Think about you

09

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莉緒は。

「学校行くお金貯めなきゃ！」

そう言って結局就職じゃなくてバイト探し始めた。

それでもまだ月曜休みのとこ探そうとするから。

「あのな、そんな事言ってたらなんも見つからねえぞ」

「や、でも」

「お前はあ」

両手グー。

「やっ、わかった！わかったからっ！」

なんだかんだ言って印刷会社でバイト始めた。

ちょっとびっくりした。

莉緒がパソコン使える事に。

「前の会社でオペレーターやってたんだよ」

目標が出来たからなのか、前より楽しそうにしてる。

朝の。

おはよう！お疲れ様！

のメールが。

おはよう！お疲れ様！行ってきます！

に、なって。俺も。

行ってこい、寝る。

俺が寝てる間にたまってたメールは無くなって。

その代わり昼休みにメール来る様になったから、俺もなるべくその時間にリアルに見れる様に。

と思って起きてる様にした。

昼休みのメールは他愛も無い事。

午前中の仕事の事だとかその時思い付いた事だとか。

俺は別に変わった事はねえ。

少し早起きするくれえだな。

ただ。

俺が家出る時間はアイツは仕事してるから。

行ってらっしゃい。

が聞けなくて。

寂しいとかじゃねえぞ。

アイツも頑張ってんだし、自分のやりてえ事見つけたんだし。

違えんだがな。そうじゃなくてな。

物足りないつうか。

ま、すぐ慣れる。