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第1話 キスで風穴を開けましょう
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「死にたくなければ……!」
もうこの部屋も長くは持たない。
さっきまでいた隣の居室は、強い耐衝撃神式で保護したはずなのにもう崩れ落ちている。ひとかかえもありそうな大きな石材と、「わたし」の愛用品……男性ものの戦闘服、剣、背嚢、そんなものがぐしゃぐしゃになって、わたしたちが追い詰められつつあることを如実に示している。
「いますぐわたしに……」
レリアンは実体化した防御神式を左手で懸命に広げつつ、右腕の神剣<エン>を高くかざしている。創世の火龍でさえも一振りで打ち据えるという神剣も、いまはレリアンの神式増幅装置の一部を構成する部品にすぎない。
その端正な顔を歪めながら、レリアンは少しこちらに振り向こうとした。が、無理だろう。革命軍の魔式術師団、そのなかでも選り抜きの精鋭たち五十名が一斉に放射する、凄まじい憎悪がこもった多重貫通魔式をひとりで支えきっているのだから。
それでも、レリアンは少しだけこちらに注意を向けたように思えた。
わたしは轟音の中で、もういちど叫んだ。
「いますぐわたしに、キスをしなさい!」
レリアンがそのまま動こうとしなかったのは、魔式を跳ね返すことに懸命だったためか、それともわたしの言葉を無視しようと決めたからなのか。
「死にたくなければ、いますぐわたしに、キスをしなさい……っ!」
ありったけの声を振り絞ると同時に、相手の脳裏に直接単語を乗せる神式をつかって、わたしは同じことばをもう一度レリアンに投げつけた。
刺突魔式は城全体に何重にも張り巡らせた防御神式を高いレベルで無効化しつつ、おなじく幾重にも重ねられた分厚い石壁を溶解させながら、わたしたちの方へ徐々に押し寄せてくる。客観的に見るそれは、目が潰れるほどの光の渦と、城の通路をほとばしる溶岩のながれに他ならない。
この部屋、<術者の庵>のすぐ外まで奔流は迫っている。王宮術者の育成と保護、そして作戦指揮までを可能にしてきたこの伝説の隠し部屋ももう、その究極とまで言われた防衛・秘匿能力のほとんどを失っている。
あと数分もすれば、防壁は溶解し、レリアンとわたしは瞬時にして蒸発することになるだろう。
それはつまり、レリアンが懐に大事に抱いている<証>が永遠に失われること、すなわち、ひとの世の終焉を意味するのだ。
それは、それだけは絶対に避けなければならない。
わたしはほんの瞬間、魔式部隊の親しい術者たちの顔を思い浮かべた。無念とともに。わたしは、彼らを救うことができなかった。わたしが育てた術者たちは、わたしが蓄積した高度魔式だけを最大限に受け継ぎ、その意味を受け取ることを頑なに避け続けた。
「……エーレ……いや、エルレア」
レリアンが少し息を吐き、早口でわたしの名前を「ふたつ」とも、呼んだ。どちらもわたしにとっては親しんだ声であり、呼び方。わたしの呼吸は少し早くなった。
魔式がほんの少し弱まり、轟音が静まっていた。おそらく最後の一撃のための準備だろう。もう、時間がない。
「貴様はエーレなのか。いや……貴様はいったい、何者だ。しかし聞かない。理由も目的もだ。それでも状況は見えるだろう。貴様自身が育てた連中に焼き殺されたくなければ今すぐ俺に並んで全力で防御神式を張れ」
「だ、か、ら! いま言ったじゃない!」
わたしは手の前で組んでいる手印を改めて組み直しながら叫んだ。
「いまなら魔式が緩んでいる。ほんの一瞬なら手を離せるはず。わたしを抱き寄せなさい!そうすれば……」
「ふ」
レリアンが笑った。わたしは彼の背を見る位置にいるが、その広い背中がわずかに揺れたように見えた。
「こんな状況で女装して冗談を言えるやつが同僚だったとはな」
「これしかないの! 説明している余裕はない! それにこれは……じょ、女装じゃないっ……!」
わたしの手印がわずかに燐光を帯びた。感情とともに増減する神式の効力が最大値に近づきつつある。念じたからでもあるが、羞恥の感情が宿ったためでもあった。彼の同僚であった記憶、彼の敵として立ちはだかった記憶、両方がわたしのなかにあり、どちらも淡いやさしい色に包まれた思い出だ。
「そのとおりだ、余裕はない。神式を解いた瞬間に我らは灰になる。貴様がいったい何者なのかわからなくなったが、神式はとにかく使えるのだろう。今は二人の力を合わせて時を稼ぐほかない」
「わたしの神式の発動時間はまばたきの万分の一、敵の攻撃が届くよりわずかに早く脱出することができる」
「脱出、どうやって」
「次元転換」
「はっ」
ふたたび轟音が強くなってきた。とともに、壁の向こうからじかに熱量を感じられるようになってきた。もはや防御神式は崩壊しつつある。
レリアンは右腕をやや下げ、神剣の側面の彫刻を正面、壁のほうへ向けた。とともに周囲の空気がみっしりと詰まったようになり、空間圧縮による防御神式の強化が発動したことが伝わった。
「次元転換だと。貴様は神代の術者か」
「わたしなら可能なの! いいえ……わたしとあなたなら可能なの」
「もう冗談はよせ、そんな場合じゃな……っと」
壁の一部に亀裂が入った。と同時に蛇として表象された魔式の熱風が吹き込んでレリアンの右肩あたりを打とうとした。彼は右肘を打ち付けるような動作でそれを払いのけ、少し立ち位置をずらした。わたしを敵の攻撃から守ろうとしてくれているのがわかった。
どくん。
わたしの体内でゆっくりと回転しながら待っているちからが、脈打った。
わたしは、準備が整ったことを確信した。
あとは鍵だけだ。
「もう崩れる。貴様はおそらくもう神式が使えないのだろう。ならば俺がこの身を破砕して道を作る。ほんの一瞬、魔式の流れが止まるはずだ。その隙に……」
その言葉の間にも壁の亀裂が広がる。糸ほどの太さだったそれは、いまは向こうがわずかに覗けるほどになって、しかも蜘蛛の巣のように伸びつつある。そして覗ける向こうは、溶岩の海だった。
と同時に、ずずん、とわずかな揺れとともに天井から石の粉が落ちてきた。おそらくこの部屋の直上、そして直下にも魔式が回っている。つまり、この部屋の外はすべての方位が熱と憎悪の地獄に囲まれている。
「どうやら道は作れなさそうね」
レリアンは懐に差し込んでいた巾着のようなものを、右手の神剣の柄に引っ掛けて取り出し、わたしの方に少し振り返って示した。
「受け取れない。それはあなたが<主人>に返すべきもの」
「俺が身を捨てて道を作るほかない。託せるものは貴様だけだ……」
壁が一気に崩れた。
正面と側面が爆発するような勢いで膨らみ、膨大な熱を吐き出した。
「エルレアっ」
レリアンは<証>をわたしに投げると同時に、神剣と左手を交差させ、爆裂の神式を起動させようとした。身体を構成する物質を要素反転することにより直接エネルギーに変換し、敵を粉砕する神式、つまり自爆だ。レリアンはそれを高指向で発動することができる。わたしを背にし、みずから三方向に爆砕することで押し寄せる熱量を跳ね返そうとしていた。
だが、敵の魔式が押し寄せる速度が優った。レリアンは組んだ手を弾かれ、手印を解かれると、よろめいた。その全身を紅蓮の蛇が飲み込もうとした。
それでも、わたしの方が一瞬早かった。
<証>を受け取ると同時にレリアンに駆け寄り、左手を彼の右の肩にかけ、ぐっと引き寄せ、振り向かせる。
レリアンは、見慣れた蒼く深い瞳でわたしを捉え、驚いた表情を作った。
驚いたのは、肩を引き寄せたからだろうか。
それとも私のくちびるが、彼のそれに重なったからだろうか。
音が消えた。
大地の全質量の半分ほどが、小指の先ほどに集約され、凝縮された。
小さな絶界がわたしの胸に生成されている。
世界のことわりが逆流し、光と色とが意味のないものになった。
わたしたちを囲んでいた高熱の呪いは、ためらうように動きを止め、やがて凍りついた。絵画の波のように、奔流がさまざまな方向を向いて停止している。
もう、熱は感じない。なにも聞こえない。
わたしはゆっくり、レリアンの身体に回していた手をほどいた。
くちびるが離れ、レリアンの整った顔がふたたび目の前にあった。
「……エルレア……」
彼の表情もまた、凍りついたままだ。
わたしはそれを見て、なんだか急におかしくなり、笑った。
そして、世界が閉ざされた。
◇
第一話を読んでいただきありがとうございます!
ほんとにほんとにうれしいです!
エルレアを気に入っていただいたなら……
評価とフォローをいただくと泣きながらお礼にうかがいます。
今後とも、わたしのエルレアを見守ってやってください。
またすぐ、お会いしましょう。
もうこの部屋も長くは持たない。
さっきまでいた隣の居室は、強い耐衝撃神式で保護したはずなのにもう崩れ落ちている。ひとかかえもありそうな大きな石材と、「わたし」の愛用品……男性ものの戦闘服、剣、背嚢、そんなものがぐしゃぐしゃになって、わたしたちが追い詰められつつあることを如実に示している。
「いますぐわたしに……」
レリアンは実体化した防御神式を左手で懸命に広げつつ、右腕の神剣<エン>を高くかざしている。創世の火龍でさえも一振りで打ち据えるという神剣も、いまはレリアンの神式増幅装置の一部を構成する部品にすぎない。
その端正な顔を歪めながら、レリアンは少しこちらに振り向こうとした。が、無理だろう。革命軍の魔式術師団、そのなかでも選り抜きの精鋭たち五十名が一斉に放射する、凄まじい憎悪がこもった多重貫通魔式をひとりで支えきっているのだから。
それでも、レリアンは少しだけこちらに注意を向けたように思えた。
わたしは轟音の中で、もういちど叫んだ。
「いますぐわたしに、キスをしなさい!」
レリアンがそのまま動こうとしなかったのは、魔式を跳ね返すことに懸命だったためか、それともわたしの言葉を無視しようと決めたからなのか。
「死にたくなければ、いますぐわたしに、キスをしなさい……っ!」
ありったけの声を振り絞ると同時に、相手の脳裏に直接単語を乗せる神式をつかって、わたしは同じことばをもう一度レリアンに投げつけた。
刺突魔式は城全体に何重にも張り巡らせた防御神式を高いレベルで無効化しつつ、おなじく幾重にも重ねられた分厚い石壁を溶解させながら、わたしたちの方へ徐々に押し寄せてくる。客観的に見るそれは、目が潰れるほどの光の渦と、城の通路をほとばしる溶岩のながれに他ならない。
この部屋、<術者の庵>のすぐ外まで奔流は迫っている。王宮術者の育成と保護、そして作戦指揮までを可能にしてきたこの伝説の隠し部屋ももう、その究極とまで言われた防衛・秘匿能力のほとんどを失っている。
あと数分もすれば、防壁は溶解し、レリアンとわたしは瞬時にして蒸発することになるだろう。
それはつまり、レリアンが懐に大事に抱いている<証>が永遠に失われること、すなわち、ひとの世の終焉を意味するのだ。
それは、それだけは絶対に避けなければならない。
わたしはほんの瞬間、魔式部隊の親しい術者たちの顔を思い浮かべた。無念とともに。わたしは、彼らを救うことができなかった。わたしが育てた術者たちは、わたしが蓄積した高度魔式だけを最大限に受け継ぎ、その意味を受け取ることを頑なに避け続けた。
「……エーレ……いや、エルレア」
レリアンが少し息を吐き、早口でわたしの名前を「ふたつ」とも、呼んだ。どちらもわたしにとっては親しんだ声であり、呼び方。わたしの呼吸は少し早くなった。
魔式がほんの少し弱まり、轟音が静まっていた。おそらく最後の一撃のための準備だろう。もう、時間がない。
「貴様はエーレなのか。いや……貴様はいったい、何者だ。しかし聞かない。理由も目的もだ。それでも状況は見えるだろう。貴様自身が育てた連中に焼き殺されたくなければ今すぐ俺に並んで全力で防御神式を張れ」
「だ、か、ら! いま言ったじゃない!」
わたしは手の前で組んでいる手印を改めて組み直しながら叫んだ。
「いまなら魔式が緩んでいる。ほんの一瞬なら手を離せるはず。わたしを抱き寄せなさい!そうすれば……」
「ふ」
レリアンが笑った。わたしは彼の背を見る位置にいるが、その広い背中がわずかに揺れたように見えた。
「こんな状況で女装して冗談を言えるやつが同僚だったとはな」
「これしかないの! 説明している余裕はない! それにこれは……じょ、女装じゃないっ……!」
わたしの手印がわずかに燐光を帯びた。感情とともに増減する神式の効力が最大値に近づきつつある。念じたからでもあるが、羞恥の感情が宿ったためでもあった。彼の同僚であった記憶、彼の敵として立ちはだかった記憶、両方がわたしのなかにあり、どちらも淡いやさしい色に包まれた思い出だ。
「そのとおりだ、余裕はない。神式を解いた瞬間に我らは灰になる。貴様がいったい何者なのかわからなくなったが、神式はとにかく使えるのだろう。今は二人の力を合わせて時を稼ぐほかない」
