33 / 33
季節は巡る
春よ、恋い……
しおりを挟む
開いた窓から吹き込んでくる風は、春の兆しに甘く薫っている。
冬空が残る穏やかな午前中、もう少しすれば、賑やかな昼になる。そんな、ゆったりとした時刻。
ビーシュは蛇口をひねって水を止め、狭い部屋を満たしてゆく風に、肺をいっぱいに膨らませた。
大きな窓に掛かっている新しい青いカーテンのように、気持ちがゆるりゆるりと翻る。特に何もしていないのに、どうして胸が弾んでいるのだろう。ビーシュは口の端を持ち上げ、鼻歌をうたった。
いつもと変わらない季節の始まりは、今までよりもずっと、甘い気がする。風を追うように、ビーシュは様変わりした自宅をぐるりと見回した。
古びて革の裂けていたソファーは、二人掛けの白いものに。
黒ずんでいた壁紙も新しく貼り直し、床に敷いた絨毯は目に優しい暖色系を。走っても足音のしない毛足の長さは、ふかふかで気持ちがいい。
「あまりにも気持ちよくて、床で寝ていたらレオくんに笑われちゃったね」
キッチンに置かれた小さな植木鉢から伸びる若葉に語りかけた。
エフレムから譲り受けたサイフォンを設置して、レクト珈琲店で買ったおすすめの豆が入った袋を引き寄せる。
新しく封を切ると、芳しい豆の匂いが春の風に混ざった。
餞別に、と。連れ込み宿の店主から貰ったミルで豆を挽きながら、ビーシュは狭い部屋の大部分を占める大きなベッドを見やり、頬を熱くさせて俯いた。
レオンハルトと出会ってからずっと、毎日のように抱き合っている気がする。許す時間の限りに触れあい、言葉を交わしている。目を閉じれば、囁く声が響いてくるほどに。
気恥ずかしさを紛らわそうとビーシュは瞬きを多くして、ロートに挽いた珈琲を入れ、棚からカップを取り出した。
矢車草の絵が描かれたものだ。ちゃんと皿も出して、レオンハルトからもらった銀のスプーンを置く。
レオンハルト用の砂糖壺は、二人用のちいさなテーブルの上に置いてある。ビーシュは熱せられたフラスコの沸騰音に一旦ランプの火を消し、窓へ視線を向けた。
「ぼくの家じゃないみたいだ」
相変わらず寝るためだけの部屋ではあるが、家具の全てを新しくすると、生活感が生まれてくるから不思議だ。心なしか、食べる量も増えたような気がする。
「どうしてかな、レオくんの匂いがするような気がする。昨日は、ニルフ君の結婚式にでるための準備で忙しかったから、会えなかったのに」
ふとした瞬間に、目がレオンハルトの姿を探している。気付く度に「どうしようもないな」と苦笑して額を叩くが、治る気配はない
部屋の内装は、全てレオンハルトが決めた。
だからか、自宅にいるとすっぽりと腕の中にいるような安堵感を覚え、何度も何度もレオンハルトを探してしまうのだろう。名を呼べば、ひょっこり現れるような気さえする。
(ずっと、頭の中がレオくんでいっぱいだ)
いつか別れる不安に嘆く暇などないくらい、レオンハルトと送る日々の生活は、ビーシュを心の底から満たしてくれていた。
満ち足りているからこそ、吹き込んでくる風も特別に甘いのだろう。
ビーシュは生まれて初めて、優しい春の季節をたっぷりと感じていた。
「お父さん、ぼくは幸せだよ」
ビーシュはポケットから、サファイアの宝石義眼を取り出した。
手元に、唯一残した宝石義眼の美しい矢車菊の青色に、何度も何度もくちづけを落とす。
愛おしくて、満ち足りているのに……足りない。
想いを言葉では表しきれず、体ではもどかしい。
時間は短くて、すぐに日が変わる。
めまぐるしい日々の中で、どうやれば、感じているもの全てを伝えられるのか、ビーシュにはまだわからない。
「レオくん」
