11 / 11
7
しおりを挟む
リノの発情期は、約一週間で終わりを告げた。だが、俺は発情期が終わってもヤるつもりだった。
発情期から数日後、夜になってベッドに入ったリノを後ろから抱きしめ、首すじにキスをすると、彼は身をよじらせ、くすぐったいですと耳を赤くしていた。理性が飛んでいない状態での触れ合いに慣れていないのが窺えた。
あまりの可愛さにすぐに勃ってしまい、固くなったぺニスを彼の尻に押しつけた。すると、彼はびくっとなってから固まってしまった。
「リノ?」
耳元で囁いてみると、彼はか細い声でこう言った。
「あの……お尻に、固いモノが……」
「ああ。これからセックスするからな」
「せ、セックスは、発情期だけするものではないのですか!?」
「誰がそう言った? 夫婦なのだから、発情期じゃなくてもセックスするのは当たり前だろう?」
「こ、心の準備ができていません……」
「あれだけ毎日愛し合ったんだ。お前の身体で見ていない場所はない。気にするな」
「で、でも……!」
「諦めろ」
戸惑う彼を無視して、俺は彼を抱き潰した。いつかは騎乗位で腰を振って欲しいと思っているが、まだ初心者の彼には難しいだろう。そのような体位がある事も知らないはずだ。
発情期の時と同じように、疲れた彼は途中で意識を失ってしまったが、それでも俺は抱き続けた。俺以外の誰も手を出せないように、彼が見えない場所までキスマークや歯形を付け、マーキングした。無垢な彼はそれが執着だと気づかないだろう。だが、それでいい。彼が俺の異常さに気付き、俺を怖がってしまっては意味がないのだ。
翌日。騎士団に顔を出すと、副長のカウイがすぐに飛んできた。
「ラミレス様!」
「ああ……カウイか」
「カウイか、じゃありませんよ! あなたがいきなり帰ったせいでどんだけ大変だったか……」
「リノの発情期の方が大事だ」
「え? リノ様の発情期だったのですか?」
「ああ。聞いていないのか?」
「はい。あれから私用で自宅に籠っているとは聞きましたが、発情期というのは聞いておりません」
「そうか。苦労をかけた」
「……」
「なんだ?」
「……発情期が理由という事は、リノ様はあなたを受け入れてくれたのですか?」
「そうだな。リノは想像以上に素晴らしかった。理想の嫁だ」
「……」
「なんだ?」
「いや……リノ様のために職務を放棄して帰ったのも驚きましたが、あなたの口からノロケのような言葉が出るなんて思わなくて……」
カウイは珍しいものを見たとずっと口にしていたが、今日騎士団に顔を出したのには理由がある。リノがレガラドの騎士団を見学したいと言ったからだ。もちろん、一度は却下はしたが、愛する者からのおねだりには逆らえなかった。俺も自分にこんな感情があるなんて思わなかったが。
リノに騎士団を見学させたらどうなるか。それは予想がついている。まずはその美貌で騎士団の者を虜にし、俺の伴侶という事で注目される。さらに、もし実技をしたいと言われて剣を持たせたら、彼は騎士モードになると人が変わるから、その強さに信者ができる可能性がある。というか、絶対できるだろう。
本当は自宅に閉じ込めて出したくはない。だが、それが原因で嫌われたらと思うと、彼の願いを叶えねばならない。彼が見学に来る日はあらかじめカウイと相談する必要があると思っていた。
発情期から数日後、夜になってベッドに入ったリノを後ろから抱きしめ、首すじにキスをすると、彼は身をよじらせ、くすぐったいですと耳を赤くしていた。理性が飛んでいない状態での触れ合いに慣れていないのが窺えた。
あまりの可愛さにすぐに勃ってしまい、固くなったぺニスを彼の尻に押しつけた。すると、彼はびくっとなってから固まってしまった。
「リノ?」
耳元で囁いてみると、彼はか細い声でこう言った。
「あの……お尻に、固いモノが……」
「ああ。これからセックスするからな」
「せ、セックスは、発情期だけするものではないのですか!?」
「誰がそう言った? 夫婦なのだから、発情期じゃなくてもセックスするのは当たり前だろう?」
「こ、心の準備ができていません……」
「あれだけ毎日愛し合ったんだ。お前の身体で見ていない場所はない。気にするな」
「で、でも……!」
「諦めろ」
戸惑う彼を無視して、俺は彼を抱き潰した。いつかは騎乗位で腰を振って欲しいと思っているが、まだ初心者の彼には難しいだろう。そのような体位がある事も知らないはずだ。
発情期の時と同じように、疲れた彼は途中で意識を失ってしまったが、それでも俺は抱き続けた。俺以外の誰も手を出せないように、彼が見えない場所までキスマークや歯形を付け、マーキングした。無垢な彼はそれが執着だと気づかないだろう。だが、それでいい。彼が俺の異常さに気付き、俺を怖がってしまっては意味がないのだ。
翌日。騎士団に顔を出すと、副長のカウイがすぐに飛んできた。
「ラミレス様!」
「ああ……カウイか」
「カウイか、じゃありませんよ! あなたがいきなり帰ったせいでどんだけ大変だったか……」
