男子取扱説明書がバレて、私の青春が大炎上してるんですけど!?

月下花音

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第13話 伝説のポケモン(実は不器用)

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 放課後、私は家庭科室で、天城聖と一緒にいた。

 聖が、料理を作っている。

「桜井さん、今日は卵焼きを作ります」

 聖が完璧な笑顔で言う。

 その笑顔が、すごく完璧で。

 でも、説明書には「料理が壊滅的」って書いてある。

 本当かな?

「聖くん、料理得意なの?」

「はい。完璧にこなします」

 聖が自信満々に言う。

 でも、その手が、小さく震えてる。

「聖くん、大丈夫?」

「大丈夫です。完璧ですから」

 聖が完璧な笑顔で言う。

 でも、その顔が、ちょっと不安そう。

 聖が、卵を割り始めた。

 でも、殻が入る。

「あ……」

 聖が小さく声を出す。

「聖くん、殻入ってるよ」

「だ、大丈夫です。取り除きます」

 聖が慌てて殻を取り除く。

 でも、手が震えてる。

 聖が、卵を焼き始めた。

 でも、火が強すぎる。

「聖くん、火、強すぎない?」

「だ、大丈夫です。完璧ですから」

 聖が必死に言う。

 でも、卵焼きが焦げ始めた。

「聖くん、焦げてる!」

「だ、大丈夫です! これは……その……」

 聖が必死に言い訳する。

 でも、卵焼きが完全に炭になった。

「……」

 聖が固まる。

 そして、小さく泣き始めた。

「聖くん!?」

「ご、ごめんなさい……僕、料理、全然できないんです……」

 聖が涙目で言う。

 その顔が、すごく悲しそうで。

「聖くん、泣かないで」

「で、でも……僕、完璧じゃないと……」

 聖が小さく言う。

 その声が、すごく悲しくて。

 私の胸が、チクリと痛んだ。

「聖くん、完璧じゃなくてもいいよ」

「……本当ですか?」

「本当だよ。聖くん、無理しなくていいよ」

 私がそう言うと、聖は「……ありがとうございます」と小さく言った。

 そして、私を見る。

 その目が、すごく優しくて。

「桜井さん、君にだけは、素を見せたい」

 聖が小さく言う。

 その声が、すごく優しくて。

 私の心臓が、ドキンと跳ねた。

 やばい。

 聖くん、かっこいい。

「聖くん、素を見せてくれるの?」

「はい。君の前でだけは、完璧じゃなくてもいいと思えるんです」

 聖が小さく微笑む。

 その笑顔が、すごく優しくて。

 私の心臓が、また跳ねた。

「聖くん、ありがとう」

「いえ。こちらこそ、ありがとうございます」

 聖が嬉しそうに微笑む。

 その笑顔が、すごく優しくて。

 私の心臓が、また跳ねた。

 やばい。

 聖くん、好きかも。

 翌日、学校で、私は聖の秘密を知った。

 聖が、図書室で、一人で勉強している。

 時計を見ると、朝の6時。

「聖くん、こんな早くから勉強してるの?」

 私が驚くと、聖は「はい」と小さく答えた。

「毎日、3時間勉強してるんです」

「え、毎日!?」

「はい。完璧でいるためには、努力が必要ですから」

 聖が真剣な顔で言う。

 その顔が、すごく真剣で。

「聖くん、努力家なんだね」

「……僕は、才能がないんです。だから、努力するしかない」

 聖が小さく言う。

 その声が、すごく悲しくて。

 私の胸が、チクリと痛んだ。

「聖くん、そんなことないよ」

「いえ。僕は、完璧を演じてるだけです」

 聖が小さく言う。

 その顔が、すごく悲しそうで。

「聖くん……」

「でも、桜井さんの前では、演じなくてもいいと思えるんです」

 聖が小さく微笑む。

 その笑顔が、すごく優しくて。

 私の心臓が、ドキンと跳ねた。

 やばい。

 聖くん、好きかも。

 放課後、私は聖と一緒に帰っていた。

 聖が、私の隣を歩いている。

 でも、その足が、小石につまずいた。

「わっ!」

 聖が転びそうになる。

 私が慌てて支える。

「聖くん、大丈夫?」

「す、すみません……なんで君の前だと失敗するんだろう……」

 聖が顔を赤くして言う。

 その顔が、すごく恥ずかしそうで。

 可愛い。

「聖くん、可愛い」

「か、可愛くないです! 僕は完璧ですから!」

 聖が必死に否定する。

 でも、顔が真っ赤。

「聖くん、完璧じゃなくても素敵だよ」

「……本当ですか?」

「本当だよ」

「……ありがとうございます」

 聖が小さく微笑む。

 その笑顔が、すごく優しくて。

 私の心臓が、また跳ねた。

「桜井さん、君のことが好きだ」

 聖が突然言った。

「え……」

「君の前でだけは、完璧じゃない自分を見せられる。それが、すごく嬉しいんだ」

 聖が真剣な顔で言う。

 その顔が、すごく真剣で。

 私の心臓が、ドキンと跳ねた。

 やばい。

 聖くん、告白してる。

「聖くん……」

「君のことが、好きだ」

 聖がもう一度言う。

 その声が、すごく優しくて。

 私の心臓が、また跳ねた。

 やばい。

 聖くん、好きかも。

「聖くん、私も……」

 私が言いかけたとき、撫人が現れた。

「こころ! 一緒に帰ろうぜ!」

 撫人が尻尾を振りながら駆け寄ってくる。

「撫人、今は……」

「今すぐ! 俺、こころと帰りたい!」

 撫人が私の手を引っ張る。

「ちょ、ちょっと!」

 私が慌てると、聖が「桜井さん……」と寂しそうに言った。

「聖くん、ごめん! また明日!」

 私がそう言うと、聖は「……はい」と小さく答えた。

 その顔が、すごく寂しそうで。

 私の胸が、チクリと痛んだ。

 聖くん、ごめん。

 家に帰って、私は一人で考えていた。

 撫人も、零も、悠真も、ひまも、大樹も、誠も、空も、ゲンも、陽太も、太郎も、透も、聖も。

 12人全員、可愛い。

 12人全員、好きかも。

 私の青春、完全に動物園。

 でも、すごく楽しい。

 でも、ちょっと困ってる。

 だって、12人全員から告白されてる。

 誰を選べばいいの?

 そう思った。

(第13話 完)

 次回予告
 文化祭準備で動物カフェ大作戦。全員が動物コスプレ→撫人が本物の犬耳つけて「本物だぞ」。零が猫耳つけてくしゃみ連発→「アレルギーなのに…」。悠真が蛇のコスプレで「先輩を巻きつきます」と本気で迫る。こころが「みんな可愛い」と言ったら全員が赤面。ひまがハムスターコスプレで頬袋膨らませる。大樹が熊コスプレで筋肉アピール。次回、第14話『文化祭準備で動物カフェ大作戦』。動物コスプレ、可愛すぎて罪。

 #ラブコメ #逆ハーレム #動物男子 #男子図鑑 #学園ラブコメ #コメディ
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