さわらないで

ココ

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二人の飲み会

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「ごめん、待たせた。」

少し息を荒くして大きな歩幅で巧さんが来た。

「私も今来たところです。」

考えてた言い訳を 今度は普通に言えた。

エレベーターに乗り込みながら巧さんは

「何食いたい?」

と 一階のボタンを押しながら 仕事中より砕けた感じで聞いてくれて。

何でもいいんです。あなたとなら。

と 言えない私は

「そうですね、砂川主任は?」

と聞き返してみた。

「俺?俺は そうだなあ、ガッツリかな。居酒屋でいい?」

と覗きこんこんできた。

私は思わす狼狽えて後退り こけそうになった。

その時  

巧さんがぐんと左腕をつかんで支えてくれ

何年も前につかんだところを。
 
思わす見上げると 巧さんもこちらを至近距離で見つめていた。

暫くして 手をはなし  
 
一階に着いてエレベーターを出ると

巧さんは前を見たまま 「やっぱり真っ赤になるんだな」

と微笑んだ。

私は声も出せずに

やっぱりって、、、

聞き返したかったけど 声に出来なかった。

何故か 怖くて。

 
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