異世界に召喚されて、レアスキルもらったのでヤリたい放題したいと思います。

きつねころり

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第2章 【異世界召喚】冒険者

第50話 とある村での出来事①

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 6人で組まれたパーティーが、狩りに向かう為に村の門を通り過ぎようとしていた。

「行ってらっしゃいっ、気を付けてね!」

 少女は身体を使い大きく手を振り、これから村の外へ狩りに向かう者達に声を掛けた。

 正確には、大人に紛れて、今日初めて狩りに行く「レオ」という名前の少年に向けて。

 レオはこの村で生まれ育ち、今年で14歳になる。少し伸びて後ろに流した金色の髪は両親譲りだ。

 レオの家庭は農業を営んでいるが、レオは幼い頃から家の手伝いの合間に剣と弓を習っていた。いつか狩りに出る為に。農業よりも狩りがしたかったのだ。両親もその事は分かっており、レオの意思を尊重していた。

 そして、大人達には及ばないが、それでも実力を認められ、今月からやっと狩りへの同行が許された。
 
「レオ、あんまり張り切り過ぎるなよ。最初から上手くやろうだなんて考えなくてもいいからさ」

 レオの肩を叩きながらそう言ったのは、この村の村長の息子「リグ」だ。
 
 リグは今年で22歳になる。次期村長として期待されているが、本人の中では村長よりも街に行き、冒険者になってみたいと思っている。それを知っているのは、婚約者である「ラセル」だけだが。

 狩りを率先して行うのも、いずれ冒険者となった時の為。実力をつける為には狩りが一番効率が良いと考えての事だ。
 それと同時に、食料も確保する事が出来る。狩りに出ない理由が無い。

 レオはリグの事を兄の様に慕っていた。狩りも出来るし、村の運営も手伝っているし、最も身近な、理想の兄像だった。

「怪我をして帰ったらダナンに俺が怒られてしまいそうだからね」

 ダナンは出発の際にレオに向けて手を振っていた少女だ。

 栗色の髪を頭の後ろで一つに纏めている。年はレオの1つ下の13歳。レオにあからさまに恋心を持っていて、周りもそれを微笑ましく見ている。

「べ、別に関係ないし!」

 レオもダナンの事は嫌いでは無かったし、寧ろ好きではあるが、それをどう表現したら良いのか分からなかった。

「とにかく、狩り初日なんだ。危なかったら下がるんだぞ」

 真剣な表情でそう言われてしまえば、レオとしても頷く事しか出来なかった。




 いつもなら直ぐに遭遇する魔物も、今日は何故か見当たらなかった。

 だが、今日はレオの初陣という事もあって、どうにか1匹だけでも仕留めて帰ろうと誰とも無く提案があった。

 森の奥に入り、想定よりも遠くまで来てしまったが、レオの弓から放たれた矢はやっと見つけた「ボアウルフ」の足を射抜いた。

 動きを封じられたボアウルフを仕留めるのは容易い事だった。無事に獲物を手にした狩りのメンバーは、レオが役目を果たした事による安堵の表情を浮かべた。

 そして一同は村に戻る事にした。

 気が付けば空は夕焼けを通り過ぎ、徐々に暗くなりつつあった。

 風が強く吹き、木々が騒めき始めた。

 レオは昼間とは打って変わり、不気味に映るこの森を早く抜け、両親の……そしてダナンの待つ村へと早く帰りたいと思った。

 