――かつん。
階段を跳ねる靴音に、ビーシュは顔をあげた。
真っ直ぐに近づいてくる、軽快な足音。
玄関に駆け寄ろうとしたビーシュがドアノブに手を掛けるよりもずっと先に、ドアが勢いよく開き、レオンハルトが飛び込んでくる。
「やあ、ビーシュ」
鍔のある軍帽を被った礼服姿のレオンハルトが、珍しく息を急ききって肩を大きく揺らしてる。手には、白い花弁の薔薇でそろえた花束があった。
「レオくん、どうしたの? 今日はニルフ君の結婚式でしょう?」
壁に掛けたばかりの時計を見やる。時刻はまだ、正午にもなっていない。
「うん。でもね、どうしてもビーシュに会いたくて抜けてきたよ」
「ニルフ君に怒られるよ?」
レオンハルトは「後で謝るよ」と苦笑して、花束をビーシュに差し出した。
染みの一つもない瑞々しい白薔薇を、赤いリボンで結んでまとめた、簡素であるが美しい花束だった。花嫁のブーケを連想させて、ビーシュはぎゅっと両手で花束を握った。
「新郎新婦を見ていたら、とても幸せな気持ちになってきてね。ビーシュに会いたくて会いたくて、たまらなくなったんだ」
レオンハルトらしいとんでもなく身も蓋もない惚気に、ビーシュは頬を赤く染めて「ぼくも会いたかったよ」とつぶやく。満足そうに笑う顔を見て、さらに恥ずかしくなる。
「お花、綺麗だね」
白薔薇は、温室で育てられたものだろう。ガラス細工のような薄い花弁が幾重にも重なっていて、雪のように美しい。
「ビーシュ、左手をだして」
どうして? と問うより先に、レオンハルトが花束を握る左手をそっと手にとって引き寄せた。
なすがまま、一日ぶりの肌の温度を味わいながらぼんやり見ていてると、レオンハルトは軍服のポケットから小さな箱を取り出し、片手でパチンと金具を外して蓋を開けた。
「これを、ビーシュにあげたくて」
箱の中にあったのは、銀の指輪だった。
美しく磨き上げられた銀が柔らかく包むサファイアの輝きは美しく、胸が締め付けられるような愛おしさがさらに煽られる。
「気に入ってくれたね? よかった」
レオンハルトは「うん、うん」と頷いてビーシュの手を一旦離して、指輪を箱から取り出した。
「真似事だけど、永遠を誓いたくてね」
そっと左手をとったレオンハルトはサファイアにくちづけをして、ビーシュの薬指に嵌めた。
白い肌をやんわりと締め付ける指輪に、ビーシュは眦が熱く緩んでゆくのを感じていた。
「……れおくんの指輪は? 結婚式は、指輪を交換するんでしょ」
零れてくる涙を拭いながら問うと、レオンハルトは目を瞬いて笑った。
「ビーシュのことしか考えてなくて、忘れていたよ」
指輪を嵌めた左手の甲にキスをするレオンハルトに、ビーシュも声を上げて笑った。
「待っていて、れおくん」
ビーシュはレオンハルトの頬を撫で、持っていた花束をテーブルの上に置いた。
しゅるっと、赤いリボンを引き抜いて振り返ると、意図を察したレオンハルトが左手を差し出してくれた。
「あとで、れおくんの指輪も買おうね」
レオンハルトの左手の薬指にリボンを巻き付け、蝶々結びにする。ほどけてしまわないように、ぎゅっと結んだ。
「運命の赤い糸みたいだね。とても、可愛いな」
春の風にリボンの輪っかを揺らし、レオンハルトはビーシュの頬を撫でた。
視線が絡み合い、自然と唇が引き寄せられる。
戯れるよう何度も触れあい、ぴったりと体をくっつけ、深く深く繋がってゆく。
春の訪れは、もうすぐそこまで。
今までとはまるで違う世界に戸惑っても、しっかりと抱きしめてくれる手があれば大丈夫だ。
ビーシュは体の全てでレオンハルトを感じながら、涸れそうだった心を満たす喜びの涙をこぼし続けた。
