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29話 交流会④
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ロレッタ視点
「クソ、全て手の上で踊らされていたのか!」
アンドレイは髪を掻きむしると、怒りのあまり充血した目で私を睨む。
「コンスタンス、テスタ、残念です。まさか隣国と協力して私を殺そうとするなんて……もはや救いようがありません」
「っ、クソ! 認めんぞ! お前のせいで贅沢な貴族の生活が崩壊したんだ! お前さえいなければ!!!!!」
「そうよ! あんたみたいな下民みたいな女に王妃の器があるわけないわ! 呪ってやる!!!!」
コンスタンスとテスタは狂った様に罵詈雑言を叫ぶ。ここまでくると怒りを通り越して呆れてしまう。私は哀れな者を見る目で2人を見つめると、勅令を告げた。
「コンスタンス、テスタ、あなた達を極刑とします。せめて最後は貴族としての範を示しなさい!」
一瞬現場が凍りつくが、アンドレイの笑い声が静寂を打ち破る。
「何がおかしいんだ!」
「そうよ、笑ってないで何とかしなさいよ!」
コンスタンスとテスタの怒りがアンドレイに向けられるが、それでも笑いを止めない。
「ロレッタ王妃、この者たちの極刑は俺にお任せください」
アンドレイはコンスタンスとテスタを蹴飛ばすと、剣を抜いて構えた。
「なっ何をするだ!」
「ちょっと! 裏切るつもり!?」
「お前らなんかただの捨て駒なんだよ。大人しく死んで悪魔の生贄になれ!」
「「なっ、悪魔の生贄!?!!!!?」」
アンドレイは躊躇う事なくコンスタンスとテスタの胸に剣を突き刺した。2人は糸の切れた人形の様に倒れると、体から不気味な闇が放出する。その闇はアンドレイの元に集まっていく。
「まさか……嘘でしょ?」
静かに事の成り行きを見守っていたユーゴやカトリーヌやバーバラが一気に警戒した表情で構える。
「はっはははははは!!! これは凄い! 力がみなぎるぞ!」
不気味な闇はアンドレイを悪魔の姿に変化させた。背中からはコウモリの様な巨大な羽が生えて、爪や歯が猛獣の様に鋭く伸びる。目は赤く染まり、鼓膜が破れそうな咆哮をあげる。
「全員、まとめてぶっ殺してやる!」
アンドレイは羽を広げて上空に飛び立つと、落下するスピードを乗せて突進してきた。お気に入りの中庭を汚されるのも嫌だし、早めに終わらせた方が良さそうね。
「まずはお前からだ、ロレッタ!」
鋭利な爪が数センチで私の喉元に届く。でも、誰かが代わりに受け止めてくれた。
「兄さん、いい加減にするんだ!」
鋭い爪と銀色に輝く剣がギシギシとぶつかり合って火花が散る。アンドレイの攻撃を受け止めたのは、弟のカール様だった。
さらに追撃をする様にもう1人の剣士が悪魔の翼を切り落とす。
「ぐあぁぁあああ!!!! 誰だ!!!」
「遅くなってすまないロレッタ」
「クリフト!」
クリフトは剣を振って血を払うと、チラッと私の方を振り返った。
「ちぃ、増援か、だが丁度いい。全員まとめてここでぶっ殺してやる! 王妃と王が死ねばこの国は俺のものだ!」
アンドレイは切り落とされた羽を再生させて上空に飛び立つと、おもむろに右手を掲げた。
そこに不気味な闇が集まって巨大な黒い球体が完成する。これはいよいよヤバそうね……
「皆様どうか逃げて下さい! 兄の事は弟の僕が止めてみせます。だからどうか……」
カール様が私たちを守るように一歩前に出だ。その瞳は死を覚悟している。気持ちは嬉しいけど……
「大丈夫です。ここは任せてください」
私は両足を前後に大きく広げ、弓を引く様に構えた。
「ホーリーアロー!」
瞳に不思議な幾何学模様が宿り、長い金髪が大きくなびく。右手に集まった光の粒子が弓矢の形に変化して、そこから放たれた一撃がアンドレイの心臓を撃ち抜いた。
「ぐはぁ……なっ、何だよそれ! そんなものを隠し持っていたのかよ‼︎」
「あんたなんて、厄龍アランと比べたら大した事ないのよ!」
クリフトの兄である、元第一王子のアランは本当にやばかった。厄龍との激闘に比べたらアンドレイの悪魔化なんてしょぼく見える。
「ロ、ロレッタ様、その力は一体……?」
カール様はまだ理解が追いついていないのか、炭となって消えていくお兄さんと、私を交互に見比べる。
「さてと、帰りましょうか」
「お待ちくださいロレッタ様!」
一件落着してとりあえず自分の部屋に戻ろうとすると、カール様が目の前で土下座をした。
「この度はバカな兄が大変ご無礼をいたしました。本当に申し訳ございません! この罪は弟の僕が責任を持って償います!」
「顔を上げてくださいカール様、悪いのはお兄さんの方で貴方は何も悪くありません」
「ですが……」
カール様は納得のいかない表情で食い下がる。じゃあ、せっかくだしお願いしてみようかしら?
