聞くと、ルルンは「‥いいえ」と答えた。
「そう。ルルンちょっと悪いけど、私を1人にしてくれない?考え事をしたいの」
「嫌です」
ルルンはキッパリそう言った。
私は顔を上げ、ルルンを睨んだ。
「なんでよ!私は1人になりたいの!今すぐ出て行って!!」
普段の私でないのは、自分でわかってるつもりだ。
けど、何故か苛立ってしょうがない。
ただたんに、ルルンに八つ当たりしてるだけだ。だけど、ルルンにあたってしまう。
「嫌です」
またも、ルルンに断られた。
「‥‥なんでよ‥なんでよ!出ていって!さもないと‥‥魔法で強制的に外に出すわよ!」
「お嬢様を今1人にしたら!お嬢様が壊れてしまいそうで怖いんです!お嬢様がどこかに消えてしまいそうで怖いんです!!」
「っ」
ルルンが無表情を崩し、顔を歪めて本気で怒ってきた。本気で自分の気持ちを私にぶつけてきた。
私は、ルルンの息切れしてまで言ってくれた、ルルンの本気の気持ちに、呆然としてしまった。
「‥‥何言ってるのよ‥‥‥私がいなくなるわけ‥‥壊れるわけないでし」
「なら、なんで‥‥なんでお嬢様は涙を流していらっしゃるのですか」
「え」
私は自分の頬を触れてみた。
すると、指先が濡れた。
自分で泣いていると自覚すると、どんどん涙が溢れてきた。
拭いても拭いても。どんどん溢れてくる涙。自分の力では止めることも出来ず、ただ涙を拭うことしか出来なかった。
「‥‥お嬢様。これをどうぞ」
私の涙が収まってきた頃、ルルンが蒸したタオルを持ってきてくれた。
私は無表情に戻ったルルンからタオルを受け取り、目元に当てる。
「ねぇ、ルルン」
「はい」
「ルルンは‥‥っ」
怖い。
この続きを言って、もしもルルンに嫌われたらと思うと、怖くてしょうがない。
言葉に詰まっている私を見て、ルルンは私の背中をゆっくりさすり始めた。
「‥‥ゆっくりで大丈夫ですよ?私はお嬢様の側にいますから」
ルルンの言葉にまた涙が出た。
「う‥うっ‥‥でも‥こわ‥‥いの」
「大丈夫です‥‥大丈夫」
ルルンは小さな子供をあやす様に、私を落ち着かせた。
「‥‥‥ルルンは‥ルルンは!‥‥‥私が化け物でも‥‥そばにいてくれる?」
魔力測定の結果、私は自分が『チート』であることを知った。
『チート』は、何でもできる。
下手したら、この世界の規律を崩して、世界を滅亡に向かわせるかもしれない。
そんな小説を、前世で見たことがある。
そんなの嫌だ。
前世のアニメや小説なら、主人公は簡単にその力を制御して、いい方向に使っていた。
でも、私は制御できる自信が無いのに加え、ゲーム内の悪役令嬢。
ここから先どうなるかわからない。
もしも悪用されるようなことがあれば、私はどうすればいい。
自分の力が怖くてしょうがなかった。
婚約者のアインハイトは、もうそばにいない。
私に優しかったブランシュ様もいない。
家族に頼るとしても、お父様は王宮に使えている。もし何かあった時のことを考えると、頼れない。
「‥‥お嬢様」
私は、震えている体を少し飛び上がらせ、ルルンを見た。
ルルンこちらをまっすぐ力強い目で見ていた。
もし、ルルンに私のそばを離れられたら、私はそれこそ1人になってしまいそうで怖い。
もし‥‥もしも‥もしも!拒否されたら‥‥
でも、私の心配はルルンによって裏切られた。
「‥‥私は、お嬢様がもし今の姿からどんな風に変わってもそばにいます。どんなことがあっても。何があっても!お嬢様のそばを離れません」
ルルンは、私の心配をいい意味で裏切ってくれた。
「‥‥本当に?」
「はい」
私が聞き返すと、ルルンは頷きながら返事をした。
「‥‥‥嘘じゃない?」
「お嬢様にこのような嘘をついてどうするんですか」
ルルンが笑った。
私はこの笑顔を知っている。
ルルンが私付きのメイドと決まった時の笑顔だ。
私はまた涙が流れ出した。
私‥‥最近泣きっぱなしだな~っと、思いながら。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「‥‥もう少し‥‥‥もう少しだけ。お願いします!」
教会の中で1人。祭壇に向かって拝み続ける男がいた。
男は必死な様子だった。
「‥‥‥あの方の心の拠り所に‥‥なりたかった」
急にたってそう言ったと思うと、男は祭壇に背を向けて、月明かりだけが照らす教会の中から出ていった。
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