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エピローグ
リベールが好き
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「よしっ、完全じゃないけど復活したので、本日からお仕事頑張りまっす!」
異世界に来て、今日で1か月。
僕は久しぶりの女装と共に、冒険者ギルドへ出勤した。
「おや、チカくん。まだ休んでいてもいいんじゃよ」
「ギルマスさん、おはようございます! いえ、もう超元気なので!」
と、いうかね?
リベールとか、リベールとか、リベールの過保護が止まらなくなってるんだよ!
とりあえず一段落したから、まず城へいってそのまま……と思っていたら
(毎日、毎日、毎日、食育もだけど怪我人扱いが終わらない!)
食事はこの際、ギリギリのギリギリで許す。
だけど、後者!
怪我人扱いに関しては、もう完治した身としては不服の一言。
「僕はこう見えて健全なスポーツ少年(※ゲームはする)なのに!」
「何かよくわからんが、無理はせんようにな」
「はい! って、ギルマスさん、お出かけですか?」
「ちょいとばかり、城のほうに呼ばれての。最近の件についてじゃろ」
うわぁ、ご苦労様です。
というか、最近よく呼ばれてるよな。
……ギルマスさん、意外と勘が良い部分もあるし、リベールとも知り合いだし。
実は身分を隠した、国の重役だったりして?
いやぁ、まぁそれはないか、はははははは。
「うーん、チカくんはどうしてこうニアピンしているのに否定するかのぉ」
という、ギルマスさんの言葉を華麗にスルーしてしまった僕であった。
「さて、じゃあ今日もお仕事がんばるぞー!」
やる気を出して、久しぶりの受付嬢モードへ。
窓口に立つと、顔馴染みとなった皆さんが、次々と声をかけてくれた。
「チカちゃんじゃん! 久しぶり!」
「体調崩してたんだって? 大丈夫か?」
「はい! みなさん、ご心配おかけしました!」
いやはや、いつものギルドって感じだ。
この調子で、まずは帰還のために必要なアイテムを購入する資金確保!
と、意気込んでいたらリベールが来るわけで……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「というかさ、問題解決したんだから本来の立場に戻らないの?」
この1か月の出来事を思い返し終え、僕はそう問いかけた。
うん、リベールの料理はやっぱり美味しい。
「ギルドで怒ってたのは、それが理由か」
「当たり前でーすー!」
そりゃ、今も同居が何故か続いている。
昨日までは僕の看病という理由があるけど、それももう無いはず。
朝のランニングも、やっと許可されたしね。
……久々に走ると、体力減ってたよ。
筋肉は裏切らないけど、サボると最速で裏切るよね。筋肉。
「まぁ、戻る件は一旦保留中というか」
「まだいろいろ解決していないから?」
「それもある」
それもそうか。
ラテジアさんたちの治療もそうだし、エスピオン王弟殿下の件もある。
他にも何か隠れてそうといえばそうだしね。
いやはや、王族は大変だ。
「ただ、しばらくはチカにかかりっきりになりたいなって」
「すでに散々、食育どころか看病までされているんですけど?」
「それだけじゃないさ」
リベールは僕の方を向いて、右手を取った。
「今回の件で、オレは1つ決めたことがある」
「なに?」
「王族としての責務は果たす。だが、最後は絶対にチカを守ることを」
……んん?
なんだろう、以前のディルみたいな雰囲気というか。
え? え?
まった、まった!?
「り、りり、リベール!?」
ゆっくりと、彼のキスが僕の手の甲に降った。
「オレも覚悟を決めた。というか、吹っ切れることにした」
「な、なに、なな、なにを!?」
「チカのことが好きだ。だから、これから色々口説くので覚悟するように」
「……うええええええええ!?」
好き?
好きって、どっち? ら、ライクの方だよね!?
って、ちょっとまって。
なんで僕、顔が熱いの?
というか、心臓がバクバクいってるのはなんでー!?
「ぷっ……くくくっ、チカ、全部声に出てる」
「ふぁっ!? あ、あの、その、リベ……」
「思ったよりも脈ありっぽくて良かった。はい、今日のデザートのフルーツ」
ごまかすなー!?
