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そのじゅうよん
そのじゅうよん-16
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尊の体調が戻るまで。
一週間。
瞳子さんの仕事も夜の仕事も。
休む事になった。
体調つってもな。元気ですよ。
元気過ぎんだよ。
このえろ大魔王が!!
一日何回したら気が済むんだよ!!
まあ、付き合うあたしもあたしか。
だって尊が。
会わなかった時間の空白を埋める様に。
「みのりさん」
あたしを呼ぶから。
だから。
っても限度があるだろうが!
いい加減、ぐったりするあたし。
「みのりさん…」
あたしを抱き締めて離さない。
「…愛してるよ」
好き。
の言葉が。
愛してる。
に変わった。
ずっと一緒にいる。
って気持ちをカタチにあらわしたら。
好き、じゃ足りなくなって。
愛してる、になるのかな。
尊は。
「ずうっと前から愛してるよ」
って言う。
いつからって聞いても笑うだけで教えてくんない。
あたしは。
これから先もずうっと一緒なんだ。
て思ったら。
尊の事が大好きで大好きでそれでも足りないから。
「愛してるよ…尊」
あたしが言うと凄く嬉しそうに笑う。
子供みたいな顔。
あたしが一番好きな顔。
初めて見た時から多分。
その笑顔が大好きだったんだな。
「みのりさん」
「うん?」
尊の腕の中。
暖かくて気持ち良くて眠りそうなる。
「ずうっと一緒にいようね」
「うん」
「トシくって二人ともしわくちゃなっても。俺は絶対離れないから」
二人で日向ぼっこしながらお茶でも飲もうね。
「死んでも離れないから」
そん時は覚悟決めてとりつかれるよ。
別に悪霊なっても。
いいからさ。
あたしと一緒に。
いてね。たける。
尊ん家で夜一緒に寝て。
朝一緒に起きる。
「みのりさん。おはよう」
眼が覚めたらキスしてあたしを抱き締める。
尊の仕事が休みの間。
プチ同棲中。
ずっと尊の仕事があったからこんな風に過ごすのは初めて。
一緒にどっか行こうか。
って話もしたけど。
やっぱお家が一番。
って事で。
朝ご飯一緒食べて。
尊が作る。
お昼ご飯一緒食べて。
尊が作る。
晩ご飯の買い物一緒行って。
尊が作ったご飯一緒食べる。
尊しか作ってないな。
まあ、いいか。
そのうち料理教室でも行くか。
それ以外の時間はソファーで抱っこ。
おや。電話が。
ディスプレイに冬馬くんの名前。
それ見て尊があたしの手から携帯ひったくった。
なんか前もあったな。
「…もしもし」
勝手に出るなよっ。
「そうだよ。俺だよ。悪いかよ」
「ちょっと尊っ!」
取り返そうとするあたしの手押さえて。
ソファーから立ち上がってベランダに出た。
って、あたしにかかってきた電話なに勝手に話してんだよっ。
しばらくして戻ってきて。
黙ってあたしに携帯差し出す。
まだ通話中。
「も…もしもし」
『あ、二宮あ?』
なに話したんやろ。
いつもの調子の冬馬くん。
ちゃんと会って話したいと思ってたのに。
ちゃんと顔見て話そうと思ってたのに。
『まあ、なんだ。ちゃんと幸せになれよ、二宮』
「冬馬くん…」
一体、なに話したんだよ。二人で。
『けど、なんかあったらすぐ俺に言えよ?アイツ殴りに行ってやっからな?』
ごめんね。
あたし自分勝手で、ごめんね。
言いたいのに言葉に詰まる。泣いてしまって声にならない。
『二宮』
「うん…」
『お前はいつも笑ってろ』
「うん…」
『二度とお前を泣かさねえ、って俺が約束させたから。もう』
お前はずっと笑ってろ。
冬馬くんがそう言って笑った。
一週間。
瞳子さんの仕事も夜の仕事も。
休む事になった。
体調つってもな。元気ですよ。
元気過ぎんだよ。
このえろ大魔王が!!
一日何回したら気が済むんだよ!!
まあ、付き合うあたしもあたしか。
だって尊が。
会わなかった時間の空白を埋める様に。
「みのりさん」
あたしを呼ぶから。
だから。
っても限度があるだろうが!
いい加減、ぐったりするあたし。
「みのりさん…」
あたしを抱き締めて離さない。
「…愛してるよ」
好き。
の言葉が。
愛してる。
に変わった。
ずっと一緒にいる。
って気持ちをカタチにあらわしたら。
好き、じゃ足りなくなって。
愛してる、になるのかな。
尊は。
「ずうっと前から愛してるよ」
って言う。
いつからって聞いても笑うだけで教えてくんない。
あたしは。
これから先もずうっと一緒なんだ。
て思ったら。
尊の事が大好きで大好きでそれでも足りないから。
「愛してるよ…尊」
あたしが言うと凄く嬉しそうに笑う。
子供みたいな顔。
あたしが一番好きな顔。
初めて見た時から多分。
その笑顔が大好きだったんだな。
「みのりさん」
「うん?」
尊の腕の中。
暖かくて気持ち良くて眠りそうなる。
「ずうっと一緒にいようね」
「うん」
「トシくって二人ともしわくちゃなっても。俺は絶対離れないから」
二人で日向ぼっこしながらお茶でも飲もうね。
「死んでも離れないから」
そん時は覚悟決めてとりつかれるよ。
別に悪霊なっても。
いいからさ。
あたしと一緒に。
いてね。たける。
尊ん家で夜一緒に寝て。
朝一緒に起きる。
「みのりさん。おはよう」
眼が覚めたらキスしてあたしを抱き締める。
尊の仕事が休みの間。
プチ同棲中。
ずっと尊の仕事があったからこんな風に過ごすのは初めて。
一緒にどっか行こうか。
って話もしたけど。
やっぱお家が一番。
って事で。
朝ご飯一緒食べて。
尊が作る。
お昼ご飯一緒食べて。
尊が作る。
晩ご飯の買い物一緒行って。
尊が作ったご飯一緒食べる。
尊しか作ってないな。
まあ、いいか。
そのうち料理教室でも行くか。
それ以外の時間はソファーで抱っこ。
おや。電話が。
ディスプレイに冬馬くんの名前。
それ見て尊があたしの手から携帯ひったくった。
なんか前もあったな。
「…もしもし」
勝手に出るなよっ。
「そうだよ。俺だよ。悪いかよ」
「ちょっと尊っ!」
取り返そうとするあたしの手押さえて。
ソファーから立ち上がってベランダに出た。
って、あたしにかかってきた電話なに勝手に話してんだよっ。
しばらくして戻ってきて。
黙ってあたしに携帯差し出す。
まだ通話中。
「も…もしもし」
『あ、二宮あ?』
なに話したんやろ。
いつもの調子の冬馬くん。
ちゃんと会って話したいと思ってたのに。
ちゃんと顔見て話そうと思ってたのに。
『まあ、なんだ。ちゃんと幸せになれよ、二宮』
「冬馬くん…」
一体、なに話したんだよ。二人で。
『けど、なんかあったらすぐ俺に言えよ?アイツ殴りに行ってやっからな?』
ごめんね。
あたし自分勝手で、ごめんね。
言いたいのに言葉に詰まる。泣いてしまって声にならない。
『二宮』
「うん…」
『お前はいつも笑ってろ』
「うん…」
『二度とお前を泣かさねえ、って俺が約束させたから。もう』
お前はずっと笑ってろ。
冬馬くんがそう言って笑った。
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