「でしたら、今後は以前よりも積極的に貿易をしていきませんか? 丁度、優秀な農家と薬屋がいるので、買ってもらえると嬉しいのですが……」
チラッと優秀な農家のバーバラと、魔法薬が作れるカトリーヌの方を見ると、2人とも恥ずかしそうにしていた。でもどこか誇らしげだ。
「もちろんです。買わせていただきます!」
カール様は即答で答えると、パッと明るい表情になって私の手を強く握る。力強い腕に爽やかな笑顔。つい見惚れてしまい頬を赤らめていると、クリフトがムッとした表情で間に入ってきた。
「カール殿、あまり気安くロレッタに触れないでもらいたい」
クリフトは口を尖らせて文句を言うと、空いてる私の手をギュッと握りしめた。あれ? もしかして拗ねてる?
「ロレッタ、夜風が冷えてきたから部屋に戻るよ。風邪をひくといけないからね」
「あっ、はい。ではカール様、これで失礼します」
私はドレスの端を摘んで軽く頭を下げると、クリフトと共に王宮に戻った。
王宮に着くと、早速クリフトが私を寝室に招いてキスを落とした。
なんだか今日はいつもよりも少し強引で力強い。そのままクリフトは私をベットに押し倒すと、2人だけの交流会が始まった。
「クソ、全て手の上で踊らされていたのか!」
アンドレイは髪を掻きむしると、怒りのあまり充血した目で私を睨む。
「コンスタンス、テスタ、残念です。まさか隣国と協力して私を殺そうとするなんて……もはや救いようがありません」
「っ、クソ! 認めんぞ! お前のせいで贅沢な貴族の生活が崩壊したんだ! お前さえいなければ!!!!!」
「そうよ! あんたみたいな下民みたいな女に王妃の器があるわけないわ! 呪ってやる!!!!」
コンスタンスとテスタは狂った様に罵詈雑言を叫ぶ。ここまでくると怒りを通り越して呆れてしまう。私は哀れな者を見る目で2人を見つめると、勅令を告げた。
「コンスタンス、テスタ、あなた達を極刑とします。せめて最後は貴族としての範を示しなさい!」
一瞬現場が凍りつくが、アンドレイの笑い声が静寂を打ち破る。
「何がおかしいんだ!」
「そうよ、笑ってないで何とかしなさいよ!」
コンスタンスとテスタの怒りがアンドレイに向けられるが、それでも笑いを止めない。
「ロレッタ王妃、この者たちの極刑は俺にお任せください」
アンドレイはコンスタンスとテスタを蹴飛ばすと、剣を抜いて構えた。
「なっ何をするだ!」
「ちょっと! 裏切るつもり!?」
「お前らなんかただの捨て駒なんだよ。大人しく死んで悪魔の生贄になれ!」
「「なっ、悪魔の生贄!?!!!!?」」
アンドレイは躊躇う事なくコンスタンスとテスタの胸に剣を突き刺した。2人は糸の切れた人形の様に倒れると、体から不気味な闇が放出する。その闇はアンドレイの元に集まっていく。
「まさか……嘘でしょ?」
静かに事の成り行きを見守っていたユーゴやカトリーヌやバーバラが一気に警戒した表情で構える。
「はっはははははは!!! これは凄い! 力がみなぎるぞ!」
不気味な闇はアンドレイを悪魔の姿に変化させた。背中からはコウモリの様な巨大な羽が生えて、爪や歯が猛獣の様に鋭く伸びる。目は赤く染まり、鼓膜が破れそうな咆哮をあげる。
「全員、まとめてぶっ殺してやる!」
アンドレイは羽を広げて上空に飛び立つと、落下するスピードを乗せて突進してきた。お気に入りの中庭を汚されるのも嫌だし、早めに終わらせた方が良さそうね。
「まずはお前からだ、ロレッタ!」
鋭利な爪が数センチで私の喉元に届く。でも、誰かが代わりに受け止めてくれた。
「兄さん、いい加減にするんだ!」
鋭い爪と銀色に輝く剣がギシギシとぶつかり合って火花が散る。アンドレイの攻撃を受け止めたのは、弟のカール様だった。
さらに追撃をする様にもう1人の剣士が悪魔の翼を切り落とす。
「ぐあぁぁあああ!!!! 誰だ!!!」
「遅くなってすまないロレッタ」
「クリフト!」
クリフトは剣を振って血を払うと、チラッと私の方を振り返った。
「ちぃ、増援か、だが丁度いい。全員まとめてここでぶっ殺してやる! 王妃と王が死ねばこの国は俺のものだ!」
アンドレイは切り落とされた羽を再生させて上空に飛び立つと、おもむろに右手を掲げた。
そこに不気味な闇が集まって巨大な黒い球体が完成する。これはいよいよヤバそうね……
「皆様どうか逃げて下さい! 兄の事は弟の僕が止めてみせます。だからどうか……」
カール様が私たちを守るように一歩前に出だ。その瞳は死を覚悟している。気持ちは嬉しいけど……
「大丈夫です。ここは任せてください」
私は両足を前後に大きく広げ、弓を引く様に構えた。
「ホーリーアロー!」
瞳に不思議な幾何学模様が宿り、長い金髪が大きくなびく。右手に集まった光の粒子が弓矢の形に変化して、そこから放たれた一撃がアンドレイの心臓を撃ち抜いた。
「ぐはぁ……なっ、何だよそれ! そんなものを隠し持っていたのかよ‼︎」
「あんたなんて、厄龍アランと比べたら大した事ないのよ!」
クリフトの兄である、元第一王子のアランは本当にやばかった。厄龍との激闘に比べたらアンドレイの悪魔化なんてしょぼく見える。
「ロ、ロレッタ様、その力は一体……?」
カール様はまだ理解が追いついていないのか、炭となって消えていくお兄さんと、私を交互に見比べる。
「さてと、帰りましょうか」
「お待ちくださいロレッタ様!」
一件落着してとりあえず自分の部屋に戻ろうとすると、カール様が目の前で土下座をした。
「この度はバカな兄が大変ご無礼をいたしました。本当に申し訳ございません! この罪は弟の僕が責任を持って償います!」
「顔を上げてくださいカール様、悪いのはお兄さんの方で貴方は何も悪くありません」
「ですが……」
カール様は納得のいかない表情で食い下がる。じゃあ、せっかくだしお願いしてみようかしら?
「でしたら、今後は以前よりも積極的に貿易をしていきませんか? 丁度、優秀な農家と薬屋がいるので、買ってもらえると嬉しいのですが……」
チラッと優秀な農家のバーバラと、魔法薬が作れるカトリーヌの方を見ると、2人とも恥ずかしそうにしていた。でもどこか誇らしげだ。
「もちろんです。買わせていただきます!」
カール様は即答で答えると、パッと明るい表情になって私の手を強く握る。力強い腕に爽やかな笑顔。つい見惚れてしまい頬を赤らめていると、クリフトがムッとした表情で間に入ってきた。
「カール殿、あまり気安くロレッタに触れないでもらいたい」
クリフトは口を尖らせて文句を言うと、空いてる私の手をギュッと握りしめた。あれ? もしかして拗ねてる?
「ロレッタ、夜風が冷えてきたから部屋に戻るよ。風邪をひくといけないからね」
「あっ、はい。ではカール様、これで失礼します」
私はドレスの端を摘んで軽く頭を下げると、クリフトと共に王宮に戻った。
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