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第2章 黒領主の旦那様
35 サプライズ
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イスティリア王国のロシスター領に戻ったユージーンと私を待っていたのは、ロシスター家のみなさんと、メイドのエリカとカーラだった。
「まあ、カーラまでこちらに来てくれたの?」
「お戻りになったクローディア様のお世話は、この私にお任せください」
エリカも待機してくれていたのでわざわざ来てもらうほどでもないとは思ったが、しばらく領地を留守にし、カーラたちを手持ち無沙汰にさせてしまったかなと反省する。
その日は遅いこともあり、ロシスター侯爵家のカントリーハウスでのんびりと過ごした。
小父様とウォルトお兄様だけでなく、王都勤務のブルーノお兄様も領地に帰っており、ウィンドラ公国のお土産話に花が咲く。
「小父様にはウィンドラワイン。ウォルトお兄様には飛竜鱗のペンで、ブルーノお兄様には爪を利用した短剣を買ってまいりました」
「ありがとう、クローディア」
「ユージーンだけなら、絶対土産はなかったな」
ニナさんに教えて貰ったお土産に、少年の様に目を輝かせる二人のお兄様たち。
それに、ココとムムの存在に皆が興味津々。特に、次兄のブルーノお兄様が屈強な身体にココを乗せ、終始ご機嫌だった。
「お前も来いって」
『ムー』
「私には来てくれるかい?」
『ムムは放っとくといいよ~。そのうち、いつの間にか服に潜りこんでくるよ~』
「ホント。こいつ、クローディアにベッタリなんだよな」
二匹を中心に三兄弟がはしゃいでいる。その様子に私も楽しくなっていると、そっと小父様に声をかけられた。
「余計なことをしてすまなかったね」
「小父様のお陰で、やっと母を知ることができました。私を母と繋いでくれるのは、小父様しかいなかったんです。――まさか母と会える日が来るなんて思ってもみなかったので最初は驚きましたが、自分のルーツを知ることができ良かったです」
素直な気持ちを語った私に目を細めた小父様は、少しだけ遠くを見つめる。
「お土産のワイン、早速いただいてもいいかな?」
「はい。もちろんです」
包みを開け箱からワインを取り出し、自ら栓を抜いた小父様がコポコポとワインを注ぐ。グラスの中でワインを空気に触れされ色と香りを堪能し、私に言った。
「旅続きで疲れたろう? 今日はもうおやすみ」
戻ったばかりの私たちを気遣い、少し早目のお開きとなった。
***
「ご一緒してもいいかしら?」
「無事に到着したか。――こちらの国のワインも開けよう」
夜も更け、すっかり静まった侯爵邸のサロンに、夜陰を纏った美しい来訪者が現れた。
「「乾杯」」
人払いがされているのか、サロンは静寂に包まれている。
「本当は飲ませたくないが、どうせ言うこと聞かんだろう?」
「よくお分かりで。ここまでくると、大好きなモノたちに囲まれているのが一番なのよ。――ありがとう……。貴方たち家族には感謝しきれないわ」
互いに語りたいことは山ほどあるのだろう。
だが、同じ空間にいられることだけを味わうかのように、両者はただグラスを傾けていた――
***
翌朝、目覚めた私はなぜか馬車に押し込められ、ロシスター領にある大きな神殿に連れて来られた。
「さあ、さあ。クローディア様。お式の準備をしましょう!」
「男どもが入って来られないよう、しっかり見張っておきます!」
「えっ!? 式ってなあに?」
「俺たちの結婚式だな。おっと! やめろよエリカ!」
私の側に来ようとしていたユージーンは、ずるずるとエリカに引きずられてゆく。
私の手はしっかりとカーラに確保されていた。
「ユージーン!」
「クローディア!」
なおも叫ぶユージーンをエリカがを追い払い、私はあれよあれよと二人にひんむかれていた。
「サイズがぴったりだわ……」
「私がクローディア様のサイズを知らぬわけがありません!」
「とてもお似合いです。お綺麗ですよ、クローディア様」
淡い色合いの化粧を施され、純白のウエディングドレスを着せられていた。頭に花冠を飾られると、目の前の鏡には、まだ心の準備ができていない花嫁姿の私が写っていた。
ようやくこの状況で察する。
「私、今から結婚するんだ」
婚約してまだ二月。こんなに早く、ユージーンと夫婦になるとは思っていなかった。
でも冷静になって考えると、今はダメという理由が全くない。ダイエットしたかったとか、婚前にやりたいことがあったとか、全くない。
お母様のハードなトレーニングで人生で最高の身体の仕上がりだし、ロシスターの皆のお陰でやりたいことはやりきれ、過去を精算した。
ピッタリあつらえられた美しいドレス。荘厳なロシスター領の神殿。式を挙げる環境は万全に整えられていた。
