文芸部 活動記録

綱砥 鈴

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生きて

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「言葉にしなくたって」なんて
キザな事 残さなきゃ良かった
きちんと伝えればよかった
きちんと書き残せばよかったね
でも 君に 
しっかり伝わっているのなら
これでも良かったって思えるよ

僕の話はあまりしないで
だって恥ずかしいでしょ
君にしか見せない 素の姿を
知らない人に赤裸々に語られるなんて
耐えられるものじゃないんだよ
僕がいないからって
好き放題するんじゃない

楽しくしてるよ 眠っていたけど
苦しくなんて もうないんだよ
傍にいるよ ずっとじゃないけど
悩んでなんて もうないんだよ
ほんの少し 君に僕の姿が
見えないことは 寂しいけれど
それは自業自得と 笑えばいいさ




「愛してるよ」なんて
簡単なことも 言えなくなった
もっと伝えればよかった
もっと書いておけばよかったね
でも 君には
しっかり伝わっているみたいで
少し不思議な気持ちになるよ

また会えるかな なんて
だって君もそうでしょ
君と過ごした 時間より
沢山一緒にいたいなって
普通の事だと思うんだよ
でも 僕じゃなきゃ嫌だって
幸せを捨てるんじゃない

楽しくしてるよ 忙しいけど
新しい仕事は やりがいがあるよ
傍にいるよ ずっとじゃないけど
出来る限りは 傍にいるんだよ
ほんの少し 君の体を
抱きしめられないことは 虚しいけれど
それは仕方がないと 笑えばいいさ


何回だって好きと言おう
何回だって愛を誓おう
何回だってキスを送ろう
君は僕が見えないけれど
僕は君には触れられないけど

苦しいと思うよ 少しだけ
君に寂しい思いを させていることを
寂しいと思うよ 少しだけ
君に話しかけることが 出来ないことを
ほんの少し 君に僕の姿が
見えたのならば 

ほんの少し 君の体を
抱きしめられたのならば


今はただ 君が精一杯
生きてくれることを 願っているよ

今はただ 君に精一杯
愛が伝わってくれることを 祈っているよ
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