いや、待って。
え? も、もしかして……
「あの、リベール……好きって、その」
「ん? こうしないと分からないか?」
そのまま彼の顔が近づいてきて……
「んっ……!?」
触れるか触れないかに近い、本当に軽いキス。
少し離れた彼は、小さく笑い
「まだチカには刺激が強いから、とりあえず今日はここで」
と、言い放った。
まずい、だいぶ頭が混乱しているというか。
(うわあああ、今の、ちゃんとキスされなかったことが残念だったと思う自分がいる―――!)
あぁだめだ、気づいてしまった。
今まで、何度か感じた違和感というか、胸の痛みの意味も。
(僕、リベールのことが好きなんだ……)
……よし、当面は言わない。
絶対に、言ってやらない!
というか僕が恥ずか死ぬ!
「それよりチカ。そろそろお昼休みが終わる時間だが?」
「はっ!? いや、誰のせいだよ、リベールの馬鹿―――――!」
「オレのせいだな。あぁそれから」
リベールは立ち上がり、少し歩いてから振り返る。
「口説くの意味には、この世界に戻ってくるよう説得する分も入ってるから」
「え?」
「チカが1度帰ることは止めない。ただ、目的を終えたら戻ってきて欲しい」
彼は今まで見たよりも、さわやかな笑みを浮かべて告げた。
吹っ切れたせいなのかもしれない。
僕が見た中で、一番、彼の素が出ているといえる笑顔だった。
それを見た瞬間、今までのどんな時よりも、胸のときめきを覚えてしまって……
「……わ、わかった。わかったから! その、笑顔がまぶしい!」
「なるほど、オレの笑顔が好きなんだな、チカは」
うーわー、なんかその調子に乗った雰囲気はアフェクっぽい!
この言葉を聞くとやっぱり兄弟なんだね!?
ディルはそんな雰囲気ないのに!
なお、しばらくしたのち、ディルも同類であると気づくのは、また別の話だけど。
「じゃ、行って戻る分の手段、頑張って考えないとな」
「そうだね……」
あれ?
なんか、最終的な目標の難易度がしれっと跳ね上がった?
という疑問が一瞬脳裏を過ったが……
(ま、いっか。今は)
自分が自覚した恋心は、もうしばらくだけ黙っていよう。
(僕も、リベールのことが大好きだってことは、ね)
異世界に来て、今日で1か月。
僕は久しぶりの女装と共に、冒険者ギルドへ出勤した。
「おや、チカくん。まだ休んでいてもいいんじゃよ」
「ギルマスさん、おはようございます! いえ、もう超元気なので!」
と、いうかね?
リベールとか、リベールとか、リベールの過保護が止まらなくなってるんだよ!
とりあえず一段落したから、まず城へいってそのまま……と思っていたら
(毎日、毎日、毎日、食育もだけど怪我人扱いが終わらない!)
食事はこの際、ギリギリのギリギリで許す。
だけど、後者!
怪我人扱いに関しては、もう完治した身としては不服の一言。
「僕はこう見えて健全なスポーツ少年(※ゲームはする)なのに!」
「何かよくわからんが、無理はせんようにな」
「はい! って、ギルマスさん、お出かけですか?」
「ちょいとばかり、城のほうに呼ばれての。最近の件についてじゃろ」
うわぁ、ご苦労様です。
というか、最近よく呼ばれてるよな。
……ギルマスさん、意外と勘が良い部分もあるし、リベールとも知り合いだし。
実は身分を隠した、国の重役だったりして?
いやぁ、まぁそれはないか、はははははは。
「うーん、チカくんはどうしてこうニアピンしているのに否定するかのぉ」
という、ギルマスさんの言葉を華麗にスルーしてしまった僕であった。
「さて、じゃあ今日もお仕事がんばるぞー!」
やる気を出して、久しぶりの受付嬢モードへ。
窓口に立つと、顔馴染みとなった皆さんが、次々と声をかけてくれた。
「チカちゃんじゃん! 久しぶり!」
「体調崩してたんだって? 大丈夫か?」
「はい! みなさん、ご心配おかけしました!」
いやはや、いつものギルドって感じだ。
この調子で、まずは帰還のために必要なアイテムを購入する資金確保!