「リノの発情期の方が大事だ」
「え? リノ様の発情期だったのですか?」
「ああ。聞いていないのか?」
「はい。あれから私用で自宅に籠っているとは聞きましたが、発情期というのは聞いておりません」
「そうか。苦労をかけた」
「……」
「なんだ?」
「……発情期が理由という事は、リノ様はあなたを受け入れてくれたのですか?」
「そうだな。リノは想像以上に素晴らしかった。理想の嫁だ」
「……」
「なんだ?」
「いや……リノ様のために職務を放棄して帰ったのも驚きましたが、あなたの口からノロケのような言葉が出るなんて思わなくて……」
カウイは珍しいものを見たとずっと口にしていたが、今日騎士団に顔を出したのには理由がある。リノがレガラドの騎士団を見学したいと言ったからだ。もちろん、一度は却下はしたが、愛する者からのおねだりには逆らえなかった。俺も自分にこんな感情があるなんて思わなかったが。
リノに騎士団を見学させたらどうなるか。それは予想がついている。まずはその美貌で騎士団の者を虜にし、俺の伴侶という事で注目される。さらに、もし実技をしたいと言われて剣を持たせたら、彼は騎士モードになると人が変わるから、その強さに信者ができる可能性がある。というか、絶対できるだろう。
本当は自宅に閉じ込めて出したくはない。だが、それが原因で嫌われたらと思うと、彼の願いを叶えねばならない。彼が見学に来る日はあらかじめカウイと相談する必要があると思っていた。
23
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
落第騎士の拾い物
深山恐竜
BL
「オメガでございます」
ひと月前、セレガは医者から第三の性別を告知された。将来は勇猛な騎士になることを夢見ていたセレガは、この診断に絶望した。
セレガは絶望の末に”ドラゴンの巣”へ向かう。そこで彼は騎士見習いとして最期の戦いをするつもりであった。しかし、巣にはドラゴンに育てられたという男がいた。男は純粋で、無垢で、彼と交流するうちに、セレガは未来への希望を取り戻す。
ところがある日、発情したセレガは男と関係を持ってしまって……?
オメガバースの設定をお借りしています。
ムーンライトノベルズにも掲載中
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*本編完結しました
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結済】極上アルファを嵌めた俺の話
降魔 鬼灯
BL
ピアニスト志望の悠理は子供の頃、仲の良かったアルファの東郷司にコンクールで敗北した。
両親を早くに亡くしその借金の返済が迫っている悠理にとって未成年最後のこのコンクールの賞金を得る事がラストチャンスだった。
しかし、司に敗北した悠理ははオメガ専用の娼館にいくより他なくなってしまう。
コンサート入賞者を招いたパーティーで司に想い人がいることを知った悠理は地味な自分がオメガだとバレていない事を利用して司を嵌めて慰謝料を奪おうと計画するが……。
オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。
運命よりも先に、愛してしまった
AzureHaru
BL
幼馴染で番同士の受けと攻め。2人は運命の番ではなかったが、相思相愛だった。そんな時、攻めに運命の番が現れる。それを知った受けは身籠もっていたが、運命の番同士の子供の方が優秀な者が生まれることも知っており、身を引く事を決め姿を消す。
しかし、攻めと運命の番の相手にはそれぞれに別の愛する人がいる事をしり、
2人は運命の番としてではなく、友人として付き合っていけたらと話し合ってわかれた。
その後、攻めは受けが勘違いしていなくなってしまったことを両親達から聞かされるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ものすっごく楽しいです!!
ユアンのリノに対する溺愛(執着)も言葉選びでおもたくならずに楽しく読めます!
ぜひリノには、このままあまり知恵をつけず天然ちゃんでいてほしいです。
あと、自宅の庭(あるのかな?)でユアンとリノの打ち合いも読んでみたいです。打ち合いながらもユアンが内心で妄想してる姿が見てみたい(笑)
これからも応援してます!
更新頑張って下さい。
リノもモリーもオメガとしての自覚と警戒心が足りなすぎてハラハラしました〜助かって一安心です
団長副長ともに気が抜けませんね!今後もお話が楽しみです
いつも更新ありがとうございます。
ユアンさんサイドは、彼の本気と不器用な溺愛っぷりが思いっきり伝わってきて、ついついにこにこしてしまいます。頑張れユアンさん!リノさんも!!
ご感想ありがとうございます!
攻め視点大好きなので、楽しんで書いております(*^^*)
もう少し続きますので、ユアンの溺愛をお楽しみくださいね。