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第一章 出会い
10 番う ※※
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「だって、い、伊織のはすごく大きいのに。は、入るの?」
僕の言葉に綺麗な瞳が丸くなる。伊織は笑いを堪えながら肩を振るわせて、僕の頬にキスをした。
「ほんとに、もう……」
何だろう。伊織の言葉を聞き、見つめられているうちに、体がまた熱くなる。お尻の奥から何かがじわりと出るような、変な感じがする。
伊織の指先が、まるでそれを待っていたかのように、くちりと中に入ってくる。
「あ、何? あ、あっあ!」
伊織の指はぬるりとナカに入り、何の抵抗もなく僕を拓いていく。初めての感覚のはずなのに、僕は伊織の指に自分のナカが吸い付くのを感じた。くちゅくちゅと音が聞こえ、伊織はすぐに指を増やしていく。そして、指が増えるほど、自分の肉襞が歓喜する。僕のペニスはもう一度硬度を取り戻し、後孔を伊織の指が進むたびに、天を向いて揺れた。
「んッ! あっ、ああ、いい」
「お尻が気持ちよくて、また勃ったの? やらしいね」
そう言いながら、伊織は中指を思いっきり奥に突き入れる。僕のペニスからぴゅっと白濁が零れた。
「あっ、や!」
「我慢できなかった? ここがいいの?」
何度も繰り返し奥を突かれ、その度に白濁が零れた。伊織の指が少し手前をぐりっと押すと、今度は足の爪先までが痺れていく。
「や! あ、あ!」
「うん、ここ、すごく気持ちいいね」
体が快感に痺れたまま、僕の耳に伊織の声だけが響く。伊織の声には不思議な力がある。心も体も知らず知らず、従ってしまうような。
伊織は指をずるりと抜き、僕の体をころりと返してうつ伏せにした。
「志乃、いい子。お尻をこちらへ突き出して」
ベッドのシーツを握りしめながら、尻だけを高く上げた。伊織が尻たぶを左右に割り開き、自分の熱いペニスをぐっと押し当てた。ただ当てられているだけなのに、とても熱い。早くナカに入らせろと言われた気がして、ぞくぞくと体が震える。
「しの、志乃をちょうだい」
低く甘い声が響き、伊織は僕の中にぐっと入って来た。
「ん!」
「あッ、志乃!」
伊織の熱くて太いペニスは、僕のナカをみちみちと拡げていく。とても大きいそれを、まるで飲み込むように受け入れた。擦られると、たまらなく気持ちがいい。甘い声が漏れるたびに、伊織が激しく腰を振った。
「ああん! あんっ」
「志乃ッ、いいよ……すごくいい」
「や! あっあっ」
シーツを掴んだまま膝が崩れると、伊織が僕の腰を掴んで自分のペニスを突き立てる。
僕はシーツに何度も白濁を零して、辺りはもう、ぐちゃぐちゃになっている。
「ゃん! あ、こわれちゃ、もう壊れちゃうよおっ」
「ああ、もう可愛いな。……出すよ、志乃の中に出す」
パンパンと何度も肌を打つ音がした後に、ぐっと僕のナカに入ったペニスが大きくなる。思いっきり奥まで突き上げられて、甲高い声を上げた。
「あ! ああああああ」
中に熱いものがドクドクと流れ込む。伊織のペニスの根元が膨らみ、僕はアルファの熱を注がれた。体の奥まで繋がったまま、アルファの長い吐精を受け続ける。そして僕の背中をぐっと抱き寄せたまま、伊織が甘く囁いた。
「大好きだよ、志乃。俺の、おれだけの……オメガになって」
──伊織だけの……オメガになる。
それは、うっとりするほど甘い言葉だった。
体は恍惚として、快感だけを注がれている。まるで媚薬のような伊織の声だけが耳に流れこみ、僕はゆっくりと頷いた。
その瞬間、伊織の鋭い歯が僕の項に突き刺さった。
肌を食い破って入って来た痛みに、体の中で何かが変化する。もう二度と、元には戻れない。ゆっくりと確実に、僕は変わっていくだろう。