と、意気込んでいたらリベールが来るわけで……
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「というかさ、問題解決したんだから本来の立場に戻らないの?」
この1か月の出来事を思い返し終え、僕はそう問いかけた。
うん、リベールの料理はやっぱり美味しい。
「ギルドで怒ってたのは、それが理由か」
「当たり前でーすー!」
そりゃ、今も同居が何故か続いている。
昨日までは僕の看病という理由があるけど、それももう無いはず。
朝のランニングも、やっと許可されたしね。
……久々に走ると、体力減ってたよ。
筋肉は裏切らないけど、サボると最速で裏切るよね。筋肉。
「まぁ、戻る件は一旦保留中というか」
「まだいろいろ解決していないから?」
「それもある」
それもそうか。
ラテジアさんたちの治療もそうだし、エスピオン王弟殿下の件もある。
他にも何か隠れてそうといえばそうだしね。
いやはや、王族は大変だ。
「ただ、しばらくはチカにかかりっきりになりたいなって」
「すでに散々、食育どころか看病までされているんですけど?」
「それだけじゃないさ」
リベールは僕の方を向いて、右手を取った。
「今回の件で、オレは1つ決めたことがある」
「なに?」
「王族としての責務は果たす。だが、最後は絶対にチカを守ることを」
……んん?
なんだろう、以前のディルみたいな雰囲気というか。
え? え?
まった、まった!?
「り、りり、リベール!?」
ゆっくりと、彼のキスが僕の手の甲に降った。
「オレも覚悟を決めた。というか、吹っ切れることにした」
「な、なに、なな、なにを!?」
「チカのことが好きだ。だから、これから色々口説くので覚悟するように」
「……うええええええええ!?」
好き?
好きって、どっち? ら、ライクの方だよね!?
って、ちょっとまって。
なんで僕、顔が熱いの?
というか、心臓がバクバクいってるのはなんでー!?
「ぷっ……くくくっ、チカ、全部声に出てる」
「ふぁっ!? あ、あの、その、リベ……」
「思ったよりも脈ありっぽくて良かった。はい、今日のデザートのフルーツ」
ごまかすなー!?
いや、待って。
え? も、もしかして……
「あの、リベール……好きって、その」
「ん? こうしないと分からないか?」
そのまま彼の顔が近づいてきて……
「んっ……!?」
触れるか触れないかに近い、本当に軽いキス。
少し離れた彼は、小さく笑い
「まだチカには刺激が強いから、とりあえず今日はここで」
と、言い放った。
まずい、だいぶ頭が混乱しているというか。
(うわあああ、今の、ちゃんとキスされなかったことが残念だったと思う自分がいる―――!)
あぁだめだ、気づいてしまった。
今まで、何度か感じた違和感というか、胸の痛みの意味も。
(僕、リベールのことが好きなんだ……)
……よし、当面は言わない。
絶対に、言ってやらない!
というか僕が恥ずか死ぬ!
「それよりチカ。そろそろお昼休みが終わる時間だが?」
「はっ!? いや、誰のせいだよ、リベールの馬鹿―――――!」
「オレのせいだな。あぁそれから」
リベールは立ち上がり、少し歩いてから振り返る。
「口説くの意味には、この世界に戻ってくるよう説得する分も入ってるから」
「え?」
「チカが1度帰ることは止めない。ただ、目的を終えたら戻ってきて欲しい」
彼は今まで見たよりも、さわやかな笑みを浮かべて告げた。
吹っ切れたせいなのかもしれない。
僕が見た中で、一番、彼の素が出ているといえる笑顔だった。
それを見た瞬間、今までのどんな時よりも、胸のときめきを覚えてしまって……
「……わ、わかった。わかったから! その、笑顔がまぶしい!」
「なるほど、オレの笑顔が好きなんだな、チカは」
うーわー、なんかその調子に乗った雰囲気はアフェクっぽい!
この言葉を聞くとやっぱり兄弟なんだね!?
ディルはそんな雰囲気ないのに!
なお、しばらくしたのち、ディルも同類であると気づくのは、また別の話だけど。
「じゃ、行って戻る分の手段、頑張って考えないとな」
「そうだね……」
あれ?
なんか、最終的な目標の難易度がしれっと跳ね上がった?
という疑問が一瞬脳裏を過ったが……
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