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ラブホテルで一泊
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アミルの慎重な運転のせいで、初日で愛知県を超える事が出来なかった。
「この先は本来なら木曾三川があるのね」
道路地図を眺めながら愛理は先の長さを感じる。
「それよりも今日の宿はどうします?車中泊でも構いませんけど」
アミルは運転が相当に疲れた様子で、愛理に尋ねる。
「それでも良いけど・・・あそこで良いんじゃない?」
愛理が指さした先には大きなホテルがあった。
「こんな辺鄙な場所にホテル?」
アミルは不思議そうにその廃墟となったホテルを眺める。
「ラブホテルってヤツな。今はやってないみたいだけど」
愛理も初めて見るラブホテルに興味津々だった。
「電気はあるんですかね?」
「自家発電なんて洒落た物は無いでしょ」
大災害以降、社会インフラは殆どの場所で破壊されている。
水道、電気、ガスがまともに使える場所は極限られている。
「まぁ、屋根と壁があるだけマシですね。こんな狭い車内で3人で寝るなんて、ごめんですし」
三人はそんな事を言いながらラブホテルのゲートを潜った。
室内は思ったよりも綺麗な状態で残されていた。
ただし、電気は点かないので、ランタンで灯りを確保している。
「大きなベッド。何で丸いんですか?」
アミルが楽しそうにベッドで弾んでいる。
「風呂が・・・ガラス張りの意味はあるのか?」
異世界人にとっては何もかも初めての光景のようだった。因みに愛理も同じだが。
「埃臭いけど、休むには丁度良いわね。ただし、不用心だから、見張りだけは欠かさないようにしないと」
愛理はそう言って、1時間毎に立哨をする事を提案した。
こんな場所でも野盗や魔獣の危険性はあった。
愛理が立哨の為に銃を手にして、部屋の前に立つ。
ラブホテルは構造上、窓が無い為、外を伺い知る事は出来ないが、この廊下で見張れば、左右を見渡すだけで事足りるからだ。
アミルとペルティナは仮眠を始める。
ふと、ペルティナは隣で眠るアミルに話し掛ける。
「あんた・・・なんで愛理と一緒に居るの?」
エルフは基本的に臆病な種族なので、あまり別種族と行動を共にしない。
特にアミルはその性質を色濃く出しているので、ペルティナは不思議に思った。
「えぇ・・・私の住んでいたエルフの森が・・・一瞬で失われまして」
「あぁ、この大災害で?」
「はい。突然、ビルに飲み込まれして、生き残ったのが私一人って感じです」
「まぁ、彼方此方で聞いた話だね。人間も多くがそうして死んだらしいし」
「愛理さんの友達も家族も亡くなったらしいです」
「それで・・・なんで愛理と?」
「愛理さんは途方に暮れていた私を救ってくれたんです」
「救う?」
エルフは精霊術が使える。だが、人間は所詮、人間。まぁ、愛理を見て来たので、あれが普通かと言われると解らないが、エルフを助けるよりは助けられる方が普通なのだが。
「はい。私がゴブリンの群れに襲われて、危ない時に突如、として、手にした拳銃でゴブリンを片っ端から撃ち殺してくれたんです」
「なるほど。銃を扱える人ってあまり居ないけど、愛理は特別なのかしら?」
「何でも大災害直後には銃を手に入れて、魔獣を狩る事で生活をしていたとか」
「タフな小娘だね。それであんたは愛理について行ったと?」
「正直、一人ではまともに生活も出来ませんでしたからね。お金とかよく解らなかったし」
「人間の生活ってヤツはエルフとは大きく違うからね」
「愛理さんが居なかったら、多分、野垂れ死にでした」
アミルは恥ずかしそうに言う。
「この先は本来なら木曾三川があるのね」
道路地図を眺めながら愛理は先の長さを感じる。
「それよりも今日の宿はどうします?車中泊でも構いませんけど」
アミルは運転が相当に疲れた様子で、愛理に尋ねる。
「それでも良いけど・・・あそこで良いんじゃない?」
愛理が指さした先には大きなホテルがあった。
「こんな辺鄙な場所にホテル?」
アミルは不思議そうにその廃墟となったホテルを眺める。
「ラブホテルってヤツな。今はやってないみたいだけど」
愛理も初めて見るラブホテルに興味津々だった。
「電気はあるんですかね?」
「自家発電なんて洒落た物は無いでしょ」
大災害以降、社会インフラは殆どの場所で破壊されている。
水道、電気、ガスがまともに使える場所は極限られている。
「まぁ、屋根と壁があるだけマシですね。こんな狭い車内で3人で寝るなんて、ごめんですし」
三人はそんな事を言いながらラブホテルのゲートを潜った。
室内は思ったよりも綺麗な状態で残されていた。
ただし、電気は点かないので、ランタンで灯りを確保している。
「大きなベッド。何で丸いんですか?」
アミルが楽しそうにベッドで弾んでいる。
「風呂が・・・ガラス張りの意味はあるのか?」
異世界人にとっては何もかも初めての光景のようだった。因みに愛理も同じだが。
「埃臭いけど、休むには丁度良いわね。ただし、不用心だから、見張りだけは欠かさないようにしないと」
愛理はそう言って、1時間毎に立哨をする事を提案した。
こんな場所でも野盗や魔獣の危険性はあった。
愛理が立哨の為に銃を手にして、部屋の前に立つ。
ラブホテルは構造上、窓が無い為、外を伺い知る事は出来ないが、この廊下で見張れば、左右を見渡すだけで事足りるからだ。
アミルとペルティナは仮眠を始める。
ふと、ペルティナは隣で眠るアミルに話し掛ける。
「あんた・・・なんで愛理と一緒に居るの?」
エルフは基本的に臆病な種族なので、あまり別種族と行動を共にしない。
特にアミルはその性質を色濃く出しているので、ペルティナは不思議に思った。
「えぇ・・・私の住んでいたエルフの森が・・・一瞬で失われまして」
「あぁ、この大災害で?」
「はい。突然、ビルに飲み込まれして、生き残ったのが私一人って感じです」
「まぁ、彼方此方で聞いた話だね。人間も多くがそうして死んだらしいし」
「愛理さんの友達も家族も亡くなったらしいです」
「それで・・・なんで愛理と?」
「愛理さんは途方に暮れていた私を救ってくれたんです」
「救う?」
エルフは精霊術が使える。だが、人間は所詮、人間。まぁ、愛理を見て来たので、あれが普通かと言われると解らないが、エルフを助けるよりは助けられる方が普通なのだが。
「はい。私がゴブリンの群れに襲われて、危ない時に突如、として、手にした拳銃でゴブリンを片っ端から撃ち殺してくれたんです」
「なるほど。銃を扱える人ってあまり居ないけど、愛理は特別なのかしら?」
「何でも大災害直後には銃を手に入れて、魔獣を狩る事で生活をしていたとか」
「タフな小娘だね。それであんたは愛理について行ったと?」
「正直、一人ではまともに生活も出来ませんでしたからね。お金とかよく解らなかったし」
「人間の生活ってヤツはエルフとは大きく違うからね」
「愛理さんが居なかったら、多分、野垂れ死にでした」
アミルは恥ずかしそうに言う。
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