薄れていく意識の中ではっきりと、それだけがわかった。
僕の言葉に綺麗な瞳が丸くなる。伊織は笑いを堪えながら肩を振るわせて、僕の頬にキスをした。
「ほんとに、もう……」
何だろう。伊織の言葉を聞き、見つめられているうちに、体がまた熱くなる。お尻の奥から何かがじわりと出るような、変な感じがする。
伊織の指先が、まるでそれを待っていたかのように、くちりと中に入ってくる。
「あ、何? あ、あっあ!」
伊織の指はぬるりとナカに入り、何の抵抗もなく僕を拓いていく。初めての感覚のはずなのに、僕は伊織の指に自分のナカが吸い付くのを感じた。くちゅくちゅと音が聞こえ、伊織はすぐに指を増やしていく。そして、指が増えるほど、自分の肉襞が歓喜する。僕のペニスはもう一度硬度を取り戻し、後孔を伊織の指が進むたびに、天を向いて揺れた。
「んッ! あっ、ああ、いい」
「お尻が気持ちよくて、また勃ったの? やらしいね」
そう言いながら、伊織は中指を思いっきり奥に突き入れる。僕のペニスからぴゅっと白濁が零れた。
「あっ、や!」
「我慢できなかった? ここがいいの?」
何度も繰り返し奥を突かれ、その度に白濁が零れた。伊織の指が少し手前をぐりっと押すと、今度は足の爪先までが痺れていく。
「や! あ、あ!」
「うん、ここ、すごく気持ちいいね」
体が快感に痺れたまま、僕の耳に伊織の声だけが響く。伊織の声には不思議な力がある。心も体も知らず知らず、従ってしまうような。
伊織は指をずるりと抜き、僕の体をころりと返してうつ伏せにした。
「志乃、いい子。お尻をこちらへ突き出して」
ベッドのシーツを握りしめながら、尻だけを高く上げた。伊織が尻たぶを左右に割り開き、自分の熱いペニスをぐっと押し当てた。ただ当てられているだけなのに、とても熱い。早くナカに入らせろと言われた気がして、ぞくぞくと体が震える。
「しの、志乃をちょうだい」
低く甘い声が響き、伊織は僕の中にぐっと入って来た。
「ん!」
「あッ、志乃!」
伊織の熱くて太いペニスは、僕のナカをみちみちと拡げていく。とても大きいそれを、まるで飲み込むように受け入れた。擦られると、たまらなく気持ちがいい。甘い声が漏れるたびに、伊織が激しく腰を振った。
「ああん! あんっ」
「志乃ッ、いいよ……すごくいい」
「や! あっあっ」
シーツを掴んだまま膝が崩れると、伊織が僕の腰を掴んで自分のペニスを突き立てる。
僕はシーツに何度も白濁を零して、辺りはもう、ぐちゃぐちゃになっている。
「ゃん! あ、こわれちゃ、もう壊れちゃうよおっ」
「ああ、もう可愛いな。……出すよ、志乃の中に出す」
パンパンと何度も肌を打つ音がした後に、ぐっと僕のナカに入ったペニスが大きくなる。思いっきり奥まで突き上げられて、甲高い声を上げた。
「あ! ああああああ」
中に熱いものがドクドクと流れ込む。伊織のペニスの根元が膨らみ、僕はアルファの熱を注がれた。体の奥まで繋がったまま、アルファの長い吐精を受け続ける。そして僕の背中をぐっと抱き寄せたまま、伊織が甘く囁いた。
「大好きだよ、志乃。俺の、おれだけの……オメガになって」
──伊織だけの……オメガになる。
それは、うっとりするほど甘い言葉だった。
体は恍惚として、快感だけを注がれている。まるで媚薬のような伊織の声だけが耳に流れこみ、僕はゆっくりと頷いた。
その瞬間、伊織の鋭い歯が僕の項に突き刺さった。
肌を食い破って入って来た痛みに、体の中で何かが変化する。もう二度と、元には戻れない。ゆっくりと確実に、僕は変わっていくだろう。
薄れていく意識の中ではっきりと、それだけがわかった。
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