その冷たいまなざしで

ココ

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紗奈side33

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びっくりして見ると

子供の腕にに飲み物がかかってて。
ホットだと思った私は咄嗟に体が動いた。

男の子は 驚いたのか熱いのか 微動だにしない。

持っていたタオルハンカチとおしぼりを 腕捲りして
グラスの冷水に浸して さっと男の子の腕に押し当てる。
あまりに赤くなかったけど念の為。

幼稚園に居たときの感覚で
泣きそうな男の子ににっこり笑って「大丈夫?」と聞いた。

男の子は少し落ち着いたのか うん と小さく頷き。
腕を見るともう水で冷やす程でもなくて 
元々それほど熱くなかったみたいだった。

カフェの店員さんが大丈夫ですか と声かけながら片付け
一緒にいた男性は すみません って謝っている。

そうなると逆に外野の私がしゃしゃり出た事に恥ずかしくなり
父親らしい人に真っ赤になって謝った。


「す すみません。つい癖で 」
 
と言うと

「いえ とんでもない。ありがとうございます。」

と頭を下げながら にこやかに言ってくれた。
三十代半ば位かな スマートな紳士ぽくって。

男の子は3才で名前は大和くん。

さっきとは うって変わって元気になり
すっごくかわいくてまとわりついてくる。

幼稚園では個別にベタベタできないのでとっても嬉しい。

嫌な事は考えなくて無心になれた。
やっぱり子供が好きだな と思っていると

「最近ここによくいますよね。」


と言われ驚いていると

その男性は はっとしてから少し気まずそうに 息をはいた。

それから ベーカリーカフェの向かいにある整形外科クリニックを指差して

「いや 僕はあそこの医師なんです。午前の診療が終わってから外を見るとよくここにいるのが見えて。寒いのにって思ってたんです。 」
ヒーターがあって割りと暖かいんですね
と付け加え。

知らない間に人に見られるのって恥ずかしい。そう思いながら
うわー お医者様の子供を 無駄に手当てするなんて 
と恥じ入りながらも どうにか会話は成立していて。

「幼稚園の先生を辞めたばかりで。全然違う職種につく為にパソコン教室と通信勉強で資格をとろうと ここで気分転換にランチとりながら勉強したりしてるんです。」

「へえ 何の資格を?」

「はい 医療事務と簿記を。」

って私が言うと 
彼は目を煌めかせ。
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