「すごく嬉しいサプライズだわ……」
そして私自身、ユージーンが旦那様になってくれる日をずっと待ち望んでいた。
「失礼するよ?」
「小父様」
支度を終えた私の姿を見て、オリバー小父様が顔をくしゃくしゃにして目頭を押さえた。
「クライヴも、見たかっただろうな……」
喜びを噛み締める小父様に、私も思わず目頭が熱くなり涙ぐむ。
「オリバー様、支度のできた花嫁を泣かせるとは! 親子揃ってこの不届き者めっ! クローディア様の騎士、エリカが成敗します!」
「やっ、やめろ! お前は本気で言っているから質が悪い!」
小父様とエリカのやりとりに、何とか化粧をダメにしなくて済んだ。
「今日からは正真正銘、クローディアの父だからね。以降はちゃんと、お義父様と呼んで」
そう言って片目を瞑ったお義父様にエスコートされ、祭壇までの道のりを歩く。途中でお義父様が小さく囁いた。
「レイラもニナも嬉しそうだよ」
お義父様の視線を追った私の視界の隅に入ったのは、ハンカチを目にあてるお母様とニナさんだった。
来てくれたんだ! あまりの喜びに堪えきれず、涙がポロリと頬を伝う。
こんな幸せな日が来るなんて……。
厳かな空気の中、いつにもまして光彩を放つユージーンに迎えられる。
ロシスター騎士団の正装だろうか? 宮廷舞踏会で会った時のホワイトタイ姿も素敵だったが、黒いダブルブレストの騎士服に身を包んだ彼は格別だった。
いつも悠然とかまえているユージーンが、めずらしく固くなり言葉に詰まっている。
「想像していた以上に美しい……。長年の夢がやっと叶うのかと思うと……これ以上言葉にならない……」
彼の涙を初めて見た。いつ如何なる時も笑みを湛えている彼が、その金色の瞳から大粒の涙を流している。
ずうっと私を一途に想い続けてきてくれた。強くて切れ者なのに、偽者の私に傷一つつけられない優しい人。綺麗な天使の流す涙に見惚れてしまう。
私の旦那様は本当に素敵だ……。
「二人とも泣いていないで、きちんと儀式を終わらせなよー。それじゃあいつまでたっても夫婦になれないぞー」
ケネス様が突っ込んで、厳格だった雰囲気が一気に和やかなものとなる。
参列者の方々が見届ける中、婚姻届にサインをし、神前に誓いの花冠を捧げ、私たちは晴れて夫婦となった。
それからはヤンヤヤンヤと大盛り上がりで宴に突入し、祝宴は夜半まで続いた。
さすがロシスター侯爵家。騎士たちのノリがすごく熱い。母も久し振りの雰囲気にとても楽しそうだ。
公務を詰め込み、こなしてからきてくれたのだろう。まさかお母様が結婚式に参列してくれるとは思っていなかった。
サプライズに次ぐサプライズの一日。皆に祝福され、私は幸福な花嫁となった――
「まあ、カーラまでこちらに来てくれたの?」
「お戻りになったクローディア様のお世話は、この私にお任せください」
エリカも待機してくれていたのでわざわざ来てもらうほどでもないとは思ったが、しばらく領地を留守にし、カーラたちを手持ち無沙汰にさせてしまったかなと反省する。
その日は遅いこともあり、ロシスター侯爵家のカントリーハウスでのんびりと過ごした。
小父様とウォルトお兄様だけでなく、王都勤務のブルーノお兄様も領地に帰っており、ウィンドラ公国のお土産話に花が咲く。
「小父様にはウィンドラワイン。ウォルトお兄様には飛竜鱗のペンで、ブルーノお兄様には爪を利用した短剣を買ってまいりました」
「ありがとう、クローディア」
「ユージーンだけなら、絶対土産はなかったな」
ニナさんに教えて貰ったお土産に、少年の様に目を輝かせる二人のお兄様たち。
それに、ココとムムの存在に皆が興味津々。特に、次兄のブルーノお兄様が屈強な身体にココを乗せ、終始ご機嫌だった。
「お前も来いって」
『ムー』
「私には来てくれるかい?」
『ムムは放っとくといいよ~。そのうち、いつの間にか服に潜りこんでくるよ~』
「ホント。こいつ、クローディアにベッタリなんだよな」
二匹を中心に三兄弟がはしゃいでいる。その様子に私も楽しくなっていると、そっと小父様に声をかけられた。
「余計なことをしてすまなかったね」
「小父様のお陰で、やっと母を知ることができました。私を母と繋いでくれるのは、小父様しかいなかったんです。――まさか母と会える日が来るなんて思ってもみなかったので最初は驚きましたが、自分のルーツを知ることができ良かったです」
素直な気持ちを語った私に目を細めた小父様は、少しだけ遠くを見つめる。
「お土産のワイン、早速いただいてもいいかな?」
「はい。もちろんです」
包みを開け箱からワインを取り出し、自ら栓を抜いた小父様がコポコポとワインを注ぐ。グラスの中でワインを空気に触れされ色と香りを堪能し、私に言った。
「旅続きで疲れたろう? 今日はもうおやすみ」
戻ったばかりの私たちを気遣い、少し早目のお開きとなった。
