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第四十八話
甲斐路を急ぐ、生きてきた甲斐がない馬鹿な男
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昨日は天気も良かったので、久しぶりに継ぎ足し旅、難関の甲州街道の笹子峠にチャレンジした。
JRの駅にすればたった一駅なのに、笹子トンネルを利用できず、迂回し、旧甲州街道を走破しなければならなかった。
出かける前に、今回も嫁を誘ったが、あっさり断られ、熊でも襲われないように鈴でも持って行ったらとアドバイスをくれたが、無視した。
イザ出陣となったわけだが、家を出るのが遅すぎたのと、途中で道を間違え時間を大幅にロスしたため、日暮れに間に合わず、真っ暗らの峠の山道を歩かなければならなかった。
先が見えず怖かった。
あわや、笹子峠で初老の男の遭難かと悪い予感が先走った。
行き交う人もなく、時折、鳥がけたたましく泣いたが、私の方が泣きそうだった。
おまけに、道すがら聞いた熊の出現情報に恐怖心は増すばかり。
嫁の言う通りだった。鈴が必要だった。
懐中電灯等はなく、iPhoneの光だけが頼りだった。
脚の疲労も増し、闇夜で座り込む状態だった。
やっとのことで、ふもとの灯りに照らされた時、まさに生還のひとことだった。
しばらく、放心状態で歩いていると、地元の人と出会った。
こんな真っ暗な山道を歩いてこられたのですかと驚いておられた。
親切にもそこから駅まで、車で送っていただいた。
ほんとに、ありがたかった。
用意周到の欠如。危機意識のなさ、何よりも嫁の助言も、聞く耳持たずが招いてしまった結果である。
甲斐路を急ぐ馬鹿な男にとって、長年生きてきた「甲斐」がないと自戒反省しなければならない。
JRの駅にすればたった一駅なのに、笹子トンネルを利用できず、迂回し、旧甲州街道を走破しなければならなかった。
出かける前に、今回も嫁を誘ったが、あっさり断られ、熊でも襲われないように鈴でも持って行ったらとアドバイスをくれたが、無視した。
イザ出陣となったわけだが、家を出るのが遅すぎたのと、途中で道を間違え時間を大幅にロスしたため、日暮れに間に合わず、真っ暗らの峠の山道を歩かなければならなかった。
先が見えず怖かった。
あわや、笹子峠で初老の男の遭難かと悪い予感が先走った。
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しばらく、放心状態で歩いていると、地元の人と出会った。
こんな真っ暗な山道を歩いてこられたのですかと驚いておられた。
親切にもそこから駅まで、車で送っていただいた。
ほんとに、ありがたかった。
用意周到の欠如。危機意識のなさ、何よりも嫁の助言も、聞く耳持たずが招いてしまった結果である。
甲斐路を急ぐ馬鹿な男にとって、長年生きてきた「甲斐」がないと自戒反省しなければならない。
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