 村に近付くと、何やら騒がしい声や音が聞こえる。

「レオが獲物を持って帰るのを待ってるんじゃないか?」
「あぁ、成程ね。じゃあ、宴だな」

 そう言われると、もしかしたら……なんて気にもなってしまう。

「喜んでくれるかな……」

 そう独り言ち、心なしか足早になって村の門に向かった。

 既に暗くなってきているので、それが宴なのか何なのかハッキリとは分からない。

 かがり火の明るさだけでは特に。だが、さっきまでの騒がしさが急に静まった気がする。

「っ!」

 リグは走り出した。胸騒ぎが酷い。走っているのが理由ではない。

 残りのメンバーも走り出した。

 村に入って直ぐに、頭を潰された村人が数人、山でも作ろうとしたかの様に無造作に重ねられていた。

 夥しい量の血を流し、強烈な鉄錆の様な匂いと共に、地面は血の池と化していた。

 顔も無く、服も血に染まり、最早誰だったのか判断する事は出来ないだろう。

 何があったかは一目瞭然だった。襲撃だ。自分達が不在の間に、何者かに襲撃されたのだ。


 
 この村では有事の際、女子供は長老の家に避難する様に決めてある。男は武器を持ち村を防衛する。

 だがその最初の防衛が、あの無造作に積まれた人の山だ。

「くそ!俺が村に残って居れば!」

 リグの叫びはレオの耳にも入った。その事でレオは自分を責める事になるが、今となってはそれもたられば・・・・に過ぎない。それに、もし狩りのメンバーが村に居たとしても、結果は変えられなかっただろう。

 村のあちこちに顔の潰された村人が横たわっている。片腕が無い者も居る。

 脚を潰されたのだろう。這いずり、どうにか逃げようとした所で、背中から圧し潰されたのだろうか。胴体が上下に押し切られた死体もある。

「うっ!……うぐぁあ」

 レオは堪らず蹲り、その場で胃の中身を吐き出し、ビチャビチャと地面を濡らした。胃液が喉を焼き、苦しさが込み上がって来る。

 

 直ぐには動けないと判断し、レオを残し、5人は村長の家に急いだ。家族もそこに逃げ込んでいるはずだ。

 村長の家に近付くと、一行は歩みを止めた。そこにはまるで、夢でも見ているかの様な……悪夢の様な光景だった。


 大きい何か……。それは2mほどの大きさのオーガと呼ばれる魔物だった。この辺りでは生息しているはずも無く、村人が今まで遭遇した事の無い凶悪な魔物だった。

 オーガは5人の方に振り返ると、見せつける様に……そう、自分が抱えているモノを見せつけた。

 黒髪の女性が全裸にされ、後ろから突き上げられる形で秘部を貫かれていた。足は地面に着かず、宙に浮いている。オーガが片手で女性の腰を持ち、もう片方の手で髪の毛を掴み上げているからだ。

「グゥ……」

 オーガは乱暴に腰を振り、女性の秘部を躊躇なく擦り上げる。結合部からは粘度の高い液体がポタポタと垂れ、地面と結合部を透明な糸で結んでいる。

 それを洗い流すかの様に、オーガに突かれる度にチョロチョロっと小水を漏らしている。

 オーガの動きに合わせて「はっ、はっ、はっ、」と女性の息遣いの音は聞こえるが、肺の中の空気を無理矢理に吐かされているだけで、意識はここには無い。

 開かれた口からは舌が伸び切り、涎を垂らしている。

 良く見れば、オーガの周りには既に玩具にされてしまったであろう女性達が倒れている。こじ開けられた秘部からは、鮮血と大量の白濁とした液が混じり合ったモノが流れ出ている。

 裂傷の後が生々しい。

 今回に関して言えば、一か所に集まったのが災いした。入り口にオーガが居る時点で中の村人は逃げる事が出来ない。


 5人は剣を抜いた。目の前のオーガを倒して、この悪夢を終わらせようと。だが、今も尚オーガに犯されている女性はどうするのか。見捨てるのか。

 逡巡しているリグ達をあざ笑うかの様に声を出しながら激しく腰を動かす。

「グガァア!」

 オーガの身体がビクンと震えるのと同時に、犯されている女性の身体も震えた。

 そう、この瞬間に何度目かの射精をしたのだ。

 オーガは興味を失ったかの様に……。犯されていた女性は、まるで元から動かない玩具だった様に……、他の女性達と同じ様に地面に捨てられた。

 

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