不本意ながらも双剣英雄譚

藤亮遠真

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Lv1 不確かだが確かにありがちな冒険談

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ん?ここはどこだ。家じゃない。大草原だ。
てかベッドどうしたよ。流石に俺もベッドなくなったまま眠りにつき続けることが出来るくらい鈍感力高くねえよ。
てかあれモンスターじゃね?
何こいつ?某RPGのスライムにしか見えない…
いやスライムの造形はもはや異世界でも共通?
てことはここはRPGの中か?
神様がいるなら性質が悪いな
ゲーム嫌いだってのに!
いやでもRPGはロールプレイングゲームか
ゲームじゃあないからRPGの中ではないのか?
まあいいやよくわかんねえし。
僕には初期装備なのかバックが持たされていた
待てよ、バックになんか入ってるよ
地図だ…え?何?印ついてるしあこの街に行けと?
ギルドで仲間集めろと?
やだよ!帰りてえよ!
ぜってー街には行かねー!
逆に進んでやる!家に帰る!
…でもこのまま進んでどこかにつくのか?
…ん?なんか別の紙も…なになに…
「ココハ異世界ダ…帰ル術ハナイ
        魔王ヲ倒ス以外ニハナ…
     魔王ヲ倒スト願イガ叶ウ…」
なにこれ?ひらがなが衰退してるし
あーもういいわ!行くよ!街いくよ!ったく!
…あれ?頭の上になんかが…ステータス?

神代  結心:Lv1  職業:勇者
HP 200/200   MP 50/50
装備:鉄の剣
スキル :ファイア  、サンダー、 アイス 、
               ファイアソード 、サンダーソード 、
               アイスソード


結構スキルあんだな…職業勇者以外何あんだろう?
てか勇者魔法使えんだ?
まあいい、とりあえず定石的に
ギルドに行くことが正解かな?流石に
1人だけではこの世界で生きていけない…


~王都アレン~
ガヤガヤ

王都アレンという看板があったその都市は
ありえない程でかかった。テレビだったら絶対
「東京ドーム何個分」とか言って比喩するんだろうな
…あれ分かり辛いよね?ってかなんかこの情景…
見たことが…いや、気のせいだな。
「すごいな…活気が」
独り言でそんな風に呟いてしまうほどに
辺り一帯すごい人が行き交っている
これじゃ流石に1人でギルドを探すなんて難しいな…
まずこの世界にギルドがあるのかどうかの確認が出来てねえ。俺が勝手にギルドがあるていで歩いているが
まずそんなものがない可能性があるな…
取り敢えず冒険者っぽい人に聞いてみるか…
あの人が良さそうだ…
「あの…すいません?」
「おう!なんだいボウズ!」
若干酒くせぇな…だが気前は良さそうだ。
「ここにギルドはありますか?」
「ああ!もちろんあるぜ!…なんだボウズ、
おめえ冒険者になりたいんだな?ガハハハハ!
いいだろう…俺も冒険者だ!名前はランドル!
ギルドに連れてってやるぜ!それでお前…名前は?」
良かった。体良く連れてってくれるそうだ。
「神代結心です。ありがとうございます。」


~ギルド~

「うぉーっす!新人を連れてきたぞぉー!」
「らっしゃい!おおランドル…とお前は?」
「神代結心と言います。冒険者になりたいと思ってここにきました。」
「ユウト…か、いい名前だな。俺はドッセル。
このギルドのマスターで普段はギルド内の食堂で
働いてる。まあこれから宜しくな!」
「はい、ドッセルさん。宜しくお願いします。」
良かった…この街の人はみんな人柄がいいみたいだ。
「それで、冒険者になりに来たって言ったな?」
「はい。」
「じゃああっちの受付に俺の娘が働いている。
そこで手続きをしてくれ。」
「分かりました。ランドルさんも連れてきていただきありがとうございました。」
「いいってことよ!困った時はお互い様だろ?」
さて…と、じゃあ早速手続きに…
あの人かな?
「すいませーん」
「はい!本日はどのようなご要件で……
(え?何この人…かっこいい…やばいどうしよう!
これって一目惚れってやつ?そうだよね?
絶対そうだよね?運命かな…運命なのかなぁ!)」
「あのー、どうしたんですか?」
「はっ!すいません!取り乱しました!」
この子すごく可愛いな…
同い年くらいかな?青髪でショートヘアーで
胸は普通サイズ…恐らく清楚で素敵な人なんだろうな
「あの…冒険者になりたくて…」
「え?付き合ってください?そんなぁ、まだ会ったばかりですよ?でもまぁ私はウェルカムですけどね!」
「え!?ちょ、え?何も言ってないよ!どうしたの?」
「あ…えーと…取り乱しました。」
前言撤回…変人だ。清楚さなんて微塵もなかった…
「改めまして、私はアルマ  マリンと言います。それではまず冒険者証明書を発行いたします。まだお作り頂いてないですよね?」
「ああ、はい作ってません。
その冒険者証明書ってのはなんなんですか?」
「冒険者証明書とは冒険者である証明が出来るとともに自らのステータスが確認できます。今おそらくですが頭上にステータスが出てますよね?それが消えます。ではお作り致します。お名前をお教えください。」
「苗字が神代、名前は結心」
「カミシロ…ユウトさんですね…
それじゃあ私も将来カミシロ  マリンに…
あっ、すいません!何でもないです。
ではこのカードに触れてください」
今すごいことを言っていた気がするが
気にしない。
俺がカードに触れた途端眩い光に包まれた
「はい、これで完成です!職業は…勇者ですね!
珍しいですね」
「珍しいの?勇者が?他にはどんな職業があるの?」
「えー、剣士、魔法使い、狙撃手、獣使い、勇者の5つです。基本は剣士、魔法使い、狙撃手の三つのうちのどれかなんですけどたまに
獣使いや勇者が出るのです。勇者は基本的に
どんなスキルも覚えられて、ステータスのバランスも良い、ほかの職業より若干強い職業です。
ちなみに私は魔法使いです」 
「へー」
若干強い…か、丁度いい。強すぎるのは考えもんだしな
「あのーお客様?( ゜д゜)ハッ!もしかして私に見とれて?もー、お客様ったら」
「いや違うよ!」
少し…いや大分おかしいなこの世界は…
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