冬空が残る穏やかな午前中、もう少しすれば、賑やかな昼になる。そんな、ゆったりとした時刻。
ビーシュは蛇口をひねって水を止め、狭い部屋を満たしてゆく風に、肺をいっぱいに膨らませた。
大きな窓に掛かっている新しい青いカーテンのように、気持ちがゆるりゆるりと翻る。特に何もしていないのに、どうして胸が弾んでいるのだろう。ビーシュは口の端を持ち上げ、鼻歌をうたった。
いつもと変わらない季節の始まりは、今までよりもずっと、甘い気がする。風を追うように、ビーシュは様変わりした自宅をぐるりと見回した。
古びて革の裂けていたソファーは、二人掛けの白いものに。
黒ずんでいた壁紙も新しく貼り直し、床に敷いた絨毯は目に優しい暖色系を。走っても足音のしない毛足の長さは、ふかふかで気持ちがいい。
「あまりにも気持ちよくて、床で寝ていたらレオくんに笑われちゃったね」
キッチンに置かれた小さな植木鉢から伸びる若葉に語りかけた。
エフレムから譲り受けたサイフォンを設置して、レクト珈琲店で買ったおすすめの豆が入った袋を引き寄せる。
新しく封を切ると、芳しい豆の匂いが春の風に混ざった。
餞別に、と。連れ込み宿の店主から貰ったミルで豆を挽きながら、ビーシュは狭い部屋の大部分を占める大きなベッドを見やり、頬を熱くさせて俯いた。
レオンハルトと出会ってからずっと、毎日のように抱き合っている気がする。許す時間の限りに触れあい、言葉を交わしている。目を閉じれば、囁く声が響いてくるほどに。
気恥ずかしさを紛らわそうとビーシュは瞬きを多くして、ロートに挽いた珈琲を入れ、棚からカップを取り出した。
矢車草の絵が描かれたものだ。ちゃんと皿も出して、レオンハルトからもらった銀のスプーンを置く。
レオンハルト用の砂糖壺は、二人用のちいさなテーブルの上に置いてある。ビーシュは熱せられたフラスコの沸騰音に一旦ランプの火を消し、窓へ視線を向けた。
「ぼくの家じゃないみたいだ」
相変わらず寝るためだけの部屋ではあるが、家具の全てを新しくすると、生活感が生まれてくるから不思議だ。心なしか、食べる量も増えたような気がする。
「どうしてかな、レオくんの匂いがするような気がする。昨日は、ニルフ君の結婚式にでるための準備で忙しかったから、会えなかったのに」
ふとした瞬間に、目がレオンハルトの姿を探している。気付く度に「どうしようもないな」と苦笑して額を叩くが、治る気配はない
部屋の内装は、全てレオンハルトが決めた。
だからか、自宅にいるとすっぽりと腕の中にいるような安堵感を覚え、何度も何度もレオンハルトを探してしまうのだろう。名を呼べば、ひょっこり現れるような気さえする。
(ずっと、頭の中がレオくんでいっぱいだ)
いつか別れる不安に嘆く暇などないくらい、レオンハルトと送る日々の生活は、ビーシュを心の底から満たしてくれていた。
満ち足りているからこそ、吹き込んでくる風も特別に甘いのだろう。
ビーシュは生まれて初めて、優しい春の季節をたっぷりと感じていた。
「お父さん、ぼくは幸せだよ」
ビーシュはポケットから、サファイアの宝石義眼を取り出した。
手元に、唯一残した宝石義眼の美しい矢車菊の青色に、何度も何度もくちづけを落とす。
愛おしくて、満ち足りているのに……足りない。
想いを言葉では表しきれず、体ではもどかしい。
時間は短くて、すぐに日が変わる。
めまぐるしい日々の中で、どうやれば、感じているもの全てを伝えられるのか、ビーシュにはまだわからない。
「レオくん」
――かつん。
階段を跳ねる靴音に、ビーシュは顔をあげた。
真っ直ぐに近づいてくる、軽快な足音。
玄関に駆け寄ろうとしたビーシュがドアノブに手を掛けるよりもずっと先に、ドアが勢いよく開き、レオンハルトが飛び込んでくる。
「やあ、ビーシュ」
鍔のある軍帽を被った礼服姿のレオンハルトが、珍しく息を急ききって肩を大きく揺らしてる。手には、白い花弁の薔薇でそろえた花束があった。
「レオくん、どうしたの? 今日はニルフ君の結婚式でしょう?」
壁に掛けたばかりの時計を見やる。時刻はまだ、正午にもなっていない。
「うん。でもね、どうしてもビーシュに会いたくて抜けてきたよ」
「ニルフ君に怒られるよ?」
レオンハルトは「後で謝るよ」と苦笑して、花束をビーシュに差し出した。
染みの一つもない瑞々しい白薔薇を、赤いリボンで結んでまとめた、簡素であるが美しい花束だった。花嫁のブーケを連想させて、ビーシュはぎゅっと両手で花束を握った。
「新郎新婦を見ていたら、とても幸せな気持ちになってきてね。ビーシュに会いたくて会いたくて、たまらなくなったんだ」
レオンハルトらしいとんでもなく身も蓋もない惚気に、ビーシュは頬を赤く染めて「ぼくも会いたかったよ」とつぶやく。満足そうに笑う顔を見て、さらに恥ずかしくなる。
「お花、綺麗だね」
白薔薇は、温室で育てられたものだろう。ガラス細工のような薄い花弁が幾重にも重なっていて、雪のように美しい。
「ビーシュ、左手をだして」
どうして? と問うより先に、レオンハルトが花束を握る左手をそっと手にとって引き寄せた。
なすがまま、一日ぶりの肌の温度を味わいながらぼんやり見ていてると、レオンハルトは軍服のポケットから小さな箱を取り出し、片手でパチンと金具を外して蓋を開けた。
「これを、ビーシュにあげたくて」
箱の中にあったのは、銀の指輪だった。
美しく磨き上げられた銀が柔らかく包むサファイアの輝きは美しく、胸が締め付けられるような愛おしさがさらに煽られる。
「気に入ってくれたね? よかった」
レオンハルトは「うん、うん」と頷いてビーシュの手を一旦離して、指輪を箱から取り出した。
「真似事だけど、永遠を誓いたくてね」
そっと左手をとったレオンハルトはサファイアにくちづけをして、ビーシュの薬指に嵌めた。
白い肌をやんわりと締め付ける指輪に、ビーシュは眦が熱く緩んでゆくのを感じていた。
「……れおくんの指輪は? 結婚式は、指輪を交換するんでしょ」
零れてくる涙を拭いながら問うと、レオンハルトは目を瞬いて笑った。
「ビーシュのことしか考えてなくて、忘れていたよ」
指輪を嵌めた左手の甲にキスをするレオンハルトに、ビーシュも声を上げて笑った。
「待っていて、れおくん」
ビーシュはレオンハルトの頬を撫で、持っていた花束をテーブルの上に置いた。
しゅるっと、赤いリボンを引き抜いて振り返ると、意図を察したレオンハルトが左手を差し出してくれた。
「あとで、れおくんの指輪も買おうね」
レオンハルトの左手の薬指にリボンを巻き付け、蝶々結びにする。ほどけてしまわないように、ぎゅっと結んだ。
「運命の赤い糸みたいだね。とても、可愛いな」
春の風にリボンの輪っかを揺らし、レオンハルトはビーシュの頬を撫でた。
視線が絡み合い、自然と唇が引き寄せられる。
戯れるよう何度も触れあい、ぴったりと体をくっつけ、深く深く繋がってゆく。
春の訪れは、もうすぐそこまで。
今までとはまるで違う世界に戸惑っても、しっかりと抱きしめてくれる手があれば大丈夫だ。
ビーシュは体の全てでレオンハルトを感じながら、涸れそうだった心を満たす喜びの涙をこぼし続けた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる