97 / 110
番外編 キスとぬくもり 安藤課長編
8甘い記憶 前半 安藤課長編
しおりを挟む
静まり返った暗い部屋。
ベッドの上、息が止まるような苦しさが続き浅い呼吸を繰り返す。
酸素の行き渡らない頭は思考を放棄した。
もう、このまま・・。
そう、これは過去の俺の記憶。
感覚はそのままに、いや・・強烈な興奮とともに別の記憶へとすり替わる。
舌に絡みつく蜜の味。
苦しい呼吸をするたび染み込む甘い香り。
聞こえるのは淫らな水音と艶かしい吐息。
「あっ・・、んっ、、。」
頭上の方から漏れる艶かしい声。
滑らかな白い脚の間に入り込み、蜜をすする俺の頭を優しい手がさわさわと撫でる。
華奢な手に髪をかき分けるように、撫でるようにされると、地肌さえゾクゾクとした快感を感じる。
「き、もちイイ?」
そんな弾けそうになる興奮を悟られたくなくて、ニヤリと笑って呟く。
慣れた男ならきっとこんな風にいやらしく笑うんだろう。
蜜を纏わせた指でナカをかき回しながら、曲線を描くウエスト部分を舐め上げると、
「はぁっ、やぁあっ、あっ、、」
吐息から艶かしい喘ぎに変わり、細い腰が跳ねる。
もっと・・乱したい
腰骨を甘噛みしては白い肌に吸い付いて紅い跡を残していく。
すると、熱くうねるナカの指はキュウキュウと締め付けられる。
「っ・・。」
たまんねえ。
喘ぐ沙織さんの歪んだ顔にぞわぞわとした興奮を感じる。
もう入れたいっ。
突きまくって・・鳴かせたいっ!
そんな凶暴な本能が暴れだしそうになった時、
「はぁっ、もうっ・・、焦らさないでっ。」
そう言ったのは、はぁ、はぁっと汗ばみ髪を乱して白い胸を揺らす沙織さん。
白い胸のピンクの先端は、ツンと上向きエロさを増す。
エロ過ぎなんだよっ。
乱暴な手つきでベッドの上の脱ぎ捨てた服からゴムを出し、急かされるように装着すると、
「きて。」
右手を差し出して、俺を迎え入れようとする沙織さん。
その顔は、まさに誘うような色香溢れる女の顔。
なのに、俺の首に回した手は柔らかく俺を包む。
グチュ。
ヌチュ。
馴染ませるように蜜をモノに纏わせ、入り口に当てがおうとした時、
「・・っく、、うっ。」
「んんああっ。」
重なる吐息と喘ぎ声。
全身を強烈な快感が駆け巡り、歯をくいしばる。
「ま、待て・・ないの?」
掠れる俺の声。
「焦らすっ・・から、でしょ?」
甘い吐息を吐きながらも、妖艶な笑みを浮かべる沙織さん。
まごつく俺のモノを、俺の尻にかかとを絡みつけた沙織さんが自らの腰を浮かせて迎え入れたからだ。
圧倒的な経験の差はどうにもならない息苦しさと快感をもたらす。
のまれそうな快感に歯をくいしばって腰を打ち付ける俺。
対照的に艶やかな表情で俺の腰に脚を絡みつかせる沙織さん。
同じなのは汗ばむ肌と熱い身体。
「はぁっ・・、んっ、・・あっ。」
沙織さんの艶かしい声が耳に染み込む。
「っく、そ。」
シーツの上の白く細い指に絡ませ握っていた俺の手に力が入る。
俺は上がる呼吸と放ちたい興奮に意識が霞みかけてるのに・・。
あんたは・・違うのか?
あんたにとっては何度も繰り返した情事の一つか?
「はぁ、はぁ、どうされたい?あんたの気持ちイイとこ教えろよ。」
胸の先端にしゃぶりつきながら、沙織さんを睨む。
「っ・・気持ち、イイってばっ、、あっ、。」
喘ぐ声に苛立ち、谷間にジュっと吸い付き跡を散らす。
涙に濡れ余裕を無くしたあんたが見たい。
デーンデーンデン、デッデデー、デッデデー♪
「!!」
甘い淫らな記憶の夢から不穏すぎる着信音で目を覚ます。
「・・だよ。うるせえ。」
時刻は5時30半。
着信 鬼マネ。
・・今日は七時に迎えって言ってたのに、早過ぎだろ。
「はい・・。」
そう思っていても、そうは言えない俺はだるい声で電話を取った。
「昨日は寝たのか?」
「?まあまあ。」
昨日?昨日って遅かった?
頭を抑えてぼんやりと冷めない頭の記憶を探る。
「くくっ。なんだ、寂しく独り寝か?せっかく同棲してるのに。」
ははっと腹黒な鬼マネの笑い声が響く。
同棲?・・
「あっ!!!」
そうだっ、昨日!
「ってえな。電話越しに大声出すな!やり過ぎて遅刻とか心配したんだが、いらない心配だったな?ははっ。じゃあ7時に、遅れんなよ?」
プツっと通話は一方的に切れた。
いらない心配・・ね。余計なお世話だっつーの。
そっと額に手を置いて・・
「っ!!」
蘇る感触。
両手で顔を覆った。
デコにキス。
なんだよ、俺はお子様かよ。
おやすみぃ♪と背を向けていった沙織さんは、大人で・・やっぱり優しい女。華やかな笑みを思い出せば・・制御できない感情に戸惑う。
・・やっべえ。痛えぞ。
知りたいような、知りたくないような感情の行方。
立ち止まることは・・出来そうもない。
「こうゆうのは楽しんだ勝ちでしょう?」
沙織さんの声がこだまする。
・・とりあえず、食欲から満たしてみるか。。
ふっと笑ってベッドから起きた。
ベッドの上、息が止まるような苦しさが続き浅い呼吸を繰り返す。
酸素の行き渡らない頭は思考を放棄した。
もう、このまま・・。
そう、これは過去の俺の記憶。
感覚はそのままに、いや・・強烈な興奮とともに別の記憶へとすり替わる。
舌に絡みつく蜜の味。
苦しい呼吸をするたび染み込む甘い香り。
聞こえるのは淫らな水音と艶かしい吐息。
「あっ・・、んっ、、。」
頭上の方から漏れる艶かしい声。
滑らかな白い脚の間に入り込み、蜜をすする俺の頭を優しい手がさわさわと撫でる。
華奢な手に髪をかき分けるように、撫でるようにされると、地肌さえゾクゾクとした快感を感じる。
「き、もちイイ?」
そんな弾けそうになる興奮を悟られたくなくて、ニヤリと笑って呟く。
慣れた男ならきっとこんな風にいやらしく笑うんだろう。
蜜を纏わせた指でナカをかき回しながら、曲線を描くウエスト部分を舐め上げると、
「はぁっ、やぁあっ、あっ、、」
吐息から艶かしい喘ぎに変わり、細い腰が跳ねる。
もっと・・乱したい
腰骨を甘噛みしては白い肌に吸い付いて紅い跡を残していく。
すると、熱くうねるナカの指はキュウキュウと締め付けられる。
「っ・・。」
たまんねえ。
喘ぐ沙織さんの歪んだ顔にぞわぞわとした興奮を感じる。
もう入れたいっ。
突きまくって・・鳴かせたいっ!
そんな凶暴な本能が暴れだしそうになった時、
「はぁっ、もうっ・・、焦らさないでっ。」
そう言ったのは、はぁ、はぁっと汗ばみ髪を乱して白い胸を揺らす沙織さん。
白い胸のピンクの先端は、ツンと上向きエロさを増す。
エロ過ぎなんだよっ。
乱暴な手つきでベッドの上の脱ぎ捨てた服からゴムを出し、急かされるように装着すると、
「きて。」
右手を差し出して、俺を迎え入れようとする沙織さん。
その顔は、まさに誘うような色香溢れる女の顔。
なのに、俺の首に回した手は柔らかく俺を包む。
グチュ。
ヌチュ。
馴染ませるように蜜をモノに纏わせ、入り口に当てがおうとした時、
「・・っく、、うっ。」
「んんああっ。」
重なる吐息と喘ぎ声。
全身を強烈な快感が駆け巡り、歯をくいしばる。
「ま、待て・・ないの?」
掠れる俺の声。
「焦らすっ・・から、でしょ?」
甘い吐息を吐きながらも、妖艶な笑みを浮かべる沙織さん。
まごつく俺のモノを、俺の尻にかかとを絡みつけた沙織さんが自らの腰を浮かせて迎え入れたからだ。
圧倒的な経験の差はどうにもならない息苦しさと快感をもたらす。
のまれそうな快感に歯をくいしばって腰を打ち付ける俺。
対照的に艶やかな表情で俺の腰に脚を絡みつかせる沙織さん。
同じなのは汗ばむ肌と熱い身体。
「はぁっ・・、んっ、・・あっ。」
沙織さんの艶かしい声が耳に染み込む。
「っく、そ。」
シーツの上の白く細い指に絡ませ握っていた俺の手に力が入る。
俺は上がる呼吸と放ちたい興奮に意識が霞みかけてるのに・・。
あんたは・・違うのか?
あんたにとっては何度も繰り返した情事の一つか?
「はぁ、はぁ、どうされたい?あんたの気持ちイイとこ教えろよ。」
胸の先端にしゃぶりつきながら、沙織さんを睨む。
「っ・・気持ち、イイってばっ、、あっ、。」
喘ぐ声に苛立ち、谷間にジュっと吸い付き跡を散らす。
涙に濡れ余裕を無くしたあんたが見たい。
デーンデーンデン、デッデデー、デッデデー♪
「!!」
甘い淫らな記憶の夢から不穏すぎる着信音で目を覚ます。
「・・だよ。うるせえ。」
時刻は5時30半。
着信 鬼マネ。
・・今日は七時に迎えって言ってたのに、早過ぎだろ。
「はい・・。」
そう思っていても、そうは言えない俺はだるい声で電話を取った。
「昨日は寝たのか?」
「?まあまあ。」
昨日?昨日って遅かった?
頭を抑えてぼんやりと冷めない頭の記憶を探る。
「くくっ。なんだ、寂しく独り寝か?せっかく同棲してるのに。」
ははっと腹黒な鬼マネの笑い声が響く。
同棲?・・
「あっ!!!」
そうだっ、昨日!
「ってえな。電話越しに大声出すな!やり過ぎて遅刻とか心配したんだが、いらない心配だったな?ははっ。じゃあ7時に、遅れんなよ?」
プツっと通話は一方的に切れた。
いらない心配・・ね。余計なお世話だっつーの。
そっと額に手を置いて・・
「っ!!」
蘇る感触。
両手で顔を覆った。
デコにキス。
なんだよ、俺はお子様かよ。
おやすみぃ♪と背を向けていった沙織さんは、大人で・・やっぱり優しい女。華やかな笑みを思い出せば・・制御できない感情に戸惑う。
・・やっべえ。痛えぞ。
知りたいような、知りたくないような感情の行方。
立ち止まることは・・出来そうもない。
「こうゆうのは楽しんだ勝ちでしょう?」
沙織さんの声がこだまする。
・・とりあえず、食欲から満たしてみるか。。
ふっと笑ってベッドから起きた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2,263
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる