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耳よりな話
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▼ 耳よりな話 ~「耳なし芳一」と「般若心経」
風は見えぬども触れることができる。
鳥のさえずりは見ることができぬとも聞くことができる。
秋の夜長に怪談話ではないが「般若心経」が重要な摩訶不思議なパワーとして登場してくる小泉八雲の「耳なし芳一」という物語がある。
演目「平家物語」を語れば涙を流すものがいないというぐらい語り上手な盲目の琵琶法師が主人公である。
名は芳一という。
物語は、毎夜平家一門の亡霊にそそのかされて幼帝安徳天皇の墓地で琵琶を掻き鳴らす芳一に、周りのものは案じて「般若心経」を全身にびっしり書き込むというお話しである。
ただ二つの耳に般若心経の書き込みを忘れ両耳を失った顛末は物語のクライマックスである。
かわいそうな芳一は聴力を失えど生きていればの命の物だねと大喜びしたが、そこには「般若心経」の魔霊退散の不思議な力を物語は残した。
そうそう忘れぬうちに今日も呪文の音読励行だ。
季節は秋。
秋も夜毎深まり遠き昔の芳一の琵琶の音が聞こえそうだ。
風は見えぬども触れることができる。
鳥のさえずりは見ることができぬとも聞くことができる。
秋の夜長に怪談話ではないが「般若心経」が重要な摩訶不思議なパワーとして登場してくる小泉八雲の「耳なし芳一」という物語がある。
演目「平家物語」を語れば涙を流すものがいないというぐらい語り上手な盲目の琵琶法師が主人公である。
名は芳一という。
物語は、毎夜平家一門の亡霊にそそのかされて幼帝安徳天皇の墓地で琵琶を掻き鳴らす芳一に、周りのものは案じて「般若心経」を全身にびっしり書き込むというお話しである。
ただ二つの耳に般若心経の書き込みを忘れ両耳を失った顛末は物語のクライマックスである。
かわいそうな芳一は聴力を失えど生きていればの命の物だねと大喜びしたが、そこには「般若心経」の魔霊退散の不思議な力を物語は残した。
そうそう忘れぬうちに今日も呪文の音読励行だ。
季節は秋。
秋も夜毎深まり遠き昔の芳一の琵琶の音が聞こえそうだ。
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