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入学式
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僕、三嶋拓也は今日、好きな人ができた。
高校の初日も初日。
桜が舞い散るなかで、桜に負けないくらいに美しい子をみつけた。
一目惚れだった。
みとれていると視線に気づいた彼女が走ってくる。
「おはよう!」
「あ、おはよう…」
「うん!君、名前は?」
ニコニコとした笑顔が眩しい。
「三嶋、拓也。君は?」
「来栖彩蝶!よろしくね!」
そういって彩蝶は手を差し出す。
「よろしく」
その手を握ると周りの視線に気づき顔が赤くなる。
「あ、入学式始まっちゃう!いこっ!」
「あっ!ちょっとま…!」
僕の手を掴んだたま彩蝶は体育館へ走り出す。
彩蝶の横顔にドキリとする。
「はぁ~っ!間に合ったー!」
体育館につくと両手を上げて喜んでいた。
その様子がおかしくて、可愛くて、笑ってしまう。
「じゃあまたあとでね!」
なんて言ってまた走り出す彩蝶をみていた。
長い入学式が終わり、皆体育館をでて家族や友達と写真を撮っている。
彩蝶は友達とふざけあいながら写真を撮っているが家族がきている気配がない。
「お、拓也!」
「翔…」
手を振りながらこちらにかけてくるのは中学からの友達の未影翔。
「お前あの可愛いこと朝喋ってただろー!」
初日は俺の肩に手を回しニヤニヤと笑う。
「ああ、彩蝶?」
「そうそうその子!男子も女子もみんなあの子に興味津々!」
その言葉に周りをみるとみんな彩蝶をみてヒソヒソ話をしている。
よく聞くと「話しかけようかな…」とか「彼氏いるのかなー!」なんて声がする。
「お前あの子に一目惚れしただろ」
「なっ!」
「わっかりやすぅー。じゃ、俺はもう行くからな!頑張れよー!」
再びニヤニヤと笑うと家族のもとへ走っていってしまった。
今日はもうここで各自解散らしい。
僕の家族は今日仕事できていない。
歩くか…
僕の家は学校から割と近い。
まぁだから選んだんだけど…
校門をでると誰かに肩を叩かれる。
「一緒に帰ろ!」
そこにいたのは彩蝶だった。
「今日御家族は仕事?来てなかったよね?」
歩きながら聞く。
「家族?いないよ?」
「え、あ…ごめん」
いきなりこんなこと聞くべきじゃなかったかな…
「いいの。寂しくないんだ!パパもママもすっごく綺麗に飛んだんだ!私達、蝶々だから!」
「え…」
「だからいつか私も飛べるのよ!」
僕はなんて言えばいいのか、言葉が見つからなかった。
何かを例えているのか、はたまた事実なのか…
「そっ、か」
「うん!…あ」
「ん?」
彩蝶の手が僕の頭の方へ伸びてくる。
「ついてるよ」
微笑んだ彩蝶の手の中にあったのは一枚の桜。
「ありがとう…」
「どういたしまして!」
彩蝶の笑顔はやっぱり今まで見た何よりも綺麗だ。
この入学式から僕等が付き合うまでそう時間はかからなかった。
高校の初日も初日。
桜が舞い散るなかで、桜に負けないくらいに美しい子をみつけた。
一目惚れだった。
みとれていると視線に気づいた彼女が走ってくる。
「おはよう!」
「あ、おはよう…」
「うん!君、名前は?」
ニコニコとした笑顔が眩しい。
「三嶋、拓也。君は?」
「来栖彩蝶!よろしくね!」
そういって彩蝶は手を差し出す。
「よろしく」
その手を握ると周りの視線に気づき顔が赤くなる。
「あ、入学式始まっちゃう!いこっ!」
「あっ!ちょっとま…!」
僕の手を掴んだたま彩蝶は体育館へ走り出す。
彩蝶の横顔にドキリとする。
「はぁ~っ!間に合ったー!」
体育館につくと両手を上げて喜んでいた。
その様子がおかしくて、可愛くて、笑ってしまう。
「じゃあまたあとでね!」
なんて言ってまた走り出す彩蝶をみていた。
長い入学式が終わり、皆体育館をでて家族や友達と写真を撮っている。
彩蝶は友達とふざけあいながら写真を撮っているが家族がきている気配がない。
「お、拓也!」
「翔…」
手を振りながらこちらにかけてくるのは中学からの友達の未影翔。
「お前あの可愛いこと朝喋ってただろー!」
初日は俺の肩に手を回しニヤニヤと笑う。
「ああ、彩蝶?」
「そうそうその子!男子も女子もみんなあの子に興味津々!」
その言葉に周りをみるとみんな彩蝶をみてヒソヒソ話をしている。
よく聞くと「話しかけようかな…」とか「彼氏いるのかなー!」なんて声がする。
「お前あの子に一目惚れしただろ」
「なっ!」
「わっかりやすぅー。じゃ、俺はもう行くからな!頑張れよー!」
再びニヤニヤと笑うと家族のもとへ走っていってしまった。
今日はもうここで各自解散らしい。
僕の家族は今日仕事できていない。
歩くか…
僕の家は学校から割と近い。
まぁだから選んだんだけど…
校門をでると誰かに肩を叩かれる。
「一緒に帰ろ!」
そこにいたのは彩蝶だった。
「今日御家族は仕事?来てなかったよね?」
歩きながら聞く。
「家族?いないよ?」
「え、あ…ごめん」
いきなりこんなこと聞くべきじゃなかったかな…
「いいの。寂しくないんだ!パパもママもすっごく綺麗に飛んだんだ!私達、蝶々だから!」
「え…」
「だからいつか私も飛べるのよ!」
僕はなんて言えばいいのか、言葉が見つからなかった。
何かを例えているのか、はたまた事実なのか…
「そっ、か」
「うん!…あ」
「ん?」
彩蝶の手が僕の頭の方へ伸びてくる。
「ついてるよ」
微笑んだ彩蝶の手の中にあったのは一枚の桜。
「ありがとう…」
「どういたしまして!」
彩蝶の笑顔はやっぱり今まで見た何よりも綺麗だ。
この入学式から僕等が付き合うまでそう時間はかからなかった。
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