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第1章 出会い
未開の地
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目が覚め周りを見回すペル
「ここは…どこ?」
ベット? 部屋…知らない部屋? なんで私こんなところで寝ているの? レイ様? あッ! レイ様!
レイの事を思い出し慌てふためくペル。
ガチャッ
扉を開けて部屋に入ってくる女性
「あら、気がついたみたいね。どう調子は?」
「あ、あなたはシェリー=ローズ」
シェリーを指さすペル。
「そんないきなり呼び捨てで指をささなくても良いじゃない」
「あ、すいません。そういえばあの時はありがとうございました。」
先程の態度から一変、丁寧な態度を見せるペル
「いいのいいの、気にしないで。それにあなた達を救ったのは私なりに理由があったのよ」
「それでも助けてもらった事には変わりありません。あ、あのレイ---ガチャッ
「あッ、ペル気がついてたんだ。良かった」」
シェリーとペルの会話の途中に部屋に入ってきたレイ。
「レ、レイ様。良かった……良かった。」
ペルの頬を伝う一筋のしずく。
「ごめんね…ペル」
「無事で良かった…レイ……」
「あのー、感動の再会してるところ悪いんだけどちょっと良いですかね。色々情報の共有をしておきたいから」
気まずそうに話しを切り出すシェリー。
「「はい」」
「じゃあ向こうの部屋に行きましょう」
三人は隣の部屋に移動してそれぞれ椅子に座る。
「最初にこれだけは言わせてください。助けて頂いてありがとうございました」
「さっきも言ったけど私なりに理由があった事なんだよ。それでとりあえず自己紹介から」
「自己紹介?」
「そう、自己紹介。私はシェリー=ローズ。四大貴族ローズ家の当主にして伝説級魔導士且つ伝説級精霊を七体使役している超越者さぁ!」
「そうだよ、そうだよ、そうだよ、そうだよっ!!!! シェリー=ローズ、超越者! 何で気付かなかったんだろう」
シェリーのカミングアウトを聞いて突如興奮した様子のレイ。
「えーと、そんなに有名なんですか?シェリーさんって」
「四大貴族王族、他国の王族やSランク以上の冒険者などには有名だと思うよ。一応存在自体が隠されているからこういう人たちしか知らないんだ。でも国の上層部等々内ではものすごく有名だよ」
シェリー=ローズといえば世界最強の存在じゃないか。あんな人がどういう理由で僕たちを助けてくれたんだ?
「そんなにですか?」
「うん、そんなにだよ」
そんなにすごいんだ。でもどうしてそんな人が私達を助けてくれたんだろう……
2人同じことを考えていた。
「それで情報の共有というのはね、あと10年で主神と魔神が復活してしまうかもしれないんだ」
「「主神、魔神の復活!?!?」」
主神、魔神の復活だと…しかし何故この事を僕たちに教えてくれたんだ。
「それであなた達には本当の自分に気づき、自分達の使命を果たさなければならない」
「「僕(私)達の使命?」」
何が何だか分からない様子のレイとペル。
「そう、あなた達しか世界を救えないの」
真剣なまなざしのシェリー。
「そんなこと言われても僕は無能の7歳児ですよ? 何をしろって言うんですかッ!」
いつものレイらしくなく語尾を荒げて慌てる様子のレイ。
「まあ、あんた達なら大丈夫だよ! この私が保証する」
そんな胸を張りながら堂々と宣言されても……とりあえずこのことは置いておいて
「さっきから気になってたんですけど、ここってどこなんですか?」
素直に疑問をぶつける
「どこかって? そりゃ私の家だよ。」
「シェリーさんの家ですか? どこにあるんですか?」
「どこかって?未開の地………って知ってるかい?」
「未開の地?」
どこだそこ?
「うん、未開の地。この世界には人族、エルフ、獣人、ドワーフ、魔族のそれぞれの大陸があるのは知っているでしょ?その五つの大陸で円を作っていてその中に神族の大陸というのがあるの。その大陸の事を人族の間では未開の地と呼んでいるの」
人族の間では未開の地と呼ばれている?
聞いた事ないけど
「これも国の上層部しか知らないからよ」
「いや、さらっと心を読まないでよ」
「あら、ごめんなさい。それでそろそろ本題に入っていいかしら?」
コホンと咳払いをしてこう切り出すシェリー。
「「はい」」
というかまだ本題に入っていなかったのかよ
「そうよ今からが本題」
だからですねサラッと心を読まないで下さい。
「心を読んでいる訳じゃないのよ。顔に出ているのよ」
あっれー、おかしいなー。僕口に出してないよね?
「そろそろ本題に入っていい?」
「「ごめんなさい」」
「では改めまして、本題というのは…2人には私の弟子になって、15歳になるまでここで修行して貰うという話よ」
「「修行?」」
そもそもなんで力のない僕が世界を救わなきゃいけないんだ。理由もないし…
そんなレイの気持ちを察してか、
「力をつけて世界を救って見返したくないかい?ランベルト家とかアリア=ブライン……………とか、ねッ?」
「ッつ!」
アリア……アリアねえ…
「分かりました。僕やります。ペルも僕についてきてくれるかい?」
「もちろんですよ」
かくして二人の修行は始まったのだった。
「ここは…どこ?」
ベット? 部屋…知らない部屋? なんで私こんなところで寝ているの? レイ様? あッ! レイ様!
レイの事を思い出し慌てふためくペル。
ガチャッ
扉を開けて部屋に入ってくる女性
「あら、気がついたみたいね。どう調子は?」
「あ、あなたはシェリー=ローズ」
シェリーを指さすペル。
「そんないきなり呼び捨てで指をささなくても良いじゃない」
「あ、すいません。そういえばあの時はありがとうございました。」
先程の態度から一変、丁寧な態度を見せるペル
「いいのいいの、気にしないで。それにあなた達を救ったのは私なりに理由があったのよ」
「それでも助けてもらった事には変わりありません。あ、あのレイ---ガチャッ
「あッ、ペル気がついてたんだ。良かった」」
シェリーとペルの会話の途中に部屋に入ってきたレイ。
「レ、レイ様。良かった……良かった。」
ペルの頬を伝う一筋のしずく。
「ごめんね…ペル」
「無事で良かった…レイ……」
「あのー、感動の再会してるところ悪いんだけどちょっと良いですかね。色々情報の共有をしておきたいから」
気まずそうに話しを切り出すシェリー。
「「はい」」
「じゃあ向こうの部屋に行きましょう」
三人は隣の部屋に移動してそれぞれ椅子に座る。
「最初にこれだけは言わせてください。助けて頂いてありがとうございました」
「さっきも言ったけど私なりに理由があった事なんだよ。それでとりあえず自己紹介から」
「自己紹介?」
「そう、自己紹介。私はシェリー=ローズ。四大貴族ローズ家の当主にして伝説級魔導士且つ伝説級精霊を七体使役している超越者さぁ!」
「そうだよ、そうだよ、そうだよ、そうだよっ!!!! シェリー=ローズ、超越者! 何で気付かなかったんだろう」
シェリーのカミングアウトを聞いて突如興奮した様子のレイ。
「えーと、そんなに有名なんですか?シェリーさんって」
「四大貴族王族、他国の王族やSランク以上の冒険者などには有名だと思うよ。一応存在自体が隠されているからこういう人たちしか知らないんだ。でも国の上層部等々内ではものすごく有名だよ」
シェリー=ローズといえば世界最強の存在じゃないか。あんな人がどういう理由で僕たちを助けてくれたんだ?
「そんなにですか?」
「うん、そんなにだよ」
そんなにすごいんだ。でもどうしてそんな人が私達を助けてくれたんだろう……
2人同じことを考えていた。
「それで情報の共有というのはね、あと10年で主神と魔神が復活してしまうかもしれないんだ」
「「主神、魔神の復活!?!?」」
主神、魔神の復活だと…しかし何故この事を僕たちに教えてくれたんだ。
「それであなた達には本当の自分に気づき、自分達の使命を果たさなければならない」
「「僕(私)達の使命?」」
何が何だか分からない様子のレイとペル。
「そう、あなた達しか世界を救えないの」
真剣なまなざしのシェリー。
「そんなこと言われても僕は無能の7歳児ですよ? 何をしろって言うんですかッ!」
いつものレイらしくなく語尾を荒げて慌てる様子のレイ。
「まあ、あんた達なら大丈夫だよ! この私が保証する」
そんな胸を張りながら堂々と宣言されても……とりあえずこのことは置いておいて
「さっきから気になってたんですけど、ここってどこなんですか?」
素直に疑問をぶつける
「どこかって? そりゃ私の家だよ。」
「シェリーさんの家ですか? どこにあるんですか?」
「どこかって?未開の地………って知ってるかい?」
「未開の地?」
どこだそこ?
「うん、未開の地。この世界には人族、エルフ、獣人、ドワーフ、魔族のそれぞれの大陸があるのは知っているでしょ?その五つの大陸で円を作っていてその中に神族の大陸というのがあるの。その大陸の事を人族の間では未開の地と呼んでいるの」
人族の間では未開の地と呼ばれている?
聞いた事ないけど
「これも国の上層部しか知らないからよ」
「いや、さらっと心を読まないでよ」
「あら、ごめんなさい。それでそろそろ本題に入っていいかしら?」
コホンと咳払いをしてこう切り出すシェリー。
「「はい」」
というかまだ本題に入っていなかったのかよ
「そうよ今からが本題」
だからですねサラッと心を読まないで下さい。
「心を読んでいる訳じゃないのよ。顔に出ているのよ」
あっれー、おかしいなー。僕口に出してないよね?
「そろそろ本題に入っていい?」
「「ごめんなさい」」
「では改めまして、本題というのは…2人には私の弟子になって、15歳になるまでここで修行して貰うという話よ」
「「修行?」」
そもそもなんで力のない僕が世界を救わなきゃいけないんだ。理由もないし…
そんなレイの気持ちを察してか、
「力をつけて世界を救って見返したくないかい?ランベルト家とかアリア=ブライン……………とか、ねッ?」
「ッつ!」
アリア……アリアねえ…
「分かりました。僕やります。ペルも僕についてきてくれるかい?」
「もちろんですよ」
かくして二人の修行は始まったのだった。
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