Think about you

てらだりょう

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「だからあ、俺らは関係ねえっすよお」

ユウが刑事に事情説明する横で。

俺は黙ったまま莉緒の肩抱く。

莉緒は放心した様に下向いて。

「でもアンタ妹さんでしょ?お兄さんがなにやってたかくらい知ってるでしょ?」

「コイツはなんも知らねえから、ホントに」

莉緒の代わりに俺が答えた。

ホントになんも知らねえから。

知らねえままでいさせてやりたかったのに。

本音言えば、その仕事で日銭稼ごうがやってるヤツの事をとやかく言う気はねえ。

けど自分の女とかましてや自分の妹に。

それは冗談じゃねえ。

結局二時間くれえで解放された。

クソ兄貴は知らねえ。まあ、無許可なら罰金刑くれえだろうが。

「…一緒に働くか、ってお兄ちゃんが」

家まで連れて来てようやく口開く。

「仕事の内容話すから来いって言うから…」

まだぼんやりした顔。

「…もう良い」

莉緒を抱き締める。

お前の大好きなお兄ちゃんはろくなヤツじゃねえんだよ。

お前らは兄妹二人で生きてきて。

お前にとってたった一人の肉親だろうが。

「もう、兄貴に関わるな」

「…でも」

「縁切れとは言わねえが…俺の知らねえとこで関わるんじゃねえ」

クソ兄貴とは言えお前のために一生懸命だった事もあるだろうしな。

お前の中のお兄ちゃんはその時のままなんだろうが。

人間は変わっちまうからな。

お前は素直でスレてねえからそう言う事はあんまわかんねえか。

その分心配だから、俺が危なくねえ様に見といてやるよ。

「お前はやっぱ俺の側にいろ」

俺と一緒にいろ。




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