***
「ご一緒してもいいかしら?」
「無事に到着したか。――こちらの国のワインも開けよう」
夜も更け、すっかり静まった侯爵邸のサロンに、夜陰を纏った美しい来訪者が現れた。
「「乾杯」」
人払いがされているのか、サロンは静寂に包まれている。
「本当は飲ませたくないが、どうせ言うこと聞かんだろう?」
「よくお分かりで。ここまでくると、大好きなモノたちに囲まれているのが一番なのよ。――ありがとう……。貴方たち家族には感謝しきれないわ」
互いに語りたいことは山ほどあるのだろう。
だが、同じ空間にいられることだけを味わうかのように、両者はただグラスを傾けていた――
***
翌朝、目覚めた私はなぜか馬車に押し込められ、ロシスター領にある大きな神殿に連れて来られた。
「さあ、さあ。クローディア様。お式の準備をしましょう!」
「男どもが入って来られないよう、しっかり見張っておきます!」
「えっ!? 式ってなあに?」
「俺たちの結婚式だな。おっと! やめろよエリカ!」
私の側に来ようとしていたユージーンは、ずるずるとエリカに引きずられてゆく。
私の手はしっかりとカーラに確保されていた。
「ユージーン!」
「クローディア!」
なおも叫ぶユージーンをエリカがを追い払い、私はあれよあれよと二人にひんむかれていた。
「サイズがぴったりだわ……」
「私がクローディア様のサイズを知らぬわけがありません!」
「とてもお似合いです。お綺麗ですよ、クローディア様」
淡い色合いの化粧を施され、純白のウエディングドレスを着せられていた。頭に花冠を飾られると、目の前の鏡には、まだ心の準備ができていない花嫁姿の私が写っていた。
ようやくこの状況で察する。
「私、今から結婚するんだ」
婚約してまだ二月。こんなに早く、ユージーンと夫婦になるとは思っていなかった。
でも冷静になって考えると、今はダメという理由が全くない。ダイエットしたかったとか、婚前にやりたいことがあったとか、全くない。
お母様のハードなトレーニングで人生で最高の身体の仕上がりだし、ロシスターの皆のお陰でやりたいことはやりきれ、過去を精算した。
ピッタリあつらえられた美しいドレス。荘厳なロシスター領の神殿。式を挙げる環境は万全に整えられていた。
「すごく嬉しいサプライズだわ……」
そして私自身、ユージーンが旦那様になってくれる日をずっと待ち望んでいた。
「失礼するよ?」
「小父様」
支度を終えた私の姿を見て、オリバー小父様が顔をくしゃくしゃにして目頭を押さえた。
「クライヴも、見たかっただろうな……」
喜びを噛み締める小父様に、私も思わず目頭が熱くなり涙ぐむ。
「オリバー様、支度のできた花嫁を泣かせるとは! 親子揃ってこの不届き者めっ! クローディア様の騎士、エリカが成敗します!」
「やっ、やめろ! お前は本気で言っているから質が悪い!」
小父様とエリカのやりとりに、何とか化粧をダメにしなくて済んだ。
「今日からは正真正銘、クローディアの父だからね。以降はちゃんと、お義父様と呼んで」
そう言って片目を瞑ったお義父様にエスコートされ、祭壇までの道のりを歩く。途中でお義父様が小さく囁いた。
「レイラもニナも嬉しそうだよ」
お義父様の視線を追った私の視界の隅に入ったのは、ハンカチを目にあてるお母様とニナさんだった。
来てくれたんだ! あまりの喜びに堪えきれず、涙がポロリと頬を伝う。
こんな幸せな日が来るなんて……。
厳かな空気の中、いつにもまして光彩を放つユージーンに迎えられる。
ロシスター騎士団の正装だろうか? 宮廷舞踏会で会った時のホワイトタイ姿も素敵だったが、黒いダブルブレストの騎士服に身を包んだ彼は格別だった。
いつも悠然とかまえているユージーンが、めずらしく固くなり言葉に詰まっている。
「想像していた以上に美しい……。長年の夢がやっと叶うのかと思うと……これ以上言葉にならない……」
彼の涙を初めて見た。いつ如何なる時も笑みを湛えている彼が、その金色の瞳から大粒の涙を流している。
ずうっと私を一途に想い続けてきてくれた。強くて切れ者なのに、偽者の私に傷一つつけられない優しい人。綺麗な天使の流す涙に見惚れてしまう。
私の旦那様は本当に素敵だ……。
「二人とも泣いていないで、きちんと儀式を終わらせなよー。それじゃあいつまでたっても夫婦になれないぞー」
ケネス様が突っ込んで、厳格だった雰囲気が一気に和やかなものとなる。
参列者の方々が見届ける中、婚姻届にサインをし、神前に誓いの花冠を捧げ、私たちは晴れて夫婦となった。
それからはヤンヤヤンヤと大盛り上がりで宴に突入し、祝宴は夜半まで続いた。
さすがロシスター侯爵家。騎士たちのノリがすごく熱い。母も久し振りの雰囲気にとても楽しそうだ。
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