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俺はある意味天才なのではないかと、自分で思ってしまった。だってそうだろ?主人公でもないのに、こんなにゲームのイベントを回収しちゃってるんだからさ。
「お、お邪魔してます」
白蓮が、修也と京馬の叫び声にそう返した。
いや人の弁当を食べたんだから、ここは「ごめんなさい」とかが普通なのでは?俺も人のこと言えないけどさ。
「‥‥‥えっと、ごめんなさい‥‥‥‥‥一応まだ食べ始めたばかりなので、残ってはいます‥‥よ?」
俺は一応、まだ残っているおかずを、こちらを指さしたまま固まっている2人に見せて、様子を伺った。
「「‥‥‥」」
2人は固まったまま動かない。
「‥‥えっと~とりあえず、指さすの辞めて貰えませんか?こちらが悪いとしても、とても不愉快になります」
俺は立ち上がって、固まっているふたりの前に行き、そう伝えた。
すると2人は動き出して、「すまない」と、それぞれ謝ってくれた。
‥‥‥‥いや、謝ってほしかったわけではないんですが‥‥ま、いっか。人のお礼と謝罪は、大人しく受け取っておけってね。
「いえ、こちらも知らなかったとはいえ、先輩方の弁当を勝手に食べてしまいましたから。ほら、白蓮もさっさと謝る」
「ご、ごめんなさい!!」
俺と白蓮は、修也と京馬に頭を下げて謝った。
‥‥さて、このあとの展開は、俺にもわかんないぞ?
ゲーム通りに進むなら、白蓮は京馬に、
「あ、謝らないでもいいよ?遅れたこっちも悪かったのもあるしな‥‥でも、それじゃあ君が納得しなさそうだから、これから俺と俺の昼飯買いに一緒に行こうか」
と、言われるはずだ。
俺?俺は知らん。
もし、ゲームと同じ言葉が修也の口から出たとしても、俺は絶対に″あーん″なんてしないからな!!
「あ、謝らないでもいいよ?遅れたこっちも悪かったのもあるしな‥‥でも、それじゃあ君が納得しなさそうだから、これから俺と俺の昼飯買いに一緒に行こうか」
京馬はゲーム通りの言葉を発した。
お?これは白蓮は、京馬ルートに突入か?俺は顔下げてるからわかんねーけど、ゲーム通りなら、今京馬はとても優しい目で白蓮を見てて、次は白蓮の手を取って、「さ、行こっか」と言うはずだ。
「さ、行こっか」
そう言って京馬は、俺の手を引いて屋上の出入口へと向かった。
‥‥‥‥ん?あれ?
「ちょ、ちょっと待ってください」
俺は一旦止まって、京馬になぜ俺を連れて行くのか質問してみることにした。
「な、なんで俺なんですか!?惶蔵副会長さん!」
だっておかしいだろ!?俺は修也の弁当を食べた方で、決して京馬の弁当を食べた訳では無い。ちゃんと弁当の容器も記憶の中のゲームの修也の弁当容器と一致している。京馬の弁当を食べたのは白蓮だ。
「だって、君の連れが俺の弁当を食べただろ?だから、俺は君に責任を取らせようと思ってな」
そう言ったくる京馬は、とてもいい笑顔をしていた。さも、それが当然の道理だとでもいう顔だ。
「いやいやいや。普通は惶蔵副会長さんの弁当を食べた白蓮を連れていくべきでしょ」
「そうだぞ?京馬。こいつは俺の弁当を食べていた。だから、こいつは俺、犬童川 修也の物だ」
「そうそう。俺は犬童川会長の物‥って、それも違います!」
いつの間に俺の後ろに来たのか、修也が俺の斜め後ろに立ってそう言ってきた。
そして、「違うのか?」と言ってきた。
こ、こいつ~!!
「俺は、誰の物って聞かれたら誰の物でmーー」
「ーー稜驊君は僕のものだよ!ぷぅ~!」
そう言って、俺の腕に飛びついてきたのは、七夏弥だった。
七夏弥は、ほっぺを膨らませて修也たま京馬を睨んでいる。睨んでいる目には、どことなく力が入っていた。
「お、お邪魔してます」
白蓮が、修也と京馬の叫び声にそう返した。
いや人の弁当を食べたんだから、ここは「ごめんなさい」とかが普通なのでは?俺も人のこと言えないけどさ。
「‥‥‥えっと、ごめんなさい‥‥‥‥‥一応まだ食べ始めたばかりなので、残ってはいます‥‥よ?」
俺は一応、まだ残っているおかずを、こちらを指さしたまま固まっている2人に見せて、様子を伺った。
「「‥‥‥」」
2人は固まったまま動かない。
「‥‥えっと~とりあえず、指さすの辞めて貰えませんか?こちらが悪いとしても、とても不愉快になります」
俺は立ち上がって、固まっているふたりの前に行き、そう伝えた。
すると2人は動き出して、「すまない」と、それぞれ謝ってくれた。
‥‥‥‥いや、謝ってほしかったわけではないんですが‥‥ま、いっか。人のお礼と謝罪は、大人しく受け取っておけってね。
「いえ、こちらも知らなかったとはいえ、先輩方の弁当を勝手に食べてしまいましたから。ほら、白蓮もさっさと謝る」
「ご、ごめんなさい!!」
俺と白蓮は、修也と京馬に頭を下げて謝った。
‥‥さて、このあとの展開は、俺にもわかんないぞ?
ゲーム通りに進むなら、白蓮は京馬に、
「あ、謝らないでもいいよ?遅れたこっちも悪かったのもあるしな‥‥でも、それじゃあ君が納得しなさそうだから、これから俺と俺の昼飯買いに一緒に行こうか」
と、言われるはずだ。
俺?俺は知らん。
もし、ゲームと同じ言葉が修也の口から出たとしても、俺は絶対に″あーん″なんてしないからな!!
「あ、謝らないでもいいよ?遅れたこっちも悪かったのもあるしな‥‥でも、それじゃあ君が納得しなさそうだから、これから俺と俺の昼飯買いに一緒に行こうか」
京馬はゲーム通りの言葉を発した。
お?これは白蓮は、京馬ルートに突入か?俺は顔下げてるからわかんねーけど、ゲーム通りなら、今京馬はとても優しい目で白蓮を見てて、次は白蓮の手を取って、「さ、行こっか」と言うはずだ。
「さ、行こっか」
そう言って京馬は、俺の手を引いて屋上の出入口へと向かった。
‥‥‥‥ん?あれ?
「ちょ、ちょっと待ってください」
俺は一旦止まって、京馬になぜ俺を連れて行くのか質問してみることにした。
「な、なんで俺なんですか!?惶蔵副会長さん!」
だっておかしいだろ!?俺は修也の弁当を食べた方で、決して京馬の弁当を食べた訳では無い。ちゃんと弁当の容器も記憶の中のゲームの修也の弁当容器と一致している。京馬の弁当を食べたのは白蓮だ。
「だって、君の連れが俺の弁当を食べただろ?だから、俺は君に責任を取らせようと思ってな」
そう言ったくる京馬は、とてもいい笑顔をしていた。さも、それが当然の道理だとでもいう顔だ。
「いやいやいや。普通は惶蔵副会長さんの弁当を食べた白蓮を連れていくべきでしょ」
「そうだぞ?京馬。こいつは俺の弁当を食べていた。だから、こいつは俺、犬童川 修也の物だ」
「そうそう。俺は犬童川会長の物‥って、それも違います!」
いつの間に俺の後ろに来たのか、修也が俺の斜め後ろに立ってそう言ってきた。
そして、「違うのか?」と言ってきた。
こ、こいつ~!!
「俺は、誰の物って聞かれたら誰の物でmーー」
「ーー稜驊君は僕のものだよ!ぷぅ~!」
そう言って、俺の腕に飛びついてきたのは、七夏弥だった。
七夏弥は、ほっぺを膨らませて修也たま京馬を睨んでいる。睨んでいる目には、どことなく力が入っていた。
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