「わたしの神式の発動時間はまばたきの万分の一、敵の攻撃が届くよりわずかに早く脱出することができる」
「脱出、どうやって」
「次元転換」
「はっ」
ふたたび轟音が強くなってきた。とともに、壁の向こうからじかに熱量を感じられるようになってきた。もはや防御神式は崩壊しつつある。
レリアンは右腕をやや下げ、神剣の側面の彫刻を正面、壁のほうへ向けた。とともに周囲の空気がみっしりと詰まったようになり、空間圧縮による防御神式の強化が発動したことが伝わった。
「次元転換だと。貴様は神代の術者か」
「わたしなら可能なの! いいえ……わたしとあなたなら可能なの」
「もう冗談はよせ、そんな場合じゃな……っと」
壁の一部に亀裂が入った。と同時に蛇として表象された魔式の熱風が吹き込んでレリアンの右肩あたりを打とうとした。彼は右肘を打ち付けるような動作でそれを払いのけ、少し立ち位置をずらした。わたしを敵の攻撃から守ろうとしてくれているのがわかった。
どくん。
わたしの体内でゆっくりと回転しながら待っているちからが、脈打った。
わたしは、準備が整ったことを確信した。
あとは鍵だけだ。
「もう崩れる。貴様はおそらくもう神式が使えないのだろう。ならば俺がこの身を破砕して道を作る。ほんの一瞬、魔式の流れが止まるはずだ。その隙に……」
その言葉の間にも壁の亀裂が広がる。糸ほどの太さだったそれは、いまは向こうがわずかに覗けるほどになって、しかも蜘蛛の巣のように伸びつつある。そして覗ける向こうは、溶岩の海だった。
と同時に、ずずん、とわずかな揺れとともに天井から石の粉が落ちてきた。おそらくこの部屋の直上、そして直下にも魔式が回っている。つまり、この部屋の外はすべての方位が熱と憎悪の地獄に囲まれている。
「どうやら道は作れなさそうね」
レリアンは懐に差し込んでいた巾着のようなものを、右手の神剣の柄に引っ掛けて取り出し、わたしの方に少し振り返って示した。
「受け取れない。それはあなたが<主人>に返すべきもの」
「俺が身を捨てて道を作るほかない。託せるものは貴様だけだ……」
壁が一気に崩れた。
正面と側面が爆発するような勢いで膨らみ、膨大な熱を吐き出した。
「エルレアっ」
レリアンは<証>をわたしに投げると同時に、神剣と左手を交差させ、爆裂の神式を起動させようとした。身体を構成する物質を要素反転することにより直接エネルギーに変換し、敵を粉砕する神式、つまり自爆だ。レリアンはそれを高指向で発動することができる。わたしを背にし、みずから三方向に爆砕することで押し寄せる熱量を跳ね返そうとしていた。
だが、敵の魔式が押し寄せる速度が優った。レリアンは組んだ手を弾かれ、手印を解かれると、よろめいた。その全身を紅蓮の蛇が飲み込もうとした。
それでも、わたしの方が一瞬早かった。
<証>を受け取ると同時にレリアンに駆け寄り、左手を彼の右の肩にかけ、ぐっと引き寄せ、振り向かせる。
レリアンは、見慣れた蒼く深い瞳でわたしを捉え、驚いた表情を作った。
驚いたのは、肩を引き寄せたからだろうか。
それとも私のくちびるが、彼のそれに重なったからだろうか。
音が消えた。
大地の全質量の半分ほどが、小指の先ほどに集約され、凝縮された。
小さな絶界がわたしの胸に生成されている。
世界のことわりが逆流し、光と色とが意味のないものになった。
わたしたちを囲んでいた高熱の呪いは、ためらうように動きを止め、やがて凍りついた。絵画の波のように、奔流がさまざまな方向を向いて停止している。
もう、熱は感じない。なにも聞こえない。
わたしはゆっくり、レリアンの身体に回していた手をほどいた。
くちびるが離れ、レリアンの整った顔がふたたび目の前にあった。
「……エルレア……」
彼の表情もまた、凍りついたままだ。
わたしはそれを見て、なんだか急におかしくなり、笑った。
そして、世界が閉ざされた。
◇
第一話を読んでいただきありがとうございます!
ほんとにほんとにうれしいです!
エルレアを気に入っていただいたなら……
評価とフォローをいただくと泣きながらお礼にうかがいます。
今後とも、わたしのエルレアを見守ってやってください。
またすぐ、お会いしましょう。
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